松実ブログ

松実の教員が書き込んでいます。面白い先生がたくさんいますよ☆

マイナスからプラスへ

2016年09月21日 07時07分16秒 | Weblog

これを読んでくださっている方は、
「文化祭」や「学園祭」に、どんなイメージを抱きますか?

体育会系できたオイラは「運動会」や「球技大会」はドキドキ・ワクワク。
逆に「文化祭」や「学園祭」は、・・・。
あまり良いイメージがありません。
なぜなら、今までにその類の行事で面白さを感じたことがあまり無かったからです。

あと数日後に記念すべき第一回の学園祭「松実祭」を控え、
児童・生徒も先生も準備に一生懸命になっているというのに、
「面白さを感じたことがあまり無い」こんな話、最悪ですね。
水を差すようなブログの入り方で申し訳ありません!

でも、実際そうだったのです。
中学校時代のオイラにとって、文化祭は大人しくて地味で、
盛り上がれる場が無く、面白くないな、と感じていました。
しかも、その当時オイラは、いわゆる芸術的な美術作品や音楽作品に興味がなく、
同級生の絵画の展示や吹奏楽部の演奏などに触れても「すごいな~」と思うくらいでした。
そんな状態なもんだから、同じように感じていた仲間と文化祭を抜け出し、
勝手な行動に出るという最低な輩でした。
勝手な行動に出るということは、当然その後に先生から怒られるわけです。
すると余計に文化祭が嫌いになっていくのです。

しかし、皮肉なことに自分が教員になって、
松実で「クリスマス会」や「クリスマスフェスティバル」を企画する立場になりました。
それらは当時の松実にとって「文化祭的要素」を含む行事でした。
・・・なかなか乗り気になれません。
こんな人間が企画立案して良いのかな、つまらくしてしまわないかなと、
すごく気になりました。

でも、面白いもので「生徒に楽しんで欲しい」と本気で思うと、
その気持ちから逃げられなくなります。
忘れもしない。開校間もない2004年(平成16年)12月。
「クリスマス会」の企画に本気になって、S先生と何日も深夜まで準備しました。

クリスマス会当日は、ホームパーティーのように温かく、
生徒も先生もたくさんの笑顔がはじけるひと時となりました。
「こんなに楽しい時間、初めてだったよ。」終わった後にある生徒から言われた言葉です。

オイラはその瞬間を今でも忘れません。
もちろん生徒から言われた言葉がただ素直に嬉しかっただけということもありますが、
それ以上に、自分の「苦手」とか「好きじゃない」と思っていた文化祭が、大好きになったのです。
つまり価値観がゴロっと変わった瞬間です。

たぶん、その時、オイラは少しだけ成長したのだと思うのです。
思春期に、心にグサッときた苦い思い出である文化祭を、プラスのものに変えられたのですから。
ゼロからプラスになっていくものも、成長と言えると思います。
しかし、それ以上に、オイラにとっての「文化祭」のように、マイナスからプラスになっていくもの。
自分でもビックリする程の変化・変容、それが本当の成長なのかもしれません。

創立以来初めての学園祭「松実祭」に挑戦する児童・生徒、先生の皆さん、
準備は大変で苦しみも多いでしょう。
生みの苦しみってやつですね。終わったあとに感じる気持ちはなんでしょうか。
楽しみですね。

当日、最高の学園祭になりますように!


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