HOBNOBlog

ロンドンから徒然に

ジャズ・カフェのラウル・ミドン

2009-07-10 | 音楽
 先日楽器店に寄ったら、店員2人がギターを弾いて遊んでいました。ドアーズの『ハートに火をつけて』。なんで今頃こんな古い曲をこんな若い人達が?
 それはともかく、アコースティック・ギターで歌われると、ドアーズのオリジナルよりもむしろ思い出すのは盲目の天才ギタリスト、ホセ・フェリシアーノのカバー曲です。

 するとその日見た情報誌に彼の名前を発見。なんとロンドン公演があるみたいです。カムデン・タウンの駅前にあるジャズ・カフェで10月下旬に2日間。
 10月下旬かぁ、忙しい頃かもしれないな、なんて思ってチケットを取るのをためらっていると、今度は最近のスケジュールの中にラウル・ミドンの名前を見つけました。
 『盲目の天才ギタリスト』繋がりで、一昨日の晩こちらに先に出かけました。
 


  ロンドンでのライヴは開演が本当に遅くて、大抵は9時を過ぎてからになります。それを見込んで5分くらい前に着いたのですが、そこからさらに待たされること30分。結局9時半にライヴが始まりました。

 小さな頃からパーカッションをやっていたせいか、ギターのボディを叩きながら、ハーモニクス等を織り交ぜる奏法に、ソウルフルなメロディーと声が乗ると、そこはもうラウル・ミドン節とでも言えそうな独特の世界が展開します。
 そこにさらに重なる“トランペット”。これ、自分の口で真似るのですが、本当の楽器そっくりです。



 実は彼のステージを見るのはこれで3回目なのですが、回を追うごとにさすがにステージがこなれてきて、MCの語り口にも余裕を感じます。新曲もいくつか披露してくれました。

 ところで、こちらでは日本と違って会場内のカメラは許されているところが多いのです。僕が写真をブログに載せられるのもそのおかげなのですが、それでもやはり開演中は気を遣って、うまいタイミングでさっと済ませることにしています。

 ところが最近は空中高くカメラを上げて、ずっと曲が終わるまでそのままという輩が多いのです。
 不思議に思っていたら、彼らは動画を撮っているんですね。そしてこれをどうやらYouTubeにアップするみたいなんです。
 昔はライヴの音源があるだけで有り難かったものですが、いや時代は変わりましたね。