朝晩めっきり寒くなり、暦のうえでは立冬も過ぎました。
いよいよ冬シーズン到来?
いやいや。
街を見渡すと、黄や赤に色づいた木々が目立つよううになりました。
鮮やかで、春先の桜や初夏の新緑とはまた違う、ハッとするような美しさがありますよね。
晩秋て感じです。
この時季に決まって見たくなる映画があります。
『耳をすませば』です。
理由はふたつ。
ひとつは、物語の終盤、季節が夏から秋になってからの場面が好きだからです。
主人公の周りの人間がそれぞれの道に進みはじめて、いなくなっていく。
制服は冬服に。
冷え込みの強い夕方。
部屋の外でおじいさんを待つ主人公の心細さ。
温かい鍋焼きうどん。
11月11日の再会。
羽織ってもらったジャンパーのぬくもり。
明け方のひんやりとした感じ。
だんだん寒くなっていく晩秋の様子を捉えた描写と主人公の心の動きがとても印象的なんです。
ふたつめは、この作品を初めて見たのが金曜ロードショーで、季節が秋だったと記憶しているからです。
ちょうど自分自身も中学生で、ストーリーもさることながら、
主題歌であるカントリーロードの曲調と歌詞が気に入ってよく聴いていたのを思い出します。
さて、こんな話を書いていたら何だか見たくなってきました。
『耳をすませば』を見たことがない方は、ぜひ!
10代の皆さんだから共感することがきっとあるかと思います。
もちろん、大人になった今だから発見する面白さもあるんですけどね。
それでは。
とり