ラミ・デュ・ヴァン・エフ シェフのブログ ~言葉の錬金術~

フランス料理に限らず、色んな話のブログ内容です。

雨の湿気に誘われてキーボードを打つ

2020-07-07 20:28:00 | Weblog
 肌にネットリと張り付くような湿気と微妙な暑さに呼吸さえも生温く感じてしまう今日この頃、皆さま、如何お過ごしでしょうか。
 九州各地で大雨による災害で大変なことになっておりますが被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。まだ大雨が続くとの事ですのでくれぐれもご注意下さい。
 さて、話は変わりますが、半年以上ぶりにブログを更新してみようかと思い立ち、今まさにカタカタとキーボードを叩いているところなのですが、ついでに今までの「マチルダベイ シェフのブログ〜言葉の錬金術〜」というタイトルから「ラミ・デュ・ヴァン・エフ シェフのブログ〜言葉の錬金術〜」に変えてみました。(まぁ、店名を変えただけなんですが…)
 ブログタイトルの店名を変えてみると以前のようにブログを頻繁に更新する気力が出るかな、というどうでもいい理由ではあるのですが、随分このブログもほったらかしにしてきたので自戒の念も込めてであります。(大げさ)
 当ブログを立ち上げてから10年以上、正確に言うならばブログ開設から「5040日」(管理画面に日数が出てきます)、365日で割ると13年と8ヶ月経ったわけですからブログのやる気も失せる訳ですよ。(日数にかこつけた言い訳)
 13年と8ヶ月と言いますと約14年でありますから私もまだ若かったのですが、「でも見てよ今の僕を、クズになった僕を…」と今流行の瑛人「香水」の歌詞の引用して歳取ったアピールせざるを得ません。(いや、だからと言ってクズになったわけではありません。因みに、店ではオープン前に現ホールマネージャー小柴くんの希望によりユーセンの「最新Jポップ リクエスト」(だと思う)が延々流されるので否応なしに流行りの曲を覚えることができます)
 約14年前と言いますと2006年でありますが、その頃何があったのか調べてみましたら「紀子さま男児出産」「日銀が量的緩和解除、ゼロ金利解除」「安倍政権発足」「ライブドア堀江前社長、村上ファンド村上前代表を逮捕」とありました、懐かしいですな…(時事ドットコムより引用)
 まぁ、それくらい年月が過ぎたわけですが、最近ブログのやる気が失せた理由を自分なりに考え、そしてまとめてみると「老い」なのではないか、と、そんな絶望的な答えが浮かんでくるわけですよ。
 しかし、その「老い」、悪い事ばかりではないような気がしています、いや、自分にそう言い聞かせているだけなのか?
 その「老い」の「悪い事ばかりではない」事例はもちろん今の仕事であります「料理」にだいぶ反映されていると思われるのですが、そのひとつが「料理を軽くするには」と言うものです。
 フランス料理を軽くする、と言うのはヌーベルキュイジーヌ以降(*)フランス料理に携わる者ならば必ず考える事ではありますが、どこまで軽くするのか、と言うところで壁にぶつかってしまうように思われます。(ヌーベルキュイジーヌとは「新しい料理」を意味する調理法やスタイルのことを指します)
 主食材を火入れして塩とオリーブオイルだけ、というシンプルな調理法もあるでしょうが、それではフランス料理として成り立たないように思えます。
 最近のフランス料理は小ポーション多皿というスタイルが定着してきましたが、そのスタイルの料理は「現代フレンチ」というジャンルで区分けされる事が多く「フレンチ」「現代フレンチ」では微妙に料理が違うのです。
 さて自分の話になりますが、私の考える「料理を軽くするには」は、クラシックな料理を踏襲しながらも味やポーションを抑える、という何の変哲もない事なのですが、バターやクリームを使いながらも重さを感じなくさせるためには何をするべきなのか、というのを日々考えながら調理すると料理がスッと入ると思うのです。
 言葉にすると凡庸なのですが、なんて言うんですかね、ちょっとした事なんですよね。やってることはそれほど変わらないんですが確実に違うんですよ、料理に対する考え方や感じ方が10年前と。
  
 まぁ、これからそんなことをブログに書いていければなぁ、と思っております。

 あいも変わらず長文で回りくどいブログですが暇なときに読んで頂けたら幸いです。

 今日はこの辺で。と言いつつ1900字超え。400字詰め原稿用紙だったら約5枚分ですな…





コメント (2)
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