松実ブログ

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The Missing Piece

2009年02月09日 19時38分08秒 | Weblog
今高校2年生の英語の授業で
「The Missing Piece」という絵本を読んでいます。



授業ではまだ読み始めたばかりですが、
内容はこんな感じ。


「それ」と呼ばれる主人公は欠けています。(絵で描くとぱっくんみたいな感じ)
それは「失ってしまったかけら」を探しに旅に出ます。

太陽に焼かれたり、冷たい雨に打たれたり、雪で凍ってしまったり。

歌を歌いながら、虫と話しながら、時には蝶の休憩場所になってあげながら旅を続けます。

いろいろなかけらに会いますが、なかなか自分に合うものがありません。


最後の最後にやっと自分にぴったりのかけらが見つかりました。
「それ」は最初うれしかったけれど、

ぴったりのかけらと合体したそれは、今までよりも早く転がるようになりました。

すると、今までのようにうまく歌えなかったり、虫と話すことができなかったり、
蝶を休憩させてあげることができなくなりました。



それは、ずっと探して、やっと見つかったかけらをその場にやさしく置き、また自分の「失ったかけら」を探す旅にまた出ました。



これは大人のための絵本だそうです。

あなたはこれを読んでどんな感想を持ちますか?


私には少し難しくてうまく説明できませんが、
自分なりに考えてみました。


「それ」は私たち人間と同じなのではないでしょうか。
私たちは完璧な人生を目指します。

でも、不完全な人生であるからこそ、人の助けに感謝したり、逆に人を助けたりするのではないでしょうか。
いざ自分が望んでいた「完全」を手に入れると、案外それは自分が求めていたものではないことに気がつくのではないでしょうか。

人はみんな不完全です。
長所があれば短所もあります。
そんな人たちの人生も「完全」であるわけがありません。
いいことも起これば、悪いことも起こります。

それでも自分らしく、自分が求める何かを一生懸命探しながら、時には休憩をしながら生きていけばいいのではないでしょうか。



そんなことをこの絵本は伝えたいんじゃないかな~と私なりに考えてみました。

皆さんも自分なりの解釈をしてみてくだいさいね!





かなえ