最近読んだ本で、印象的な一節があった。
それは次のような文章。
「携帯電話でつながる、心がつながると言っていますが、たしかに携帯というのはすぐに相手につながります。友だちからメールで『どうしてる?』と言われると、『元気よ』とすぐに返事を出す。すると、また返事が返ってきたりします。『うん、そうかぁ。元気でやってるのか』というようなことで、ずっとつながっているように思う。けれど本当につながっているのかとなると、難しい問題ではないかと思います。(中略)
一人でいて『人間というのは孤独だな』と、思っているときに、『ああ、あいつはどうしてるだろう』とか、『あいつも孤独を感じているのかな』とか、『元気にしてるかな』と思ったりするなかで、いろいろな考えが出てきます。ひょっとすると、そちらのほうが本当に心のつながっている友人かもしれません。(中略)
携帯で、『一人でさびしいよ』というと『来るか?』となってすぐに寄り合えるけれど、簡単につながるということが、かえって本当につながることを邪魔しているのではないかと思います。」
これを読んで、私は一人の友人を思い浮かべた。
18歳の時に出会った彼女とは、いろんな話をした。
くだらない話から、真剣な話まで。
彼女の人生の大きな局面に、偶然立ち会った時期もあった。
でも、彼女とメールでやりとりしていた記憶はあまりない。
その彼女が今年の夏、結婚をした。
その頃の携帯電話でのやりとりは、
彼女が入籍する時と、結婚式が始まる5分前に電話がかかってきたくらいだ。
私も出席した彼女の結婚式は、こじんまりとして温かくて、とても感動的だった。
式が終わった後、出席者一人ひとりに向けて、新郎新婦からメッセージがスクリーンで流された。
彼女から自分に向けて
「あなたがいたから、今ここで生きてるよ。これからもよろしく」
そんな言葉が流れていた。
それを読んだ瞬間、
一緒に過ごした時間の濃さ、
彼女のこれまでのこと、その心の中が大変だったろうこと、
そして今は幸せであろうことが込み上げてきて
涙がいっぱいでてきて号泣してしまった。
今でもたまに会って、ふたりで、時にはだんなさんと一緒に、
時には仲間たちと一緒に時間を過ごす。
距離も時間も離れていても、
時折ふっと
彼女の心と体は元気かな
孤独な気持ちじゃないかな
そんな想いが心の中に浮かぶ。
それはこれから先も変わることはないと思う。
携帯電話は、とっても便利。メールは、楽ちん。
いまや生活になくてはならない必需品。
でも
携帯の画面の中で
繋がっていることをいちいち確かめなくても大丈夫。
自分がどう思われるかよりも
相手をまず先に思う気持ちがわいてくる。
そんな風に思えるひとが、
ほんとうの心が通っている友達なのではないかな
本の中の文章を読んで、そんなことを強く思った。
あや
それは次のような文章。
「携帯電話でつながる、心がつながると言っていますが、たしかに携帯というのはすぐに相手につながります。友だちからメールで『どうしてる?』と言われると、『元気よ』とすぐに返事を出す。すると、また返事が返ってきたりします。『うん、そうかぁ。元気でやってるのか』というようなことで、ずっとつながっているように思う。けれど本当につながっているのかとなると、難しい問題ではないかと思います。(中略)
一人でいて『人間というのは孤独だな』と、思っているときに、『ああ、あいつはどうしてるだろう』とか、『あいつも孤独を感じているのかな』とか、『元気にしてるかな』と思ったりするなかで、いろいろな考えが出てきます。ひょっとすると、そちらのほうが本当に心のつながっている友人かもしれません。(中略)
携帯で、『一人でさびしいよ』というと『来るか?』となってすぐに寄り合えるけれど、簡単につながるということが、かえって本当につながることを邪魔しているのではないかと思います。」
これを読んで、私は一人の友人を思い浮かべた。
18歳の時に出会った彼女とは、いろんな話をした。
くだらない話から、真剣な話まで。
彼女の人生の大きな局面に、偶然立ち会った時期もあった。
でも、彼女とメールでやりとりしていた記憶はあまりない。
その彼女が今年の夏、結婚をした。
その頃の携帯電話でのやりとりは、
彼女が入籍する時と、結婚式が始まる5分前に電話がかかってきたくらいだ。
私も出席した彼女の結婚式は、こじんまりとして温かくて、とても感動的だった。
式が終わった後、出席者一人ひとりに向けて、新郎新婦からメッセージがスクリーンで流された。
彼女から自分に向けて
「あなたがいたから、今ここで生きてるよ。これからもよろしく」
そんな言葉が流れていた。
それを読んだ瞬間、
一緒に過ごした時間の濃さ、
彼女のこれまでのこと、その心の中が大変だったろうこと、
そして今は幸せであろうことが込み上げてきて
涙がいっぱいでてきて号泣してしまった。
今でもたまに会って、ふたりで、時にはだんなさんと一緒に、
時には仲間たちと一緒に時間を過ごす。
距離も時間も離れていても、
時折ふっと
彼女の心と体は元気かな
孤独な気持ちじゃないかな
そんな想いが心の中に浮かぶ。
それはこれから先も変わることはないと思う。
携帯電話は、とっても便利。メールは、楽ちん。
いまや生活になくてはならない必需品。
でも
携帯の画面の中で
繋がっていることをいちいち確かめなくても大丈夫。
自分がどう思われるかよりも
相手をまず先に思う気持ちがわいてくる。
そんな風に思えるひとが、
ほんとうの心が通っている友達なのではないかな
本の中の文章を読んで、そんなことを強く思った。
あや