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ロンドンから徒然に

大都会の交通機関の脆さ

2009-07-17 | 日常
 最寄り駅のEarl’s Court駅は、住み始めた一昨年からずっと屋根の補修工事をしていました。工事自体は夜中に行われていたのですが、そこら中がscaffolding(足場)だらけで、天井も塞がれて陰気でした。
 それが今年になって大部分が完成し、従来の高いガラス張りの天井が復活して明るくなりました。



 ところで、以前あれだけ暑かったロンドンも、あの一週間が終わって、毎日最高気温が20度前半くらいの穏やかな気候に落ち着いています。
 いや“穏やか”と書きましたが、気温自体はともかく、天気は不安定なんです。まぁ、もともとロンドンの気まぐれな天気は名物ですが、このところいきなり降る雨は、日本の夕立のように、あるいは東南アジアのスコールと言ってもいいくらいにひどく降ります。

 前述のEarl’s Court駅ですが、実は入り口が二ヶ所にあり、僕の家の側の方はまだ完全に工事が終わっていません。
 で、このきつい雨が降るといつも雨漏り。ホームに雨が溜まってしまいます。
 でも、これって別にこの駅だけの問題ではないみたいで、電車に乗るとflood(日本人としてはこの単語のニュアンスでは大げさに感じるのですが)のために、電車がストップしている旨の放送があったりします。事実雨がやんだ後も上から水が漏れている駅を見たことがあります。

 考えてみたら、今年2月に大雪が降った時も、前日の天気予報で事態は予測できているのに、何の対応も取ることができずに動かない線が続出して、殆どの会社が休みになりました。
 そう言えば東京もそうですよね。ちょっと大雨だったり、大雪だったりすると、街の機能が麻痺してしまいます。

 大都会にしては情けないような気もするけれど、もしかしたら、そこまで頑張って動く必要はなく、たまにはゆっくり休めという天からのメッセージなのかも。