植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

メダカの販売始めました 値上げも致しました(笑)

2023年04月22日 | メダカ
ワタシは、メダカの養殖もやっておりまして、仕事場の屋上で飼っております。その数は軽く3000匹を超えるでしょう。増えすぎるので知り合いの「かなちゃんの花屋さん」に3年前から売ってもらうことにしています。先週「そろそろメダカはどうですか?」とlineが届きました。


昨年は4月29日に一回目の納品をしたのでで10日くらい早いのですが、これも今年が暖かいせいかもしれません。昨年まで一回10ケースを持ち込み、だいたい1週間に一度くらいのペースで納品します。一個500円は破格の安値で、すぐ売り切れます。なにしろ人気の黒メダカ(オロチ)・赤めだか・ミユキ系メダカがすべて入ったミックスメダカ6.7匹入りなのですから。成魚であればオロチは千円から2千円位で販売されるのですよ。


ミユキ系


だいたい7月まで売っているようです。ワタシの記憶では取り分は半々、一個売れたら250円でありました。昨年100個売れて25,000円貰ったのかもしれないのですがよく覚えておりません(笑)。個人所得として申告する必要はありません。金額が少額で、明らかに当方の持ち出しで、赤字なのですから。新種の卵のオークションでの買い入れから餌代と容器代・水交換などの経費も大きいし、ワタシの人件費など出るはずもありません。ようは人助けであります。かなちゃんのお店で、少しでもお客や売り上げが増えればよし、安くて人気品種が買える愛好家さんも喜ぶし。

それで、今年は便乗値上げに踏み切りました。近所のホームセンターではミックスメダカ7匹で1400円ですよ。JAで繁殖用にミユキ系だけ5匹で500円で売られていました。それに比べたら安すぎであったのです。ワタシの情報網からは「転売ヤー」も多くいて、ワタシのようなお得な出品物があるとまとめ買いして高く販売することもあるようなのです。


売値を700円にして200円値上げいたしました。それでも3日で売り切れて、昨日朝にお代わりの10ケースを持ち込んだところであります。土日になればお客さんも増えるのです。ワタシの零細企業の定款には「メダカ販売・養殖」とか植物の栽培販売、などの取り扱い品目はありません。しかし、資格や許認可が必要でないものは、販売しても合法であります。

今年は、当社の売り上げに計上しようと思うのです。すると経費の範囲が広がりますね。餌代だけでなく業界調査目的の出張・メダカ業者との懇談・交際費などいろいろな名目で経費を計上できます。これまでワタシの会社は1円の売り上げのごまかしもなく、不正な支出もない極めて明朗な会計処理であります。おかげで、創業以来、毎年わずかながらも利益を計上して所得税などを納税し続けているのです。これが節税になればメダカの世話をするワタシの苦労も報われるというものであります。

今までは意識的に品種を混ぜて育て、同じ容器の中で繁殖させました。これによっていままで存在しなかった品種が生まれる可能性を考慮したからです。今年は、すこしずつ品種別にまとめた純粋種を増やすことにしようと思います。暇を見て一匹ずつ色別のプールに移し替える作業を行います。恐らく数千匹の混種のなかで変わった外見のメダカも出てきます。それはまた別にして増やし、安定したら卵をヤフオクに出品するというのも検討いたしましょう。誰も作出しなかった新種のメダカは何万円にもなるはずなのです・・
これを「出来ぬ新メダカの皮算用」と言いますな(笑)
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メダカがいなくなったのは改良メダカのせいじゃない

2022年10月19日 | メダカ
ちょっと前のニュース番組で、メダカの話題が取り上げられていました。
その内容は、近年メダカブームによって品種改良が行われた結果、日本には存在しなかった新種メダカが増え、飼い切れなくなった飼い主が川や湖に放流した結果、日本の固有種が淘汰されつつあるというのです。

すでにメダカは「絶滅危惧種Ⅱ」に指定されているのです。固有種は「二ホンメダカ」と呼ばれ、愛好家はこのメダカの突然変異種や特徴的な外観のメダカの選別交配、近種との交雑などを経て21世紀に一気に「改良メダカ」ブームに突入しました。かく言うワタシも、7年ほど前に赤・白などの色メダカを13匹購入したのをきっかけにメダカ飼育の楽しさに触れ、その後ダルマ系・楊貴妃・ミユキ系・オロチ系黒メダカと徐々にその種類と数を増やしてきました。屋上では、4千匹以上の色とりどりのメダカが暮らしております。

その番組は、固有種メダカが消えてゆく中、改良メダカがそれにとって代わっていて、いかにも自分勝手に改良メダカを川に放つ飼い主や改良メダカのせいだ、という風に聞こえました。しかし、かつてどこにでもいたありふれたメダカを駆逐し住みにくくしたのは、改良メダカでも愛好家でもありません。野山を切り崩し宅地化、自然の小川は潰されて生息できる場所がどんどん減りました。田畑に夥しい農薬が使われたおかげで、農村部ですら用水路や川にが棲めなくなってしまいました。大きな河川には生活排水から工場廃水まで流れて、一番小さく弱いメダカたちは消えていったのです。

メダカに限らず自然界から様々な種を絶滅させてきたのは、ほかならぬ人間(日本人)であります。経済発展のかげで犠牲になった環境破壊を一概には悪と決めつけることは出来ませんが、自然と共存し美しい山野や動植物を保護し守っていくという「未来」を見据えた世の中や活動を見失ってはならなと思うのです。

20年ほど前には自宅の庭には「ヒキガエル」がいました。10年前に畑をやるようになってから、一度はガマガエルらしきものも一時棲みついていたのです。しかし、今は野良猫以外にワタシの菜園に来る動物はみかけません。野鳥や、昆虫・害虫だけは来ますが。

野菜や果物を荒らす害虫たちだけは、見つけると殺虫剤を使うこともありますが、出来るだけ無農薬で育てております。最低病気にならぬように殺菌剤(消毒)も使います。無農薬で植物を枯らしては元も子もありませんから。植物を沢山育てるのは、ほんのささやかな力ではありますが、緑化によって地球温暖化・CO2問題に役に立つと考えているからでもあります。それとて、雑草は除草剤を巻き年中草取りをしている(笑)ので、自分勝手と言えばその通りですが。
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湯(ゆ)うまいと思えど今日の熱魚(あつさかな)

2022年08月01日 | メダカ
今が、一年で一番暑い季節なんだそうです。それにしても暑い、口を開けば「暑い」以外の言葉が出てきません。それでも90歳になる一人暮らしの裏のおばさん、家にクーラーが付いていません。一間しかない昔のトタン葺き平屋の借家住まいで、台所もお風呂も全部熱が部屋にこもるそうです。さすがに最近「まだらボケ」で、ドロボーに入られたと言っては年中警察に電話をし、近所迷惑をかけるようになりましたが。

それでも大正生まれの人は、鍛え方が違います。物のない時代に育ち太平洋戦争を乗り越えてきた人です。いまだにチャリを乗り回し競輪の車券を買い、毎週彼氏が訪ねてきます。相模川の土手、1mもある石垣をよじ登ります。

その点、昭和中期に生を受けた「戦争を知らない子供たち」であるワタシ達はひ弱で、すぐに弱音をはきます。この歳になるとあっちが痛い、あぁ疲れた、眠い、腹減ったと文句ばかりで困ったことであります。

この暑いのに文句ひとつ言わないのは愛犬「スミレ」であります。元は信州や甲州の標高の高い山奥で、狩猟犬として飼われていました。寒さにはめっぽう強い分、現在の暑さには弱いのだろうと思います。ましてや近年の「温暖化」による気温の上昇で、毎年のように観測史上最高クラスの気温を記録するようになりました。九州育ちのワタシも、こんなに暑い夏は記憶にありません。かつて毎年遊びに行った石垣島の日中、あるいはベトナムでゴルフをしたときの蒸し暑さと同じくらいだと思います。

スミレは、汗ひとつかかず、何も言わないけれど顔が暑いと物語っています。開け放しの口からは舌が長く伸び、はぁはぁと息遣いが荒いのは暑い証拠であります。なにしろこの暑さの中、真っ黒でびっしりと毛が詰まった厚い毛皮を着ているのです。筋金入りの愛犬家である家内は、スミレを涼しい玄関のゲージに入れ、サーキュレーターを回しております。日中は庭に放し飼いですがスミレは、少しでも涼しい日陰を求めてあちこち移動しています。

だんだん、夕方家にいれる時間を早めるしかありません。こう暑いとそのうち終日冷房の効いた室内に入れることにもなりかねませんね。

さて、もっともこの暑さで対策を要するのが「メダカ」です。
「言うまいと思えど今日のあつさかな」であります。メダカは勿論日本の固有種で日本の気候・環境に合致して自然界で暮らしてきました。しかし、今や河川の水質悪化や環境破壊により絶滅危惧種に指定されています。

そのメダカも、40度越えになると死に直面します。煮えてしまうのです。いかに地球温暖化と言えど日本の自然界で水温が40度になることはありません。しかし、人間が飼うとなると事情が違います。家の中でも屋外でも、人工物の中で育てる場合はとても注意が必要です。煮えないまでも、水温が上がれば上がるほど水中の糞や有機物は腐敗して、水質悪化が早く進みます。また高温になると水中の酸素が減り酸欠になります。

ウチのメダカたちは諸般の事情から、周囲で最も暑くなる屋上で育てているのです。屋上は何も対策をしないと、地表の気温に比べてゆうに10度以上高くなります。10年前、建築間もない頃は屋上では熱風が吹き、数分も居られない暑さでした。屋上に設置している温室で、冬越しのために集めておいた12月に、うっかり閉め切りにしていたら、温室内温度が60度以上になり、植物の半分ほど枯れ死させたことがあります。それ以降は万一の為に、サーモスタットをつけ40℃を越えたら換気扇が回る様にしました。

屋上三か所に花壇を設け、100個ほどの鉢植えを置いて、もろに屋上の温度が上がらないようにしつつ、メダカのプールが10数個あるのです。水を湛えた大きな器が幾つもあるのでそれ自体は高温化を抑制しますが、この暑さは半端ないのです。それぞれのプールには7割以上が日陰になるよう、ガーデンプレート、葦簀(よしず)を二つを覆うようにしています。日中は、容器に手を入れてお風呂のお湯より熱くなっていないかをチェックします。数匹でも死んで浮いていたら緊急事態なので、すぐさま水を足し水温を下げます。

昼間にはホースで水撒きして気化熱をとります(いささか砂漠に水、焼け石に水ではありますが)。出来るだけ日陰を多く作るようにしなければなりません。何より大事なのは、水替えのサイクルを早め、水質水温が悪化しないことに精を出すしかありません。屋上の40℃以上の炎天下で、メダカを引っ越しさせプールの水を替えるというのは、なかなかの手間と労力なのです。しかしこれでも不十分、後で葦簀を二つ買い足そうと思います。

メダカの熱中対策はいいけれど、人間様が暑さでマイってしまうのが一番まずいことでありますな(笑)
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めだかの新種入荷しましたっ

2022年07月16日 | メダカ
メダカは死にます。メダカに限らず、どんな生き物でもいずれ死にます。しかし、自分で育てる以上、出来るだけ天寿を全うさせる努力と知恵は惜しまない様にしております。メダカの寿命は約3年、順調に育って大きくなって数多くの子孫を残して、ある日突然水の中で動かなくなります。餌も食べないまま1,2日経つと静かに死んでいく、それはワタシ達人間でもある意味理想形であります。

毎日チェックし、最善を尽くしているつもりでも、メダカは死にます。その多くは、水質と水替え作業によるトラブルに起因いたします。

生まれたばかりの稚魚(針子)は、体が小さく弱いので強めの水流にあたったり、ネットで乱暴に掬うだけで弱ります。水替えはおよそ孵化後ひと月ほど経ってからです。出来るだけ環境を変えず、徐々に水コケで緑色に変わっていくまで水替えせず、少しづつ足し水をするのが基本です。一方でゆっくり確実に水質は悪化します。成長が早く餌もたくさん食べるので、体は小さくても想像以上に糞が増えるのです。

ワタシは、新種の作出、花屋への納品、自然死の補充から既存のメダカたちを繁殖させております。すでにして、ミユキメダカ・楊貴妃系赤メダカ・オロチ系黒メダカを様々増やし、多くの交雑種を生み出しておりますが、系統だって繁殖させているわけでは無いので、たとえ新種のメダカが出来ていても気づかないのであります。

今年は、ヤフオクで2回に分けて珍しいメダカの卵あるいは、最近売り出し中の新型メダカの卵を落札いたしました。「黒蜂ヒレ長・夜桜紅・スーパーゴールド・ドラゴンブルー・三色ラメ・サタン黄、紅帝・紅花花魁」等名前を聞いただけでもわくわくするような品種であります。また、鮮やかな赤メダカが欲しかったので、赤系のメダカをいくつか選んだのです。これらは大体卵10~30個でヤフオクに出品され千円前後で落札されています。

加えて、オロチ・紅白・紅帝という、普及してきた定番のメダカは、さほど高値にならず100個単位で入手しました。都合約500個のメダカの卵を8千円ほどで、落札・入手して8個の容器で孵化させ養育しております。気が付けば40日経過し、一つの容器(黒蜂)で半分がいっぺんに死んでしまいました。痛恨であります。昨日までみんな元気だったのに( ノД`)シクシク…。
水質の悪化は、個体数×容器の大きさ(水量)×日数×水温によって変わってくるので、全く安心できないのです。目安は1か月・底が見えなくなる・臭気が上がる・一匹死ぬ、といったところで異変に気付かないと一晩で大量死に繋がるのです。

ともあれ、急遽、最初に仕入れた他の容器の水は取り換えました。2回目の一群は3週間ほど間が空いているのであと2週間ほどはそのまま餌だけやっておきます。

今年は、まじめに死なせないようにしなければなりません。容器を一緒にせず種別の飼育とし、同じ種の繁殖に特化致したいと思います。種類の違うメダカを掛け合わす新種の作出は来年以降にいたします。
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メダカたち 集まれー 

2022年06月20日 | メダカ
カナちゃん、近所の花屋さんの娘(実質経営者)ですが、何年も安い花苗を買いに行くご縁でlineでやり取りするようになりました。ちょっと珍しい植物が入ったり、販売時期が終わった「処分品」などの情報をたまにくれたりします。

最近は多忙でなかなか出向きことが出来ませんが、以前は週に2度ほど訪れ、時には来店客の質問などにワタシが応えたり、花屋さんの従業員から、育て方や名前を逆に訊かれたりもします。無報酬の相談役と言ったところでしょうか(笑)

そんなこともあって、ワタシが増やした植物を店で売ってもらうこともたまにあります。カンナ・オクナセルラータ・ブドウ苗・ジンジャーリリー等々。ワタシは商売目的でないので、基本無料にしております。カナちゃんは仕入れ代をただで売ることが出来るので、安く売る、つまりワタシはマイガーデンの増えすぎた植物や鉢を減らすことが出来、花屋さんは仕入れリスク無く、売り上げ(微々たるものですが)、来店客はあまり流通していない珍しい植物が安く入手できる、ウインウインの関係であります。

そして、今はワタシのメダカを卸すことになっております。5月頃から夏過ぎまで、カナちゃんが「もういい、売れ残りそう」というまで、1.2週間に一度1パックでミックスメダカ7,8匹入りの10パックを持ち込みます。小売り価格500円!これは破格なのです。家内からは「お金を貰うべきよ」という指導を受け、去年からお金を頂くようにしました。販売価格の25%。1パック当り125円でこれも破格というべきでしょう。

ワタシの持ち込むメダカは「ミユキ系・楊貴妃系赤メダカ・オロチ系黒メダカ」というマニアなら誰でも知っている高級魚がもれなく最低2匹入っているのであります。通常ホームセンターなどでは、1匹で300~1000円するようなレア物であります。運のいい人は3千円位の価値があるパックが500円で買える福袋、即日完売となるようです。どうやら転売ヤーもいるらしくワタシから入荷したら教えてくれと依頼されているそうな。

そんな状況で、せっせと繁殖させエサやりをし、適度に成長したメダカを選別して納品いたします。水替えし餌をやり容器代(30円位)などを含めたら赤字であります(キッパリ)。ですから税務署に所得申告しません。年間わずか1~2万円の収入を計上したら税理士から笑われます。
屋上のメダカはこんな感じです。

この黒いヒレ長メダカの美しい事。横から見ると古代魚のようにゆうゆうと優雅に泳ぎます。

下の写真は針子(稚魚)から順番に大きくなったものを並べています。

これは2週間前にネットで落札(1000円位)「黒蜂ヒレ」という新種で、桜メダカとの交配で、ヒレが赤いようです。これ以外にも「ドラゴンブルー・エメラルドラメ・夜桜ブルーひかり・紅花魁ラメ」という仰々しい珍種の卵をヤフオクで落札いたしております。3種類、卵が合計120個で1900円でした。安いものです。名前を聞くだけでワクワクしますでしょう?

ワタシの姿を見ると、飯だ!とばかり水音をたてて寄ってきます。これだからメダカはやめられません。この子たちの80匹ほどが本日どこかに買われていくでしょう。元気に暮らすんやで。
( ;∀;)

これから🔟パックを作ってカナちゃんの所に納品いたします。
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