6月6日 おはよう日本
トルコのアルンチン副首相は5日 デモ隊の代表者と対話したが
その後も各地でデモは続いていて混乱が収束する見通しは立っていない。
トルコの最大都市イスタンブール。
中心部の広場には5日夜になってもエルドアン政権に不満を持つ多数の人々が集まって
“われわれは自由と権利を求めてデモを続ける”などとシュプレヒコールを上げている。
「政府が行った数々の政策に抗議する。」
「引き続きデモを行なうつもりだ。」
トルコでは5月31日以降 若者や一部の野党支持者などが
エルドアン政権は社会のイスラム化を進めている
などと主張して大規模な抗議行動を続けている。
トルコのメディアによるとアルカラではデモ隊と警官隊との間で衝突も起きていて
混乱が収束する見通しは立っていない。
一連の事態を受けてトルコのアルンチ副首相は5日 首都アンカラの首相府で
デモ隊の代表数人と対話した。
対話は約1時間にわたって行われデモ隊側は
デモの発端となったイスタンブール中心部の再開発計画を中止することや
デモ隊の鎮圧にあたった警官隊の責任者をやめさせることなどを求めたということである。
それについて政府側からはこれまでのところ公式なコメントは出ていない。
今回のデモの発端となったオリンピック招致活動を目指した再開発計画。
5月28日にイスタンブール中心部にあった数本の木が切り倒された。
これをきっかけに再開発に反対するグループが座り込みを始め
さらにエルドアン政権に不満を抱く若者などがなどが加わって反政府運動へ拡大した。
イスラム教徒が国民の多数を占めるトルコだが
政治と宗教を厳格に分ける“政教分離”を国是にしている。
欧米と同じような服装の女性も多く
アルコール飲料を飲むのも自由である。
ところがエルドアン首相はイスラムの価値観を重んじる政策を推進。
5月には夜間にはアルコール類の販売を禁止する法律が国会を通過した。
こうした動きに対し若者や一部の野党支持者などが抗議行動を継続している。
アメリカも事態の鎮静化を求めた。
(ワシントン3日 アメリカ ケリー国務長官)
「警官隊が過度な力の行使を行った置いう報道を聞き懸念している。」
オリンピック招致活動への影響を懸念する声もあがっている。
トルコのスポーツ担当相はツイッターで
“イスタンブールが大きな夢に近づいているときに許し難い行為だ”と述べた。
イスタンブールのオリンピック招致委員会は
“招致に向けたトルコ国民の団結に変わりはない”と声明を出した。
5日の抗議行動には労働組合を始め同じようにエルドアン政権に不満を持つ新たな勢力も加わっている。
ただこうした行動が国内に広く浸透しているかというと
現時点で参加しているのは若者や野党支持車など国民の一部にとどまっている。
首相退陣という事態までにはならないだろうというのが支配的な見方である。
というのも民主化運動によって指導者が次々と退陣に追い込まれたアラブの国々と異なり
トルコでは民主的に行われた一昨年の議会選挙で与党が議席の過半数を獲得するなど
政権は圧倒的な支持を受けている。
このため民意が反映されずに独裁政権が続いてきた国々とは事情が異なる。
ただこの規模のデモがこれだけの期間続いたことは現政権では初めてのことで
エルドアン首相が譲歩の姿勢を示さなければ混乱が拡大することも懸念される。
エルドアン首相は6日に北アフリカの外遊から帰国する予定で
帰国後にどのような発言をするかが当面の焦点となっている。
トルコのアルンチン副首相は5日 デモ隊の代表者と対話したが
その後も各地でデモは続いていて混乱が収束する見通しは立っていない。
トルコの最大都市イスタンブール。
中心部の広場には5日夜になってもエルドアン政権に不満を持つ多数の人々が集まって
“われわれは自由と権利を求めてデモを続ける”などとシュプレヒコールを上げている。
「政府が行った数々の政策に抗議する。」
「引き続きデモを行なうつもりだ。」
トルコでは5月31日以降 若者や一部の野党支持者などが
エルドアン政権は社会のイスラム化を進めている
などと主張して大規模な抗議行動を続けている。
トルコのメディアによるとアルカラではデモ隊と警官隊との間で衝突も起きていて
混乱が収束する見通しは立っていない。
一連の事態を受けてトルコのアルンチ副首相は5日 首都アンカラの首相府で
デモ隊の代表数人と対話した。
対話は約1時間にわたって行われデモ隊側は
デモの発端となったイスタンブール中心部の再開発計画を中止することや
デモ隊の鎮圧にあたった警官隊の責任者をやめさせることなどを求めたということである。
それについて政府側からはこれまでのところ公式なコメントは出ていない。
今回のデモの発端となったオリンピック招致活動を目指した再開発計画。
5月28日にイスタンブール中心部にあった数本の木が切り倒された。
これをきっかけに再開発に反対するグループが座り込みを始め
さらにエルドアン政権に不満を抱く若者などがなどが加わって反政府運動へ拡大した。
イスラム教徒が国民の多数を占めるトルコだが
政治と宗教を厳格に分ける“政教分離”を国是にしている。
欧米と同じような服装の女性も多く
アルコール飲料を飲むのも自由である。
ところがエルドアン首相はイスラムの価値観を重んじる政策を推進。
5月には夜間にはアルコール類の販売を禁止する法律が国会を通過した。
こうした動きに対し若者や一部の野党支持者などが抗議行動を継続している。
アメリカも事態の鎮静化を求めた。
(ワシントン3日 アメリカ ケリー国務長官)
「警官隊が過度な力の行使を行った置いう報道を聞き懸念している。」
オリンピック招致活動への影響を懸念する声もあがっている。
トルコのスポーツ担当相はツイッターで
“イスタンブールが大きな夢に近づいているときに許し難い行為だ”と述べた。
イスタンブールのオリンピック招致委員会は
“招致に向けたトルコ国民の団結に変わりはない”と声明を出した。
5日の抗議行動には労働組合を始め同じようにエルドアン政権に不満を持つ新たな勢力も加わっている。
ただこうした行動が国内に広く浸透しているかというと
現時点で参加しているのは若者や野党支持車など国民の一部にとどまっている。
首相退陣という事態までにはならないだろうというのが支配的な見方である。
というのも民主化運動によって指導者が次々と退陣に追い込まれたアラブの国々と異なり
トルコでは民主的に行われた一昨年の議会選挙で与党が議席の過半数を獲得するなど
政権は圧倒的な支持を受けている。
このため民意が反映されずに独裁政権が続いてきた国々とは事情が異なる。
ただこの規模のデモがこれだけの期間続いたことは現政権では初めてのことで
エルドアン首相が譲歩の姿勢を示さなければ混乱が拡大することも懸念される。
エルドアン首相は6日に北アフリカの外遊から帰国する予定で
帰国後にどのような発言をするかが当面の焦点となっている。