植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

テレビで何か言わせるなら、まともな人にやらせてほしい

2022年04月21日 | 時事
 先日、田原総一朗さんの報道番組を観ていましたが、ひどく違和感がありました。田原さんは、既に齢88、米寿を迎えたそうであります。口は入れ歯のせいかどうか、もごもごと口ごもって、何を言っているか聞き取れないのです。それなのに、他の評論家やゲストに質問たくせに話の途中を遮って何かしゃべろうとします。あまつさえ、トレードマークにもなっている「机を拳でたたく」ので議論がさっぱり進みません。もはや老害、どんなテーマを持ってきても田原さんが両手を上げてタコ踊りを始めるので、そちらに気を取られてしまいます。

 もう一つ凄く心に引っかかったのが神経質そうな学者さん(名前は存じません)が、ウクライナ侵攻のロシアに対してアメリカはじめ西側諸国がどうすればいいのかと振られた時、「ウクライナとロシアの2か国間の紛争だから、よその国は口出しする権利もなければ必要も無い」と主張したことです。第二次大戦以前、あらゆる国同士の戦争は、あくまで当事者間で戦い、勝敗の結果で、国境や統治・支配が変わっていたことを引き合いに出しました。アメリカだって、偉そうなことは言えない、日本に対して太平洋戦争でもベトナム戦争でも、アメリカは、市民を含んだ大量虐殺を行ったのではないか、と言うのです。今はNatoにも加盟していない弱小国が、ロシアのスケープゴートにされ、西側列強の盾となって死に物狂いの戦いをして、その市民は生死の境をさまよっているのです。

 これを分かりやすく例えると、一般人が暴力団にからまれ殴るけるの暴行をうけていても、あくまで2者間の問題だから、警察でもない周りから仲裁したり取り押さえたりする権利はない、というに等しいのです。ぐったりして動かなくなれば、それで事態は終息するのだと。争いに巻き込まれるより、強いものが相手を撃ち殺すのを傍観するしかないという発想がまかり通るなら世の中無法地帯、狼藉を働いたものの勝ちということになります。今回の場合は、圧倒的な兵力でウクライナを蹂躙し多数の市民を虐殺しても、領土の一部を占拠してロシア領に併合してもいいのだ、という理屈になります。

 そういえば、以前橋下徹弁護士が、ウクライナ人の学者さんに向かって「いったん降伏したらいい、プーチンだってあと20年で居なくなる。」と無責任極まりない暴言を吐いて、件の学者さんの猛反発を食らいました。玉川徹さんも、アメリカが日本に対して独立を認めたように「無条件降伏もやむない」というのと呼応します。橋下さんは、櫻井よしこ先生にもこっぴどくやりこめられていました。所詮弁護士なんて言う職業は、法的知識をひけらかし、過去の判例でしか判断できない口先だけの人種だと思っています。そのせいあってか最近ではテレビ出演が減ったように思えます。まくしたてて口喧嘩が強いならば、どこかの飲み屋でやるのがよろしいかと思いますね。

 降伏したら、領土も財産もそして自分たちの命まで危ういのに、よく降伏しろなんて言えたものです。日本が無条件降伏では無かったこと、原子爆弾が日本の降伏を早め、復興が可能となったというのはアメリカに都合のいい理屈、そうしてあのソ連が不可侵条約を一方的に破棄して、兵士をシベリアに抑留し、多くの市民の命を奪い、北方領土を不法占拠したきり80年近く経っても返還の意思すらみせないのがロシアであることを知っていれば、この戦いに降伏したら、など言ってはならないのです。

 ましてやあのロシアボケ、プーチン信奉者の鈴木宗男さんのように、ロシアが平和条約締結交渉を「現状では」という断り付きで中断しているから、配慮してくれている、と間抜けな意見を述べています。まだわからんのか、調印したとしてもなんの実効性も無く、経済協力させられるだけの条約です。4島返還など一切条件なしならいくらでも交わすよ、と言ってるのです。相手はいつでも破棄するから一向にかまわないのです。領土は戦争しなければ手にできない、とプーチンが身をもって示しているのです。

 ワタシあたりがこんな影響力の無いブログでいくら意見を言っても甲斐もない話でありますが、テレビやメディアの前に露出しているインフルエンサーと言われるような著名な方々ならば、もう少しまともなことを言ってもらいたいものです。
あぁ日本人として恥ずかしい。

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