昨年の今頃は「山形花笠祭り」に絡む、商店街で出す屋台での焼き鳥の話などをしていたように記憶しておりますが、今年は商店街自体が乗り気ではないらしく、中止の方向で進むようです。
昨年の売り上げから計算するにまったくの赤字ではなく、初年度ながら屋台を手伝った人たちの飲み代も出たくらいですから、ちょっとだけ黒字、という事になります。
それなのに「中止」、というのは腑に落ちません。しかも、それは、総会が開かれて決定したわけではなく、商店街長老の方たちの総会延期によるヤンワリとしたボイコットとも取れる行動でその方向に向かおうとしているわけです。
商店街長老の方の「山形花笠祭り屋台」への反対意見とは何なのか?疑問に思いまして、中堅クラスの方に詰問しましたところ、「焼き鳥がタダで食べれない」だの「自分たちだけ楽しんで」だの、子供のような意見ばかりで呆れてしまいました。それとも、子供に戻りたい(いや、戻っている)という「二度童子(にどわらし。再び子供のようになる事。深い意味は割愛します)」的な何かなのでしょうか?
しかし、こういった状況というのは商店街ばかりの事だけではなく、今の日本の政治の世界にも通じるものがあるのではないか、と考えさせられるわけですが、洞爺湖サミットが開催されている今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
初っ端から愚痴にも取れる話から入ってしまったため、これを読まれた方は、
「コラコラ、もっと明るい話から入れよ!」
とお思いになられた方もいらっしゃるかもしれません。
私も悩みました。こんな話を載せていいのか。しかし、洞爺湖サミットでの話し合いの事を書くよりは身近でいいかな、と、フッと思い馳せただけでございます。ご容赦ください。
さて話は変わりますが、昨日、いつも今頃になると野菜を届けてくれる契約農家の方から「やっとお届けできるものが出ました。」と心なしか声も弾みがちに電話を頂いた次第です。
普通なら5月後半から6月半ばくらいに持ってきていただけるのですが、電話も来ないので、実を言うと心配していたのでした。
「雨があまり降らないから出来が悪く持ってこれないのか?」「東京に出荷してしまい、うちの分がないのか?」「疲れているのか?」「オヤジ、浮気しているのか?」など、考えてしまえばキリがないほどです。(最後のは冗談です。うちに夫婦仲良く食事に来られる姿を見ている限り、おしどり夫婦ですから、それはないでしょう)
電話では「また、そちらへ食事に行きたいと思いますのでよろしくね。」との事でしたので、その時に野菜を持ってきてくれる、と踏みました。
因みに、その野菜を作っている方は、自分の育てた野菜がどのように料理されているか、時々様子を見に来ます。まじめな方なんですよ。
いつも食べ終わると、客席に私が挨拶に行き、他に当店の常連のお客様がいらっしゃるようでしたら紹介させていただいているのですが、当人たちは恥ずかしそうです。
しかし、私としては、「いやー、この方、さっきの前菜や付け合せの野菜を作っている人ですから。」と自慢したいではありませんか。(他のお客様は呆気に取られている事もありますが、私は気にしません)
その方たちが作る野菜を存分に発揮する料理なのではないか、と私が勝手に思っているのが「野菜のココット焼き」というものです。
作り方は至って簡単で、「ストウブ」社製の「ココット鍋(小さいダッチオーブンのようなもの)」に野菜とベーコンを詰め込んでオーブンで蒸し焼きにする、というものです。
お好みで「ゲランドの塩」を振りかけて召し上がって頂いてもいいのですが、ベーコンの塩気がありますから十分ではないか、と思います。
この料理は、東京からいらっしゃるお客様がある日、
「最近、『マルディグラ(銀座にある有名フレンチ)』に行ってるんだけど、野菜のココット焼き、っていうのがあってさ。野菜をココットに入れて焼いただけの料理なんだけどうまいんだよ。ここでもやれよ。」
と、仰いまして、「ああ、分かりました。」となってメニューにリストオンする事となった料理であります。
そのお客様に「野菜って何入ってたんですか?」と聞くと「色々入ってたよ。」としか答えてくれず、(もしかして、これって試されているのか?)と思い、自分なりに作ったのが今の「野菜のココット焼き」となっています。
鍋を買い、ブッツケ本番でその方にお出ししましたところ、
「うん、うまいよ。鍋と野菜が良いからな。でも、銀座のはもう少し小さい鍋で上品だったぞ。まぁ、お前さんはこれくらいでいいのか。ハハハハ。」
と言われてしまいました。返す言葉もありません。
しかし、数ヶ月前にいらした時、また「野菜のココット焼き」を召し上がっていかれたのですが、
「んー、やっぱり少し大きめの鍋の方が野菜が色々入っていいのかもしれないな。小さい鍋だと香りが立たないよ、ここまで。いいんじゃないの。」
というお言葉を頂き、深々と頭を下げた次第でした。
その後、バックヤードに行き、ガッツポーズをとり
「イエス!イエス!」
と叫んだのは言うまでもないでしょう。
昨年の売り上げから計算するにまったくの赤字ではなく、初年度ながら屋台を手伝った人たちの飲み代も出たくらいですから、ちょっとだけ黒字、という事になります。
それなのに「中止」、というのは腑に落ちません。しかも、それは、総会が開かれて決定したわけではなく、商店街長老の方たちの総会延期によるヤンワリとしたボイコットとも取れる行動でその方向に向かおうとしているわけです。
商店街長老の方の「山形花笠祭り屋台」への反対意見とは何なのか?疑問に思いまして、中堅クラスの方に詰問しましたところ、「焼き鳥がタダで食べれない」だの「自分たちだけ楽しんで」だの、子供のような意見ばかりで呆れてしまいました。それとも、子供に戻りたい(いや、戻っている)という「二度童子(にどわらし。再び子供のようになる事。深い意味は割愛します)」的な何かなのでしょうか?
しかし、こういった状況というのは商店街ばかりの事だけではなく、今の日本の政治の世界にも通じるものがあるのではないか、と考えさせられるわけですが、洞爺湖サミットが開催されている今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
初っ端から愚痴にも取れる話から入ってしまったため、これを読まれた方は、
「コラコラ、もっと明るい話から入れよ!」
とお思いになられた方もいらっしゃるかもしれません。
私も悩みました。こんな話を載せていいのか。しかし、洞爺湖サミットでの話し合いの事を書くよりは身近でいいかな、と、フッと思い馳せただけでございます。ご容赦ください。
さて話は変わりますが、昨日、いつも今頃になると野菜を届けてくれる契約農家の方から「やっとお届けできるものが出ました。」と心なしか声も弾みがちに電話を頂いた次第です。
普通なら5月後半から6月半ばくらいに持ってきていただけるのですが、電話も来ないので、実を言うと心配していたのでした。
「雨があまり降らないから出来が悪く持ってこれないのか?」「東京に出荷してしまい、うちの分がないのか?」「疲れているのか?」「オヤジ、浮気しているのか?」など、考えてしまえばキリがないほどです。(最後のは冗談です。うちに夫婦仲良く食事に来られる姿を見ている限り、おしどり夫婦ですから、それはないでしょう)
電話では「また、そちらへ食事に行きたいと思いますのでよろしくね。」との事でしたので、その時に野菜を持ってきてくれる、と踏みました。
因みに、その野菜を作っている方は、自分の育てた野菜がどのように料理されているか、時々様子を見に来ます。まじめな方なんですよ。
いつも食べ終わると、客席に私が挨拶に行き、他に当店の常連のお客様がいらっしゃるようでしたら紹介させていただいているのですが、当人たちは恥ずかしそうです。
しかし、私としては、「いやー、この方、さっきの前菜や付け合せの野菜を作っている人ですから。」と自慢したいではありませんか。(他のお客様は呆気に取られている事もありますが、私は気にしません)
その方たちが作る野菜を存分に発揮する料理なのではないか、と私が勝手に思っているのが「野菜のココット焼き」というものです。
作り方は至って簡単で、「ストウブ」社製の「ココット鍋(小さいダッチオーブンのようなもの)」に野菜とベーコンを詰め込んでオーブンで蒸し焼きにする、というものです。
お好みで「ゲランドの塩」を振りかけて召し上がって頂いてもいいのですが、ベーコンの塩気がありますから十分ではないか、と思います。
この料理は、東京からいらっしゃるお客様がある日、
「最近、『マルディグラ(銀座にある有名フレンチ)』に行ってるんだけど、野菜のココット焼き、っていうのがあってさ。野菜をココットに入れて焼いただけの料理なんだけどうまいんだよ。ここでもやれよ。」
と、仰いまして、「ああ、分かりました。」となってメニューにリストオンする事となった料理であります。
そのお客様に「野菜って何入ってたんですか?」と聞くと「色々入ってたよ。」としか答えてくれず、(もしかして、これって試されているのか?)と思い、自分なりに作ったのが今の「野菜のココット焼き」となっています。
鍋を買い、ブッツケ本番でその方にお出ししましたところ、
「うん、うまいよ。鍋と野菜が良いからな。でも、銀座のはもう少し小さい鍋で上品だったぞ。まぁ、お前さんはこれくらいでいいのか。ハハハハ。」
と言われてしまいました。返す言葉もありません。
しかし、数ヶ月前にいらした時、また「野菜のココット焼き」を召し上がっていかれたのですが、
「んー、やっぱり少し大きめの鍋の方が野菜が色々入っていいのかもしれないな。小さい鍋だと香りが立たないよ、ここまで。いいんじゃないの。」
というお言葉を頂き、深々と頭を下げた次第でした。
その後、バックヤードに行き、ガッツポーズをとり
「イエス!イエス!」
と叫んだのは言うまでもないでしょう。