松実ブログ

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The Missing Piece

2011年02月14日 19時36分54秒 | Weblog
     
  The Missing Piece

It was missing a piece.
And it was not happy.
So it set off in search of its missing piece.
And as it rolled
It sang this song ―
Oh I’m lookin’ for my missin’ piece
I’m lookin’ for my missin’ piece
Hi-dee-ho, here I go,
Lookin’ for my missin’ piece
The Missing Piece/ぼくを探しに
Shel Silverstein/シェル・シルヴァスタイン

何かが足りない
それでぼくは楽しくない
ころがりながらぼくは歌う
「ぼくはかけらを探してる、足りないかけらを探してる、
ラッタッタ さあ行くぞ、足りないかけらを……」
(訳:倉橋由美子)

 2年生の英語Ⅱの’The Missing Piece'だ。
 Itは欠けているものを探して旅に出るが、それが何かを見つけることができない。見つけたと思っても本当に
 それなのだろうか?いや、何か違う気がする。何か様子が違う。
 では、いったいそれはどこにあるのだろう?

 自分に以前欠けていたものはもはやどこにもないのか?もう元には戻ることはできないのか?
 Itは欠けているからつまずき、うまく走れない。しかし
 美しい風景がいつもそこにあって、Itにやさしく語りかける。

 16歳の頃だったか、冬のある日、机の上に文庫本が1冊置かれていた。父親が置いた本だった。 

     わがあしかよわく  けわしき山路(やまじ)
     のぼりがたくとも  ふもとにありて
     たのしきしらべに  たえずうたわば
     ききていさみたつ  ひとこそあらめ
                 さんびか第百五十九
                            太宰治「正義と微笑」より 

  いつかそんな人になれれば、と思った。

                                    Kiku