あいとポッポパーティー

あいをさぐりながら、友人に発信。
あいとへいわのあいは、解せなかったけれど注目のテーマ。

「モーターサイクル・ダイアリーズ」

2005-12-05 02:00:25 | 映画
先週金曜夜、早稲田松竹という映画館で、「モーターサイクル・ダイアリーズ」を観ました。
キューバ革命で活躍したエルネスト・チェ・ゲバラ(1928-1967)が、若き日に貧乏旅行をした際の記録を元にした映画です。
ずっと観てみたいなと思っていたのですが機会に恵まれず、こんなところで久方ぶりに上映されていたので喜んで行ってきました。

ゲバラは、「革命」を志す(夢見る?)青年から、熱狂される存在であることがしばしばあるようです。
それは私たち(20代後半…)の親が若い時代の話かと思いきや、最近いやに日本でもはやっているようなので、不思議に思っていました。ゲバラTシャツを着ている人がたくさんいたり、バッジが売られていたり…など。

あるお酒の席で、若い女性がゲバラバッジを身につけていたのを、スウェーデンからの若い旅行者が見て(英語で)「なぜゲバラのバッジを? 彼は共産主義者じゃないか!」とけげんそうにしていたのに対し、女性は「そうなの? よくわかんない…」との返事。
別の友人に、私が「なぜ今ゲバラは人気なんだろう?」と聞いてみたら、「顔がかっこいいからじゃないの?」との返事。
確かに精かんな顔つき。
もちろん、ゲバラの生き方を本気で評価している若い人も私の周りにはたくさん(いや、数人)いますが、単純にファッションで身に付けている人も多いもようです。
別にいいのですけど。
いや、よくない。
もうちっと、自分が身に付けるものには誇りを持ってほしいものです。
いや、いいや。

映画は、心に染み入るものでした。
イギリス=アメリカ合作なんですと。ロバート・レッドフォードが指揮をとったのですと。
その辺りの心意気はよくわかりませんが、非常にさわやかに、ゲバラとその友人アルベルトの誠実性が描かれていたように思います。

私も実は、ゲバラについてよく知りません。
しかし世の流行を見て、少し知っておかねばと思い、だいぶ前になりますがゲバラの回想記を読みました。
経験したゲリラ戦に触れつつも、思った以上に読みやすいことに驚いた記憶があります。読後感はさわやか、こりゃー誠実な人だったんだろうと思わせるような、共感できる叙述でした。抽象的な感想ですが。

映画の最後に、ゲバラが旅で出会った、抑圧される原住民たちの顔がフラッシュバックのようにモノクロで写しだされます。印象的な場面です。
しかもそのときの音楽がよい。サントラを買おうかと思うほど。
相当にしびれました。

百里へ行きたいかー! ドドドドーー

2005-12-03 01:15:24 | 日記
百里へ行きたいかー!

ドドーン(怒号)

基地のど真ん中でお酒をのみたいかー!

ドドーン(怒号)

農民が歌うフォークソングを聞きたいかー!

ドドーン(怒号)

祠にまつられた憲法九条を拝みたいかー!

ドドーン(怒号)

草刈りをしたいかー!

ドドーン(怒号)

内藤功先生の話を聞きたいかー!

ドドーン(怒号)

百里って読めるかー!

ひゃーくーりーーー(怒号まじり)

百里ってどこだか知っているかー!

いーばーらーきーー(怒号まじり)



というわけで、2月11日に百里合宿を画策中です。
上記の呼びかけに、1つでも怒号をともに返してくださった方、ぜひご一緒に百里基地へ行きましょう。

何の話かというと、2月11日の百里初午(ひゃくり・はつうま)祭への参加の呼びかけです。
百里とは、茨城県小川町にある航空自衛隊百里基地のことを言っています。

この百里基地は、農民が懸命に耕した土地を取り上げて自衛隊の飛行場を建設したものです。
接収する際、当然農民の反発が起きましたが、政府の懐柔により多くの農民がこの土地を追い出され、飛行場予定地はすべて買収されました。しかし農民や全国の粘り強い支援により、滑走路に平行する誘導路の中央部分の土地を守り抜き、誘導路を「くの字」に曲げることに結実しました。誘導路は、戦闘機を滑走路へ導くとともに非常時には滑走路の代わりにもなります。
また、地元住民だけでなく全国の支援する人々が一坪ずつ土地を買ってこれらの土地を守る一坪運動も、ここで生まれました。

基地内のある土地の所有権を巡り、農民と防衛庁が争ったのが百里裁判です。
先日、日本平和大会青年分科会で講義をしていただいた内藤功先生は、当時若き弁護士としてこの裁判闘争に加わったのでした。
裁判は、自衛隊の違憲性が焦点に上がりましたが、しかし結局裁判所は憲法判断を避けました。けれど内藤先生も言っていましたが、その判決文が示しているように裁判には勝てなかったが運動では勝ったのです。

百里基地は裁判終了を待っていたかのように、自衛隊のF15戦闘機を配備、周辺にものすごい騒音を撒き散らしています。また日米共同訓練も行われました。
実はこの百里が、現在進められようとしている米軍再編強化計画の中で槍玉にあがりました。沖縄・嘉手納基地の米軍F15戦闘機訓練を移転させようというのです。

農民は、自分たちの土地を守るとともに、基地が戦争に不可欠の、人殺し訓練所であるために、その土地を明け渡すことに抵抗したのです。
誘導路を「くの字」に曲げているその土地は、今は「平和公園」になっています。
ここで毎年2月11日、初午祭を開催しています。地元の百里平和委員会もその担い手です。
近県から毎年バスなどで多くの人が参加していますが、今年は特に若い人向けに、内藤先生の講義をくっつけて合宿をしたいと(勝手に)妄想しています。

まだまだ本当に妄想ですが、しかし皆さん!(だれかな?)

2月11日&12日は、手帳に「百里・初午祭(へゆく)」とご記入あれ!
!!!!!!

百里平和公園では、誘導路のど真ん中に立ち、これを曲げているのは憲法9条なんだと実感できますよ!
まさに圧巻です。
詳しい事前学習はこちらで→百里基地反対運動のホームページ

写真は、平和大会で講義する内藤功先生。
「くの字」に曲がった誘導路を説明しています。

Aくんとチャーリーとチョコレート工場

2005-12-02 00:27:35 | 映画
平和新聞・平和大会特集号(前半)の作成が完了しました。

それはよしとして、平和大会が27日(日)に終わり、その日の夜は学生時代からの仲間と北千住で会いました。
私は疲れていたためか1杯半で酔ってしまいましたが、ともかくも仲間はよいものです。
一生モノです。

翌日は仕事を早々と切り上げ、仕事を手伝ってくれたAくんと「チャーリーとチョコレート工場」という映画を見に行きました。
六本木ヒルズプレミアムシートへ。なんと1人3000円。
ちょっとびっくりしましたが、たまにはこんな(ムダな)ぜいたくもよかろうと思い、奮発してみました。1ドリンク付き、フカフカシートです。

そしてなんと、映画のシーンにあわせ、チョコレートの香りがただよってきていました。
初めは私の思い込みがチョコの香りを感じさせるのかな?と思いきや、どうにも香ったり香らなかったり。鼻をふんふんさせて、懸命に嗅ぎました。
他の映画館ではなかったそうなので、どうやらこれが六本木スタイル…。

単純明快なストーリー、軽快な音楽、個性的な登場人物…。
おもしろかったです。
1人ではきっと観ることはなかったでしょうが、でも観てよかった。もっかい観たいと思いました。

主人公のお父さんの工場が、利益を拡大したために解雇される辺りは、資本主義の矛盾を突いています(褒めすぎかな?)。

1つだけ気になった点もあります。うがった見方かもしれませんが。
ウンパ・ルンパは有能ですが、けれど被支配者の顔をしているような気もしました。
インディ・ジョーンズのあるシリーズでは、インディがインドかどこかで戦う相手は野蛮な現地人でした。そうして、粗野なアジア人という再定義を図っているのではないか(意識的にしろ、無意識的にしろ)。
言葉が違うウンパ・ルンパ、顔がすべて同じウンパ・ルンパ。
でも実はそんな単純なものではなく、ティム・バートンの意図はもっと別のところにあるのかな?
しかし同じ顔のウンパ・ルンパは、肉体労働もすれば受付もする、チャーリーとともに企画会議もするし、ときにはチャーリーの相談にも乗る。

…いや、でももういいや。
ジョニー・デップはかっこよかったです。そのうちテレビで上映されるかもしれません。

一昨晩と昨晩は、Tちゃんがうちへ泊まりました。
あまりおもてなしはできませんでしたが、お客さまが来てくれるのはうれしいことです。
そして今夜、同居人とほんの少しいやらしい話をしました。
いろいろに付き合ってくれる友人がいるというのは、本当にうれしくありがたいことだなと思う日々です。

靴が壊れてもなお、平和大会

2005-12-01 03:16:51 | 日記
日本平和大会in神奈川が幕を閉じました(11月24~27日)。
そして今、平和新聞・平和大会特集号を作っています。間もなく発行。

今年の平和大会は、米軍が自らの再編・強化を世界規模で図ろうとする中で開催しました。
世界規模の再編強化とは、つまり日本はその重要拠点であり、在日米軍基地と自衛隊基地が一体となって再編成されようとしているのです。
10月29日、日米政府高官による会談(ツー・プラス・ツー)が発表した、在日米軍再編の中間報告。そこで、日本各地にある自衛隊基地を含む在日米軍のいくつかが名指しされ、米軍訓練の移転などの受け入れを迫られたのでした。

そのやり方は強権的。地元住民は怒り心頭で、周辺自治体、自治会連合会などなどが米軍移転受け入れを拒否し、かつてない規模での運動が起こりつつあるところです。

そんな中で迎えた平和大会には、中間報告で矢面に立たされた、再編の対象地域からもたくさんの人が参加し、地元での運動がいかに広がっているか、詳しく紹介されました。

今年の平和大会の主旨が、参加された皆さんにきちんと伝わったか少し不安です。
大会の企画自体は、運営上の不備もあり苦しい場面もありました。
けれど、大会の主旨は一貫していて、随所にこれを学べる工夫を施していたとは思います。
参加者の感想に、在日米軍再編の現段階を知れた、運動の広がりを実感した、などの言葉を発見できたので、大会はおおむね成功だと思います。

平和大会が終わってから、再編の対象となっている基地を抱える自治体などは、引き続き運動が進んでいます。
首長は受け入れ拒否を表明、議会で反対決議採択、市民集会の敢行…。
ヤフーニュースで在日米軍の記事が一覧になっていますが、ヤフーで選び出された見出しを見るだけでも、地域でいろんな動きが生まれていることがよくわかります。

「平和」は、すべての人の望みだ、とはよく聞きます。
基地は戦争を前提とし、戦争を可能にする施設です。
平和の概念はいろいろあるにせよ、基地が平和実現に相反するものであることは明らか。
平和大会は、基地撤去をそのスローガンに掲げています。
平和大会が、平和委員会の大会ではなく(実行委員会で開催しています)、平和を望むすべての大会だと参加者みんなが自負できるよう、そんな企画にできるよう、工夫は必要です。
それとともに、平和大会をいっしょに作り上げる仲間も広げなければ、と感じました。
日ごろから、安保条約や基地について身に付ける場を作るのも、私の仕事の1つだなと改めて感じています。


ともかくも、青年分科会(熊谷伸一郎さん、内藤功さんを講師に、2つ企画)はともにそれなりに好評だったので、この方々の話をみんなに聞いてほしい、という私の欲求は充たされました。

写真は、大会中、がんばりすぎたために壊れてしまった靴。
まさかの穴あき。大好きな靴だったのに…。