ワタシの記憶で言えば、能登半島で起きた巨大地震は正月元旦の午後4時過ぎでした。
直感で、この地震の被害(死者)は100人単位になるだろう、でしたが、そんな悪い予感が現実になっています。昨日現在で100数十人の死亡が確認され、いまだ消息不明者は数百人と報道されています。それも、毎日増えていて実態は役所ですらわかっていない、発生後丸5日経っても、誰も救助に行っていない場所があちこちにあるのだそうです。生存率が大幅に下がる境目が72時間といわれています。なんで3日間と呼ばないのか、そっちの方がピンとくるのに、等と考えていますが、もはやとっくにその期限は過ぎていて、6日目に突入しております。
その主因の一つは交通網全体のマヒであります。「道路」の寸断で、車で現地入りするのが困難なのです。飛行場は当分使えないし、羽田空港からは飛行機の離発着すら出来ません。自衛隊などの支援・救助隊は徒歩で道なき道を進んでいると聞きます。しかし、行こうと思えば行けるのが「ヘリコプター」であります。これに自由に乗れるのが総理大臣なのです。
あの岸田総理は1日夜の記者会見で「内閣総理大臣である私自身が陣頭指揮をとり震災対応にあたる」と 大見えを切ったのです。それ以降、陣頭指揮という言葉を数回使っています。
日本国語大辞典には「陣頭指揮」の意味は
① 軍陣の先頭に立って指揮すること。
② 地位の高い人が直接現場に出て部下を指揮すること。
と出てきます。いや辞典など引かなくても、日本人なら誰でもわかりますね。戦争や災害などの大規模な緊急事態が発生している時、その現況を自分の五感で確認したうえで、正しい判断を、出来るだけ迅速に、また現地の人や周囲の人間を鼓舞するべく「現場に赴き先頭に立って指揮差配する」ことを指します。
地震発生後6日経過しましたが、ワタシの情報網には「岸田総理現地入り」の報は有りません。首相動静では毎日官邸などで「災害対策本部での会議」を2,30分やっていて、夕方からはいろんな団体の新年会に顔を出し、夜にはテレビの討論番組などにもちゃっかり出ているようです。
ワタシは残念ながら総理専用のチャーター機にも専用ヘリにも乗ったことはありません。しかし、東京から石川県まで直線で300㎞足らずです、ヘリコプターの時速が何キロかは知りませんが、まさか車より遅いという事は無かろうと思います。陸自の輸送ヘリCH-47JAの最大速度は約270km/h だそうですから、1時間ちょいで到着する、という計算になりますまいか。いずれにせよ、現場に赴いて自分の目で確かめて的確な指示をしようなどという気はさらさらない、と断じざるを得ないのです。
驚くにあたりません。この御仁はずっとそう、口先だけは調子がいいことをいいますが実態が伴わないばかりか、嘘八百を並び立てているとしか思えません。マイナンバーカードにしてもインボイス制度にしても、日本をダメにした根源と言われる財務省の尻馬に乗って、無理やり導入しましたが。税金を1円でも余計に毟り取るだけの制度であることは導入前からわかっていました。
今回の被災地に予備費の四十数億円を充てるそうです。アフリカやら他国に行っては数百億円から千億円単位のバラマキをしているのです。自分がいかにも震災に汗をかいてるとアピールするのがちょっと羽織る「防災服」、これで国民が騙せるとなめてかかっているのです。
倒壊した家屋や土砂に挟まれ埋もれている被災者は、待てど暮らせど到着しない救助隊を心待ちにしながら「餓死」したり窒息死していると思うと心が痛みます。一体この国はいつからこんなていたらくになったんでしょうか?。東大出ている高級官僚でなくても「陣頭指揮」の意味をわかっていない総理大臣に「メモ」をいれる知恵はないのか?情けない限りであります。
政治家の体たらくは?今考えてみると東日本大震災時
福島原発の水素爆発に当時の菅総理が乗り込み(是非は分かりませんが)現場に行きました
僕が考えるに日本は海外に気前良くお金を配っていますが、日本国の為にまだまだやる事があると思います。
ザイム真理教ではありませんが官僚達の真にやるべきことが多いと思うのですが、どこから権益体制になってしまったのでしょうね・・・。
行かない事の理屈付けならいくらでも理由が見つかるでしょう。だったら陣頭指揮なんて言わなきゃいいんですよ。どうせ無能で民意など無視してきた人ですからね。
なぜ日本の政党政治で、もっと清新で健全な野党が育たないのか、政権交代が起こりうる体制が何故とれないのか、そこをもっと考えるべきかもしれません。