And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

第七の御使が吹き鳴らすラッパの音がする時には

2016-05-08 21:50:42 | 日記
ローランドカークはレコードのときはほとんど聴いていなくて、かなり前だけどマーキュリー録音のコンプリートがボックスで出たとき買った。昔は心ない評論家からグロテスクジャズなどと言われたが、音楽はユーモラスで明るく美しい。いきなりボックスだったからどういう形でレコードとして出たかわからず、かといってバラで買うのはもったいないからそのまま。一時期マーキュリー盤が紙ジャケットで出たのだけれど同じ理由で買わなかったらあっという間に廃盤。買っておけばよかったなと思っても中古で高いなら買う気もせずとずっと思っていて、最近また出てるのかと探したらまともな値段だったので何枚かずつ買ってとうとう8枚全部そろった。アトランティックもまさかの国内盤で全部出たので、ローランドカークもほぼ全部聴けることになった。一通り聴いて、また何年も出して聴いたことなかったボックスを聴いてみた。自分のジャズの好みは狭い。逆に好きなミュージシャンははぼすべて持っている。コレクションというのはたとえば西脇順三郎全集3度出て、3セット持っているようなとても無駄なことが多い。グールドもコンプリートコレクションが2セットとバラで揃えたのが1セットと西脇と同じで中身はほぼ同じなのだ。本は全集でもしくは単行本で買ったけれど文庫で出たから買い直すとか、それくらいなら自分でも納得できるのだが、西脇などそのほかに選集などもあり全集はきれいなままだから、自分が死んだらいい値段で売れると思うが家族には本の価値はわかるまい。死んだら関係ないからどうしてもらってもかまわないのだが、これだけ金掛けたコレクションも当然絵画とは違って売っても1回旅行行ったらおしまいくらいの金にしかならないのではないだろうか。でも家族にしてみたらゴミとして捨てるより小遣いが入ったほうがいいに決まってる。こんなこと書くと明日にでも死んだら遺書になるなとふと思った。昔から全集と名のつくものが好きだったが、若いときは全部買う金がない。アポリネール1冊、エリオット2冊、ベルクソン1冊、ヴィトゲンシュタイン2冊、ヴァージニア・ウルフ4冊、サルトル半分と本棚に入れていてもさみしい。ただプルースト全集とヴァレリー全集カイエ篇、西脇順三郎は無理してでも全部揃えた。エリオットはあとで全部揃えたが別にいらなかった。プルーストの「失われた時を求めて」は文庫が出て、そちらで全部読んだ。ヴァレリー、西脇はたぶん開くとパリパリいうと思う。全部読んだのはシェイクスピア、カフカの小説、魯迅の小説。カフカの手紙と魯迅の評論はそれ以上にあるから全集読んだと言えない。去年何十年ぶりかで聖書を最初から読もうとチャレンジ。昔面白くなくてやめた「レビ記」「民数記」も興味深く読めてこれは行けるかなと思ったら、まだ「ヨシュア記」にたどり着けず。神への道は長い。