以前の職場の知人から、「最近さ、年下の上役に使われるのが、苦痛になってきたよ」というボヤキが聞こえてきました。
みんなもうそんな歳になったんだなぁ、という感慨とともに、あたしゃ、当時も、今も、そういうことを意識したこたがなかったということに気付きました。
今、お世話になっているバイト先でも、あたしが一番の年寄。わが家の子たちより若い社員さんと働いていますが、仕事は毎日楽しい。
あたしは、頭が高いというか、自己中というか、うまい言葉がありませんが、そういうところがあって、働いているときも、他人に使われていると思ったことがありません。その人の仕事に協力してやっている、その人ができないことを助けてやっている、そんなふうに思い働いてきました。自分が役職についたときも、仲間たちが、自分を助けて働いてくれているおかげで仕事ができている。いつも、ありがとう、そんな考え方でした。
バイト先で、若い社員さんたちの大雑把な指示を聞いて、そこそこ仕上げてあげると、ありがとうと、とても喜んだ、嬉しい表情を見せてくれます。そんなときは、自分も嬉しい。
知人には、経験に裏打ちされた豊かな深い現場の知識があるんだから、上役の人を助けてあげる気持ちになれば、楽しい時間を送れるんじゃないかなぁ。そんふうに感じましたが、「あと数年だよ。頑張れよ」としか言えませんでした。