The Missing Piece
It was missing a piece.
And it was not happy.
So it set off in search of its missing piece.
And as it rolled
It sang this song ―
Oh I’m lookin’ for my missin’ piece
I’m lookin’ for my missin’ piece
Hi-dee-ho, here I go,
Lookin’ for my missin’ piece
The Missing Piece/ぼくを探しに
Shel Silverstein/シェル・シルヴァスタイン
何かが足りない
それでぼくは楽しくない
ころがりながらぼくは歌う
「ぼくはかけらを探してる、足りないかけらを探してる、
ラッタッタ さあ行くぞ、足りないかけらを……」
(訳:倉橋由美子)
2年生の英語Ⅱの’The Missing Piece'だ。
Itは欠けているものを探して旅に出るが、それが何かを見つけることができない。見つけたと思っても本当に
それなのだろうか?いや、何か違う気がする。何か様子が違う。
では、いったいそれはどこにあるのだろう?
自分に以前欠けていたものはもはやどこにもないのか?もう元には戻ることはできないのか?
Itは欠けているからつまずき、うまく走れない。しかし
美しい風景がいつもそこにあって、Itにやさしく語りかける。
16歳の頃だったか、冬のある日、机の上に文庫本が1冊置かれていた。父親が置いた本だった。
わがあしかよわく けわしき山路(やまじ)
のぼりがたくとも ふもとにありて
たのしきしらべに たえずうたわば
ききていさみたつ ひとこそあらめ
さんびか第百五十九
太宰治「正義と微笑」より
いつかそんな人になれれば、と思った。
Kiku