松実ブログ

松実の教員が書き込んでいます。面白い先生がたくさんいますよ☆

思い出多きことを

2011年02月10日 21時34分24秒 | Weblog
先日、ある料理人が某テレビ番組で、料理には、「色香味三絶」という言葉があると言っていた。
「色と香りと味」、その3つがそろって、初めて絶品と言える料理になるという意味だった。
味の良さだけではなくて、食欲をそそる色と香りがなければ、完璧な料理とは言えないのだと言う。

授業も同じだ。
「実力、教え方、パフォーマンス」、これらすべてそろったのが、「絶品」な授業だ。
実力があっても、教え方が上手くても、それだけでは足りない。
その先生独自の授業スタイルを確立して、期待以上のパフォーマンスを見せて、初めて、何十人、何百人もの生徒を引き付けることができる。



それは、教育に関わらず、どんな仕事でも共通するのだ。

車の営業で、「月に10台を売れ」と言われ、10台売ったのでは満足してくれない。
12、13台売って、初めて「よくやった」と言われる。
保険のセールスで、「3000万の保険を3本取って来い」と言われたら、3本取って当たり前。
評価してもらいたいのならば、4、5本取って来なければならない。

ビジネスの社会では、目標と同じ成果は、「たいしたことない」という意味なのだ。
大変なことだが、「期待以上」の成果を出して初めて、人は感動をしてくれるものなのだ。



クラスの生徒と一緒に過ごせるのは、残り1ヶ月-。
描く理想を超えるために、今度は、何を彼らにプレゼンし、少しでも思い出多きことを残
こしてあげられるのか。

今日も1人黙々と考える…。


2011年02月09日 22時03分51秒 | Weblog

私の受け持っている読書芸術コースでは、花押(サインみたいなものです)を作る為に、

自分の名前について研究しています。

なぜ、自分はそのような名前になったのか。

自分の名前を構成している漢字の意味は何だろうか。

1年生や2年生のコース選択生徒とみんなで一緒に各々の名前を調べていて、

どの名前に使われている漢字も良い意味を持ったものばかりでした。

みんながみんな、素晴らしい意味を持った漢字で構成された名前を持っていました。

この漢字にはこのような意味があって、このように作られたというルーツを探っていって初めて、

名付けのすごさを感じました。

 

ちなみに、私の温美という名前には、

「あたたかく、美しい子になるように」という願いが込められています。

それは知っていたけれども、改めてコースで自分の名前を漢字辞典で調べてみたら…

 

「温」…中に熱がこもって温かいさま。心や顔色などが穏やかで優しいさま。温める。熱を中にこめる。冷えた物をもう一度復活させる。

 

「美」…美しい。良い。ほめる。良いと認める。繊細で大切なもの。

 

このような新しい発見がありました。

両親が込めてくれた想いの上にさらに、昔、その漢字を考えた人の想いが加わって、

今の私の名前があるんだなぁとしみじみ思いました。

今の容姿を自分の理想通りに変えて、とんでもなく美しくなることは難しいですが、

自分自身の中にしっかりと熱をもち、それで誰かを温めて、

相手を良いと素直に認められるような人間になりたいと思います。

 

 

皆さんの名前にはどんな想いが込められているのでしょうか。

 

あつみ

 

 

 


卒業証書

2011年02月08日 22時41分57秒 | Weblog

卒業式まで残り1カ月

高校3年生は家庭研修期間中なので、基本は週1回の登校のみ

しかしながら、様々な理由で登校している人たちもいる

 

楽しい事ばかりではない学校生活だったけれども、毎日登校しなくなると案外やることがなくて時間が増えるのかも

卒業のために必死に課題に取り組んでいる人も、

進路先での生活の準備、

家に居ても暇だという人も、

バイトや自動車の教習に慌ただしい人も

どのような形であれ、生徒として登校できる残りの日数は各々限られたもの

 

今日、卒業証書の見本が届きました

1人1人の名前と生年月日が入り、卒業認定の番号が記載されている

「卒業」というもの、ますます現実味が帯びてきました

 


胸をはって卒業証書を手にするために

 

残された時間の中で、どれだけ自分自身を大成できるか

残された時間の中で、あなた自身の中で何を残すのか

残された時間の中で、後悔しないように卒業するために何が出来るのか


全てはあなた自身の思いと行動による

過ぎ去ってしまった時間はもう戻ってこない


その時間を大切な宝物にするために…

 

 

 

たき


アルパカ談義

2011年02月07日 20時08分22秒 | Weblog

あのとき、ちゃんと好きだって言っておけば良かった!!

好きだということ、手に入れたいということを隠さなければ良かった!!

意識しすぎて、視界に入らないようにわざと目を伏せた自分が悔しい!!

そんな後悔の気持ちが、たっぷりと交じった恋心のようなもの。

 

店頭で見かけた1メートル大の「アルパカ」のぬいぐるみを、

いつか買おう、いつか手に入れよう、と考えていた。

いつか、自分へのご褒美として買おう。今は、まだ我慢。

ものすごく、ものすご~く、かわいいアルパカ。

でも一人の大人として店先ではしゃぐのは恥ずかしいから、平静を装い我慢我慢。

 

自分の素直な気持ちを抑えて、こらえて、「また今度」を繰り返しているうちに、

1メートル大のアルパカはどこかへ売られてしまっていた。。。

 

我慢が必要なときがある。自重しなければならないときもある。

でも、その我慢や自重をしすぎると、思いもよらない後悔をすることもある。

後悔をするほどに、自己嫌悪。ばかばかしいと分かりつつ、でも溜め息がでる。

 

素直な気持ちを素直に表現することを、恥ずかしいと思わずに出来ることは、

一種の能力なのだろうか。年を重ねるほど、照れくさいことが増えるのだろうか。

 

そんなに後悔したにも関わらず、後から手に入るかもしれない、

というチャンスが到来した昨日の話。

今さら「欲しい!!」というのも何だか恥ずかしくなってしまった私は、

かたくなに「もう、いらないもん!!!」と、アルパカチャンスを拒否してしまった。

 

自分の素直な気持ちとは、正反対の言動をしてしまうこともある。

正反対の言動により、後悔をすることもある。

 

素直に喜んで、素直に笑って、素直に欲しがって、素直に感謝する。

簡単なようで、難しいのだと思ったけれど、難しくても大事にしたい。

 

後日、店先で見つけたのは、2メートル大(重さ50キロ)のアルパカのぬいぐるみ。

簡単な海外旅行であれば行けてしまいそうな値段のぬいぐるみ。

置き場所や金額を考えると、素直に欲しいというのは、また気が引ける。。。

 

いろいろな条件を考えると、素直な気持ちが少し引っ込むのもまた一つ。

それがもやもやと胸中を占めて時間が過ぎてゆく。

 

もやもやの対象がアルパカではないにせよ、

来週のバレンタインデーを控えて、『どうしよう!!?』を抱えているアナタへ。

 

素直なこころが、大事だ!!

 

来週の学園は、いろいろと賑わいそうです。楽しみにしています。

マリオ


卒業まで・・・

2011年02月04日 19時08分00秒 | Weblog

 ブログ遅れまして申し訳ありません。

突然ですが、中三生は卒業まであと22日の登校日数があります。

22日という数字は人によっては「まだまだあるな」と感じており、人によっては「もうこれだけしかない」と感じています。

卒業を目前としたこの時期に取り組んでいることは大きく3つ。

卒業に向けての特別授業、卒業アルバム製作、卒業制作です。

すでに受験を終えた子と、まだ受験を控えている子が混同する中、4月に比べて授業とその他のけじめがとてもつけられるようになりましたね。

中学校3年生のこの時期、大きな成長を遂げるチャンスでもあり、沢山の思い出を作れる時期でもあります。

 

卒業までにやるべきことは個々にまだまだあります。今まで以上に一日一日を大切に、体を大切に、中等部生活を過ごしていこう。

 

みち

 


おばちゃんと海老フライ

2011年02月03日 20時53分16秒 | Weblog

伯母は幼い兄貴とオイラをすごく可愛がってくれた。
奈良県に住んでいて、夏休みに遊びに行くと嬉しそうな笑顔で、
オイラたちを迎えてくれた。

埼玉県と奈良県では距離が離れている為に、
一年間に一度、夏休みぐらいにしか会えない。
だから、会う度に「大きくなったね~。」と、頭を撫でてくれた。
オイラはそれがすごく楽しみだった。

でもそれ以上に楽しみなことは、
おばちゃんが作ってくれるとても美味しい料理を食べることだった。

年に一度しか会えないから、
腕によりをかけてご馳走を作ってくれていたからなのかもしれない。
とにかくオイラはおばちゃんの料理が好きだった。

もう20年以上前の話。
夏休み、お盆の時季。
幼い兄貴とオイラは新幹線に乗って奈良県に行った。
帰省客で混んでいる新幹線に乗って、二人だけで新大阪まで向かった。

新大阪から特急に乗り継いで、伯父と伯母が待つ駅に向かう。
兄貴に手を引かれ、見たことのない景色の中汗だくで歩いた。

電車を降りて改札を出ると、笑顔の伯父と伯母が、
顔をくしゃくしゃにして「よう二人だけで来られたな~。」と、
優しい関西弁で迎えてくれた。
田舎の駅を出て、坂道を上った途中にある伯父の家。
隣には神社があり蝉がミンミン鳴いている。

冷たい麦茶を飲んでから、兄貴とオイラはすぐに神社に遊びに行く。
夕方、日が落ちるまで遊んで、遊び疲れてから伯父の家に帰った。
家に帰るといいにおいがする。
「もう少しで夕飯できるで~。先お風呂入ってき~。」
伯母の優しい声に応えて兄貴と一緒に風呂に入った。

網戸から夜風が吹き抜ける、少し線香のにおいがする和室。
伯母が作ってくれたアツアツのご馳走が待っていた。

ハンバーグ、サラダ、その他たくさん。
食べきれないほどの料理が、机に並んでいる。
「いただきま~す。」そう言ってパクパク食べた。
すごく美味しい。お腹いっぱい食べた。

その中でも、オイラは伯母の手作りの「海老フライ」が大好きだった。
「おいしい、おいしい。」と言いながら兄貴とオイラは食べまくった。
「まだまだあるからどんどん食べや~。」と伯母は言ってくれた。

オイラたち兄弟が成長し、中学校、高校に進むと、
都合がなかなか合わず奈良には行けなくなった。
年賀状などで、「奈良においでね。」「今年は遊びに行きます。」
そんなやりとりをしてはいたが、なかなか実現できなかった。

結局オイラが20歳の時、再び兄貴と奈良県を訪れた。
伯父と伯母は、成人したオイラと兄貴を嬉しそうに迎えてくれた。
そして夕飯には「海老フライ」を出してくれた。
相変わらずすごく美味しかった。


そんな料理好きで優しい伯母が、おととい亡くなった。

体調が悪く、入院していたことは聞いていた。
でも、まさか、そこまで体が悪かったなんて・・・。

悲しみと同時に、あの美味しかった海老フライが思い出されて、
涙がこぼれた。

おばちゃん、なかなか会いに行けずごめんよ。
「またそのうち」なんて思っていたけど、足が遠のいてしまった。

お通夜とお葬式に行く母に、オイラたち兄弟の気持ちを託した。
いつか必ず奈良県に行って必ずお線香をあげに行きます。


オイラの中で、伯母を思い出す時、
伯母の顔とあの海老フライがセットで頭に浮かぶように、
もし、オイラが亡くなったら、誰かがオイラの顔と何かをセットで思い出してくれることはあるのだろうか。
もし、思い出してくれるなら、そのセットは何なのだろうか。


おばちゃん、
美味しい海老フライをありがとう。
ゆっくり眠ってくださいね。


 G 


初心に返る

2011年02月02日 23時42分18秒 | Weblog

1年の終わりが近づいてきましたね。つい気持ちが緩みがちなこの時期。

「初心に返って・・・」という言葉をよく聞きます。

まずは自分自身が実践するために、髪をバッサリ切ってみました。(本当は美容院の方の手違いなんですが・・・)

 

それと、先々週のことなのですが、人生で初めて冬の八ヶ岳に登りました。

丸一日費やして、冬山登山の道具を一式揃えている間に、まだ登山を始めた頃を思い出しました。

たくさんの不安と期待。

経験を少しずつ積み重ねていくうちに心の奥底に沈んでしまった「初心」と向き合うことで、

現在の自分をも冷静に見つめることが出来ました。

 

皆さんが松実へ来た頃の「初心」はどんなものでしたか?

あとでこっそり教えてくださいね!

 

すづ


笑顔のちから

2011年02月01日 19時58分56秒 | Weblog

こんばんは。

みなさん元気ですか?といつものように尋ねますが、

今体調を崩している人がとても多く、いつも以上に心配です。

手洗い・うがいをこまめにする、電車に乗るときはマスクをするなど、

心がけひとつで感染を防げると思います。

気を付けてくださいね!

 

「心がけ」と言えば、意識ひとつで変わることって結構多くありますよね。

もちろん、行動に移すのにとても時間がかかることもありますが・・・。

でも、人生とは「こうありたい」と願う自分のイメージに少しでも近づいていく

旅なのかもしれないと思います。

高等部では、「後期の目標」を書いたように、なりたい自分について

イメージを膨らませる機会がありましたが、

みなさんはどうですか?

 

わたしは、「笑顔」を大切にする自分でいたいと思っています。

ある生命保険会社が全国の男女2000人を対象に、笑顔に関するアンケート調査を行ったそうです。

結果は・・・

「〈1日のうちで笑顔になっている時間〉は、平均で約2時間。笑顔を呼ぶ言葉は『ありがとう』。」

起きている時間を18時間とすると、笑顔になっている時間は9分の1しかないんですね!!意外です。

みなさんは1日どれくらい笑っていると思いますか?

笑顔にはものすごい力があると思いませんか?

がははっと笑うのも、ふふふふと笑うのも、静かに微笑むのも、

一瞬で周りをパッと明るくしてしまいます。

人間関係も良好にしてくれるのではないでしょうか。

 

暗いニュースが多く、もちろんうれしいことばかりではない日々だけれど、

笑顔を忘れないで。

 

きみの笑顔は、自分で思っている以上に素敵で、かっこよくて、

周りに元気を与えているよ。

 

gunji