それは、急に決まった事でした。
11月の初め、東京からいらっしゃるお客様とカウンターでお話させていただいている時、「たまにこっち(東京)に来て一緒に食事しないか」と仰っていただき、その流れで11月半ば、正確に言うなら、11月17日(月)と18日(火)の両日、東京へ行く事となったのです。
久々の研修、という事になるのですが、よく考えてみると前回、東京で「研修」という名の「食べ歩き」をしたのは確か、震災前ですから3年以上行っていない事になります。
上京前日の夜は「オヤジ料理教室」でありましたから、睡眠時間の確保が難しいのではないか、と思われましたが、大掃除を済ませて帰宅すると深夜3時半くらいでしたので、約3時間くらいは眠れる計算になります・・・残りの睡眠時間は新幹線の為に取っときましょ。
午前8時過ぎの新幹線に乗り、東京に着いたのは午前11時ちょっと前・・・ホテルに荷物を置き、初日の昼食場所に歩いて行けば約12時、タイムスケジュールはタイトなものになっていたのです。
初日の昼食は「寿司」であります。新橋駅すぐ脇のビル「ニュー新橋ビル」の2階に「新橋 鶴八」さんという寿司の名店があるのですが、そこから独立された方が同じフロアで「新橋 鶴八分店」を開店されたそうで、その日のお昼は「分店」さんにお邪魔する事となりました。
余談ですが、元々「鶴八」さんは神保町が本店で、そこからのれん分けを許されたのが「新橋 鶴八」さんです。現在は神保町の親方が引退なされて、違うお弟子さんが継いでらっしゃるそうです。
今回「分店」さんを開店されるにあたって大親方の許可をもらい「鶴八」の名の許しをもらったそうです。因みに、東京若手寿司屋さんの筆頭と呼ばれている「寿司 しみず」さんも「新橋 鶴八」で修行なされたそうですよ。
更に因みに、ですが、数年前、「分店」さんではない「新橋 鶴八」さんにもお邪魔した事があったのですが、親方の眼光が鋭く物凄い威圧感に度肝を抜かれました。噂では、江戸前ではないタネ(ネタ。例えば、サーモンやネギトロなど)の寿司を注文すると「親方から習った事がない」と言ってガリを大盛りで出されると漏れ聞きました。お邪魔した時はガリ大盛り攻撃はありませんでしたが、最後は色々お話しさせていただいて大変勉強になった事を思い出します。
余談はそれくらいにして・・・「分店」さんにお邪魔して私とマネージャー佐藤、そして、当店のお客様3人の5人でカウンターに座ったのですが、聞けばその日のお昼は5人で貸切にしてくださったそうです・・・ご配慮、ありがとうございます。
その話から昼食の始まりです。まずはビールを。そして、つまみに「酒盗」を出してくれました。鯛の内臓を使った自家製の酒盗だそうです。
分店親方(五十嵐さん)に恐る恐る撮影の許可を聞いてみたところ「店出したばっかりなので広めてください。」と温かいお言葉を頂きました。ありがとうございます。
そんなやり取りがあり瓶ビールが1本空いたところでお好みで注文です。まずは「平目」。
「平目」は若干、寝かせた感じもありますが、歯ごたえもあり鼻から抜ける香りに臭みを全く感じません。シャリは固めと言えば固めなのですが、口の中でほろりと崩れるような握りで咀嚼すると米自体の甘さを感じる事が出来ます。
平目の繊細な旨さ、少し抑え目なシャリの酸、そして、咀嚼後に来る米の甘み、この3つが重なり合う事で成立する美味しさが「寿司」なのだと思わされます。
続いて「小肌」
マネージャーは「みる貝」に手を出しておりました。
「煮蛤」
「穴子」
「鮪の中巻」これは、鮪の赤身、中トロ、大トロをカクテルにして巻いてあります。
最後に頼んだ「胡瓜巻」
勿論、上記の物だけではなく、〆鯖、車海老、細魚(さより)などなどいただきましたが、どれも素晴らしい握りでございました。
そして勿論、お昼から燗酒も頂戴いたしました。
ここから研修の火蓋が切って落とされたのです・・・
今回は画像が多いので文章は短めだと思うのですが、どうでしょうかね・・・
つづく
11月の初め、東京からいらっしゃるお客様とカウンターでお話させていただいている時、「たまにこっち(東京)に来て一緒に食事しないか」と仰っていただき、その流れで11月半ば、正確に言うなら、11月17日(月)と18日(火)の両日、東京へ行く事となったのです。
久々の研修、という事になるのですが、よく考えてみると前回、東京で「研修」という名の「食べ歩き」をしたのは確か、震災前ですから3年以上行っていない事になります。
上京前日の夜は「オヤジ料理教室」でありましたから、睡眠時間の確保が難しいのではないか、と思われましたが、大掃除を済ませて帰宅すると深夜3時半くらいでしたので、約3時間くらいは眠れる計算になります・・・残りの睡眠時間は新幹線の為に取っときましょ。
午前8時過ぎの新幹線に乗り、東京に着いたのは午前11時ちょっと前・・・ホテルに荷物を置き、初日の昼食場所に歩いて行けば約12時、タイムスケジュールはタイトなものになっていたのです。
初日の昼食は「寿司」であります。新橋駅すぐ脇のビル「ニュー新橋ビル」の2階に「新橋 鶴八」さんという寿司の名店があるのですが、そこから独立された方が同じフロアで「新橋 鶴八分店」を開店されたそうで、その日のお昼は「分店」さんにお邪魔する事となりました。
余談ですが、元々「鶴八」さんは神保町が本店で、そこからのれん分けを許されたのが「新橋 鶴八」さんです。現在は神保町の親方が引退なされて、違うお弟子さんが継いでらっしゃるそうです。
今回「分店」さんを開店されるにあたって大親方の許可をもらい「鶴八」の名の許しをもらったそうです。因みに、東京若手寿司屋さんの筆頭と呼ばれている「寿司 しみず」さんも「新橋 鶴八」で修行なされたそうですよ。
更に因みに、ですが、数年前、「分店」さんではない「新橋 鶴八」さんにもお邪魔した事があったのですが、親方の眼光が鋭く物凄い威圧感に度肝を抜かれました。噂では、江戸前ではないタネ(ネタ。例えば、サーモンやネギトロなど)の寿司を注文すると「親方から習った事がない」と言ってガリを大盛りで出されると漏れ聞きました。お邪魔した時はガリ大盛り攻撃はありませんでしたが、最後は色々お話しさせていただいて大変勉強になった事を思い出します。
余談はそれくらいにして・・・「分店」さんにお邪魔して私とマネージャー佐藤、そして、当店のお客様3人の5人でカウンターに座ったのですが、聞けばその日のお昼は5人で貸切にしてくださったそうです・・・ご配慮、ありがとうございます。
その話から昼食の始まりです。まずはビールを。そして、つまみに「酒盗」を出してくれました。鯛の内臓を使った自家製の酒盗だそうです。
分店親方(五十嵐さん)に恐る恐る撮影の許可を聞いてみたところ「店出したばっかりなので広めてください。」と温かいお言葉を頂きました。ありがとうございます。
そんなやり取りがあり瓶ビールが1本空いたところでお好みで注文です。まずは「平目」。
「平目」は若干、寝かせた感じもありますが、歯ごたえもあり鼻から抜ける香りに臭みを全く感じません。シャリは固めと言えば固めなのですが、口の中でほろりと崩れるような握りで咀嚼すると米自体の甘さを感じる事が出来ます。
平目の繊細な旨さ、少し抑え目なシャリの酸、そして、咀嚼後に来る米の甘み、この3つが重なり合う事で成立する美味しさが「寿司」なのだと思わされます。
続いて「小肌」
マネージャーは「みる貝」に手を出しておりました。
「煮蛤」
「穴子」
「鮪の中巻」これは、鮪の赤身、中トロ、大トロをカクテルにして巻いてあります。
最後に頼んだ「胡瓜巻」
勿論、上記の物だけではなく、〆鯖、車海老、細魚(さより)などなどいただきましたが、どれも素晴らしい握りでございました。
そして勿論、お昼から燗酒も頂戴いたしました。
ここから研修の火蓋が切って落とされたのです・・・
今回は画像が多いので文章は短めだと思うのですが、どうでしょうかね・・・
つづく