11月8日の課題研究では、11日に創立記念日を迎える学園に対して思うことを、
作文してもらいました。
たくさんの素晴らしい作文が提出されましたが、
代表して一人の生徒の作文を紹介します。もちろん断りを入れてあります。
私は、中学の時学校へ行ってません。
家にいました。家にいても安心できる居場所がなく、ただ泣いてました。
そんな時、松実を見つけここへ入学しました。
入ってから、いつの日か泣いた事があります。その理由は、皆の優しさでした。
それからというもの、中学へ行ってなかった時とは全く違う感情で多々泣いてました。
泣く度に私は幸せな気持ちになったんだと思います。今でもずっと感謝しています。
そんな事もあり、学校は学校だと思っていたけど、
いつの日か、”ホーム”と感じた事があります。
私にとっては第二の家だと思って毎日通っています。
担任に関しては、2年一緒なので、それこそ第二の親の様に思ってます。...。そう思いたいです。...。
そう思ってる所もあり、卒業という言葉が頭に浮かんだ時、
ここから離れるのが嫌だ。と思ってしまう自分がいます。でも、ちゃんと進路を固めて受験に受かり、
将来の道を開けさせるというのが先生、学園への恩返しだと思っています。
以上が作文です。
どうですか。「さびしさ」や「悔しさ」で流していた涙が、
学園に来てからは「人の優しさ」で流す涙に変わっていったのです。
こんなに素晴らしいことはありません。
昨日(11月11日)が、「学園の日」でした。
「学園の日」とは創立記念日のことです。
平成15年に春日部市に産声をあげた我が松実高等学園。
皆さんにも一年に一回誕生日があるように、
平成15、16、17、18、19、20、21、22年度と、学園も年を重ねてきました。
生徒の皆さんが今まで生きてきた十数年(担任たちは二十数年。あっ、三十数年の人もいるか。)には、
色々な事があったことと思います。嬉しかったこと、楽しかったこと、逆に悲しかったこと、辛かったこと、
様々なことを経験してきたと思います。
この学園も、色々な歴史を刻んできました。
もちろん、学園は人間ではありませんから、喜怒哀楽を感じることはないでしょう。
しかし、学園内で起きた全てのことを見つめてきました。
教室で授業を受ける皆さんの姿、休み時間に廊下でふざけあう姿、
校長室で面接練習する真剣な姿、誰にも言えない悩みを打ち明けて涙する姿、などなど。
学園は静かに皆さんの全てを見ていました。
つまり、皆さんの笑い声、涙、喜び、悔しさ、悩み、怒りを包み込んでくれたわけです。
そんな学園が、昨日8歳の誕生日を迎えました。
生徒の皆さんも、教員の皆さんも、何かしらの縁があってここに集まったのです。
縁という漢字には「糸へん」がつきますが、それは目には見えない糸です。
目には見えないからこそ、大切な「つながり」です。「絆」とも呼べるのでしょうか。
「縁」や「絆」でつながった、松実の教員と生徒。
課題研究では、生徒だけではなく、担任自身も、松実に来るまでの自分や、松実に来た時のこと、
そこから始まって今に至る日まで起こった出来事、経験を踏まえて、
学園に対する気持ちを作文してもらいました。
どの作文を読んでも、とても感動的です。
生徒が学園に安心感を持っていること、担任が生徒を愛していること、などなど。
その作文からビシビシと伝わってきます。
たった一枚の作文用紙に書かれた言葉が、こんなにも心を暖かくしてくれます。
たった数行で感謝の気持ちを綴った手書きの文字が、こんなにも・・・。
誕生日おめでとう、学園。
いつもありがとう、学園。
オイラは、生徒や担任の作文からこんなに大きな感動をもらっています。
オイラは、生徒や担任の作文から人の温もりや勇気をもらっています。
これからもよろしくお願いします。
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