植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

少し見直した ホリエモンと村上誠一郎

2022年09月22日 | 時事
はんこの話が続いたので、本日はお休みにします。

先日ネットに流れる雑多なニュースや記事を眺めておりましたら、ホリエモンこと堀江貴文さんのYouTubeチャンネル での発言が話題になっておりました。この人物は、東大を出て自分がオピニオンリーダーであると勘違いし、若手の新進実業家で犯罪を犯して実刑を受けたご仁であります。他の人とは、違うのだ感を前面に出してくる、ワタシにとっては、いけ好かないタイプの芸能人です。

そのホリエモンの意見が珍しくワタシの考えと一致いたしました。それがダウンタウンの松本人志さんを「面白いと思ったことが無い」、発言です。全く同感であります。作られた意図が見え見えの笑いが白々しく、面白くないのは映画も同様、薄ら汚い下品でセンスのない演出やネタには辟易します。そんな人が芸能界では、お笑い界の重鎮・大物扱いされ、CMでも盛んに起用されます。恐らく吉本興業の力によるものでしょうが、この程度の芸人さんを有難がる芸能界全体も、ある種同じような人で構成され、政治家と結託し、税金に群がって露骨な商売を売り込む電通が取り仕切っているのでしょう。

まぁ、少しホリエモンを見直したわけですが、もっと見直したのは自民党の「村上誠一郎元行政改革担当相 」です。今度の安倍さんの国葬に反対し、不参加を表明しました。その理由は「国葬を決定する経緯にいろいろな問題がある」ということでした。更に国民の半分以上が反対すること、安倍氏の業績が国葬に値するか定かではないことを理由に上げました。久々に自民党の議員からまっとうな意見を聞きました。

それまで、あの二階さんはじめ、安倍さんの功績を褒めたたえ、「その多大な功績が国葬に値するという」曖昧な表現で具体的な検証なくして、世論を抑え込もうとしています。また統一教会問題に至っては、関与した自民党議員は、巻き込まれた被害者との立場をとっています。

件の村上さん、安倍さんのやってきたことは「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ 」と話したと伝えられ、自民党議員が激怒しているようです。このブログでも再三述べてきましたが、全く同感であります。

2回の消費税増税を敢行したため、消費・景気の腰を砕き長期間の不況を放置してきました。野放図な金融緩和と財政規律を崩壊させた結果国債の残高を倍増させました。雇用は見た目は増えても、そのほとんどが65歳以上の高齢者と女性(パート)という非正規雇用であり、生産性や個人所得は大きく減ったのです。外交では北方四島はロシアは割譲しないと憲法に定められ、中国韓国とも疎遠となりむしろ関係悪化を招きました。歴代最多の海外訪問は結局後進国へのバラマキで終わっているのです。

そうして、国家公務員への人事介入の結果「森友・かけい」問題、「賭けマージャン黒川」さんの公務員定年延長という爆弾まで用意し、官僚による忖度行政という黒を白にするあり方が、日本の政治行政と言う根幹に対する不信感も増幅したのでした。また、国会を軽視し閣議決定でなんでも決めてしまうという悪弊を作ったのも安倍さん、そのおかげで国葬になったのです。

安倍さんの最大の功績は、自公連立政権を10年間維持したという、自民党にとってだけの利益であります。自民党葬に相当する業績で良かろうと思います。

今、世界的な物価高・急激なインフレに対し先進国の中央銀行は一斉にその抑制策として利上げを決めました。一方、日銀はマイナス金利から1歩も動けません。利上げをすると即、政府が負担する国債の利息支払いに反映し「国債費」が跳ね上がるからであります。日銀が備えるべき金融政策は実質「羽をもがれている」のです。その物価対策が、税金も払わない低所得者層に対する5万円の支給というから、あきれてものが言えません。

村上議員の発言は、彼自身の考えと言うより、日本人の大半の人が口にし考えている自民党の強権政治へ反発や違和感を肌で感じたのだろうと思います。

岸田総理は、盛んに口にする言葉は「現実的でない(現状維持)」「丁寧に説明する(口先で誤魔化す)」であります。ワタシの記憶では、総理になる前は「きっちりと」「確り」という言葉を多用していましたが、これも、実を伴わない印象操作に感じられました。今の総理は、なる前から党内での評価も低く小物でリーダーシップが無いとみられていましたが、やはりその通りでした。支持率がどんどん下がっているのも、メッキが剥がれたに過ぎません。


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