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A350 初の試験飛行 市場めぐり熾烈な競争

2013-06-17 08:05:29 | 報道/ニュース
6月15日 おはよう日本

エアバスが開発を進める最新鋭の中型旅客機A350。
エアバスの本社があるフランス南部のトゥールーズの空港でテストフライトに臨み
4時間あまりにわたって空を飛んだ。
A350の特徴は期待の軽量化である。
機体や主翼など多くの部分に炭素繊維の複合材を使っている。
また最新型のエンジンを搭載し燃費が向上している。
さらに客室が広いことも売りにしていて
世界各地の航空会社から600機を超える受注を獲得している。
(エアバス社 ファブリス・ブレジェ社長)
「長距離を飛べる新しい飛行機で世界最先端の技術を備えている。
 いまの航空会社が求めているのはまさにこのような飛行機であり
 日本の大手航空会社も興味を持ってくれると思う。」
A350機のライバルにあたるのが一足早く一昨年市場に投入されたボーイング787型機。
そのエアバスとボーイングの開発競争の背景にあるのが
民間の航空機市場をめぐる両社の熾烈なシェア争いである。
日本航空機開発協会によると世界全体での民間機の受注機数は
2000年まではボーイングがエアバスを上回っていたが
その後は激しく競い合う状態が続いている。
両社が注目したのは中型機の分野だった。
燃料費の高騰などから低燃費で
しかも航続距離が長く国際線の運航可能な旅客機の需要が高まっているからである。
開発競争が激しさを増す中で課題となってきたのが安全性である。
ボーイング787型機は今年に入りリチウムイオンバッテリーのトラブルが発生。
バッテリーシステムの改修を終え今月から全日空と日本航空が定期便の運航を再開させた。
これに対してエアバスは当面は実績のある従来型バッテリーを使用することを決め
A350のシェアを伸ばそうとしている。
エアバスは今後1年余かけてテストフライトを重ねた上で
来年後半に中東カタールの航空会社に1号機を納入する予定である。
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