この時期必ず、聞こえてきた春の足音をかき消すかのような突然の降雪があり、空から「喜ぶのはまだ早い」と囁かれているようであります。ふと気になって灰色の空を仰ぐと、タンポポの綿毛のような雪がゆっくりと降下し、地面に着地して融け、着地して融け、を繰り返しながらもいつも間にか白い世界を構築していくのです。その姿がなぜか悲しく見えてしまうのは4年前を思い出してしまうからか、と思ってしまう3月11日の今日、皆様、如何お過ごしでしょうか。
4年前の今日を思い出すと、「寒く、暗い、出口のないトンネルに入ってしまったようだった」と形容したくなります。
話が沈んでしまうのであまり書きませんが、あの時は大変でした。面と向かって「こんな大変な時に、フランス料理は食べないよね、普通。」と言われてしまい、本気で店を畳んで出稼ぎに行こうか、と思ったものです。
被災地の方々の苦労に比べれば苦労のうちにも入らないのでしょうが、当時の被災地の状況、山形の状況、街の状況、そして、店の状況を思い出してしまった次第です。「東日本大震災」でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りすると共に、一日も早い真の復興を願うばかりです。
今回は時間が無いので長文にはなりません! と思います。たぶん、短めの文章になると思うのですが・・・判りません、どうなるかは。これからの話の流れ次第でしょう。(早く書けよ)
毎回、「たまに短めの文章にしてみよう」とは思ってみるのですが、何となく物足りなくなり、かなりの勢いでキーボードをタイピングしているうちに結局、長文になる、というパターンがほとんどです。
いつも長文を書いているからか、短めの文章を書く方が難しく感じる、という訳の分からない文章スタイルになっているのですが、もっと書きたい事をタイトにすれば文章は短くなるのでしょう。(当たり前ですけど)
前にも当ブログでチャレンジした事ですが、まずは一度普通の文章を書き、不要な部分を削除していって文章を短くする、という手法を試してみたいと思います。
前回、普通の文章の内容は自宅で飼っている猫の話でしたが、今回もうちの猫の話を書いて、そこから文字数を減らしていきたいと思います。
「うちの猫」
うちには猫が3匹います。3匹とも元々は野良猫でした。捨てられた猫が可哀想で飼い始めたら子供たちが拾ってきたりして数が増えていったのです。その中の一匹、茶トラの「ココ」は生後すぐに捨てられたところを子供が見つけて拾ってきたのです。すでに2匹飼っていましたから「今さら1匹増えても一緒だな」と思って飼い始めたのですが、子猫だった「ココ」も今では大きくなり、すっかりデブ猫になってしまいました。
母親の愛情を知らないからか、やけに甘えてくる「ココ」は、ぬいぐるみみたいで可愛いのですが、太り過ぎて自分でお尻を掃除できなくなり、時々、おしりに「うんち」が付いていたりするのでハードに甘えられてもそれが気になってその甘えを真正面から受け止められません。しかも、尻尾をピンと立てておしりを向けて近づいてきたりしますから尚更です。
その甘えに対する受け止めを躊躇しているとこちらをジッと見つめてひと鳴きするのですが、「何でだよ!」と本気で訴えているようで笑ってしまいます。
他の猫におしり掃除をしてもらえば済む事なのではないか、と思うのですが、猫3匹の中の「猫関係」も色々あるようでそうもいかないようです。
寝ている時に「ココ」が上に乗っかってくると金縛りになったような感じになり恐怖を覚えますが、ワインを飲んだ後、枕代わりにして寝ると気持ちがいいですし、根が優しい猫なのでおしりの件は帳消しにしたいと思います。
「ココ」、いつまでも長生きして我々家族を癒してください。
おわり
まぁ、何となく普通の文章ですよね。さぁ、これを短くするわけですが、短くすると意外と真実のみに焦点が当たるものです。では、いってみましょう。
「うちの猫」
うちの猫は元野良猫です。可哀想で拾ってきたら数が増えました。茶トラの「ココ」は子猫だったのですが今ではデブ猫です。太り過ぎてお尻を掃除できなくなり「うんち」が付いていますが甘えてきます。「うんち」が付いているから甘えを受け止められません。寝ていると上に乗っかってきて金縛りになりますが枕みたいで気持ちイイです。いつまでも長生きしてください。
だいぶ短くなりましたが、「母親の愛情を受けていない」などの感動的な部分は削除され、判りやすい真実のみが語られているようです。では、更に短くしていきましょう。
「うちの猫」
うちの猫は野良猫でした。可哀想で数が増えました。茶トラの「ココ」はデブ猫です。お尻を掃除できなくて「うんち」が付いてます。だから甘えて来ても受け止められません。上に乗ってきて金縛りになりますが枕で気持ちイイです。長生きしてください。
ここまで短くするとかなりおざなりです。「可愛い」や「愛情の話」はカットされ「ココ」はデブでうんこが付いている、という事実のみが強調されています。さぁ、更に短くするともっと真実が見えてくるはずです。いってみましょう。
「うちの猫」
うちの猫はデブ猫で「うんち」が付いてます。だから甘えられても困ります。上に乗ると金縛りですが枕です。長生きしてください。
辛うじて「猫」である事が判るレベルですが「枕」にも思えてきます。何となく書かれている「長生きしてください」が悲しく感じますね。では、もっと短くしてみましょう!
「うちの猫」
うちの猫はデブで「うんち」です。甘えないでください。金縛りな「枕」ですが長生きしてください。
こうなると猫の形をした「うんち」にも思えてきます。「金縛りな枕」扱いされているのを「ココ」自身知りません。では、最後、もっと短くしてみましょう!
「うちの猫」
うちのデブは「うんち」です。枕で長生きです。
笑えません。もう猫ではありませんし。最終的には「枕」になってます・・・
結局今回も話が長くなりましたが、誤解しないでいただきたいのは、うちの猫「ココ」は可愛いですし、好きです。ホントに長く生きてほしいな、捨てられた分以上に長生きして欲しい、と思っておりますことをここに記させていただきます。
悲しげな出だしだったのにこんな内容になってしまいましたが、他意はございませんのでご理解ください。
この静かな雪はいつ治まるのか、そんな空模様ですが、あの時より少しでも前に進んだのだろうか、と思ったりもします。
早く雪が止み、土の匂いがする「春」になる事を祈って。
4年前の今日を思い出すと、「寒く、暗い、出口のないトンネルに入ってしまったようだった」と形容したくなります。
話が沈んでしまうのであまり書きませんが、あの時は大変でした。面と向かって「こんな大変な時に、フランス料理は食べないよね、普通。」と言われてしまい、本気で店を畳んで出稼ぎに行こうか、と思ったものです。
被災地の方々の苦労に比べれば苦労のうちにも入らないのでしょうが、当時の被災地の状況、山形の状況、街の状況、そして、店の状況を思い出してしまった次第です。「東日本大震災」でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りすると共に、一日も早い真の復興を願うばかりです。
今回は時間が無いので長文にはなりません! と思います。たぶん、短めの文章になると思うのですが・・・判りません、どうなるかは。これからの話の流れ次第でしょう。(早く書けよ)
毎回、「たまに短めの文章にしてみよう」とは思ってみるのですが、何となく物足りなくなり、かなりの勢いでキーボードをタイピングしているうちに結局、長文になる、というパターンがほとんどです。
いつも長文を書いているからか、短めの文章を書く方が難しく感じる、という訳の分からない文章スタイルになっているのですが、もっと書きたい事をタイトにすれば文章は短くなるのでしょう。(当たり前ですけど)
前にも当ブログでチャレンジした事ですが、まずは一度普通の文章を書き、不要な部分を削除していって文章を短くする、という手法を試してみたいと思います。
前回、普通の文章の内容は自宅で飼っている猫の話でしたが、今回もうちの猫の話を書いて、そこから文字数を減らしていきたいと思います。
「うちの猫」
うちには猫が3匹います。3匹とも元々は野良猫でした。捨てられた猫が可哀想で飼い始めたら子供たちが拾ってきたりして数が増えていったのです。その中の一匹、茶トラの「ココ」は生後すぐに捨てられたところを子供が見つけて拾ってきたのです。すでに2匹飼っていましたから「今さら1匹増えても一緒だな」と思って飼い始めたのですが、子猫だった「ココ」も今では大きくなり、すっかりデブ猫になってしまいました。
母親の愛情を知らないからか、やけに甘えてくる「ココ」は、ぬいぐるみみたいで可愛いのですが、太り過ぎて自分でお尻を掃除できなくなり、時々、おしりに「うんち」が付いていたりするのでハードに甘えられてもそれが気になってその甘えを真正面から受け止められません。しかも、尻尾をピンと立てておしりを向けて近づいてきたりしますから尚更です。
その甘えに対する受け止めを躊躇しているとこちらをジッと見つめてひと鳴きするのですが、「何でだよ!」と本気で訴えているようで笑ってしまいます。
他の猫におしり掃除をしてもらえば済む事なのではないか、と思うのですが、猫3匹の中の「猫関係」も色々あるようでそうもいかないようです。
寝ている時に「ココ」が上に乗っかってくると金縛りになったような感じになり恐怖を覚えますが、ワインを飲んだ後、枕代わりにして寝ると気持ちがいいですし、根が優しい猫なのでおしりの件は帳消しにしたいと思います。
「ココ」、いつまでも長生きして我々家族を癒してください。
おわり
まぁ、何となく普通の文章ですよね。さぁ、これを短くするわけですが、短くすると意外と真実のみに焦点が当たるものです。では、いってみましょう。
「うちの猫」
うちの猫は元野良猫です。可哀想で拾ってきたら数が増えました。茶トラの「ココ」は子猫だったのですが今ではデブ猫です。太り過ぎてお尻を掃除できなくなり「うんち」が付いていますが甘えてきます。「うんち」が付いているから甘えを受け止められません。寝ていると上に乗っかってきて金縛りになりますが枕みたいで気持ちイイです。いつまでも長生きしてください。
だいぶ短くなりましたが、「母親の愛情を受けていない」などの感動的な部分は削除され、判りやすい真実のみが語られているようです。では、更に短くしていきましょう。
「うちの猫」
うちの猫は野良猫でした。可哀想で数が増えました。茶トラの「ココ」はデブ猫です。お尻を掃除できなくて「うんち」が付いてます。だから甘えて来ても受け止められません。上に乗ってきて金縛りになりますが枕で気持ちイイです。長生きしてください。
ここまで短くするとかなりおざなりです。「可愛い」や「愛情の話」はカットされ「ココ」はデブでうんこが付いている、という事実のみが強調されています。さぁ、更に短くするともっと真実が見えてくるはずです。いってみましょう。
「うちの猫」
うちの猫はデブ猫で「うんち」が付いてます。だから甘えられても困ります。上に乗ると金縛りですが枕です。長生きしてください。
辛うじて「猫」である事が判るレベルですが「枕」にも思えてきます。何となく書かれている「長生きしてください」が悲しく感じますね。では、もっと短くしてみましょう!
「うちの猫」
うちの猫はデブで「うんち」です。甘えないでください。金縛りな「枕」ですが長生きしてください。
こうなると猫の形をした「うんち」にも思えてきます。「金縛りな枕」扱いされているのを「ココ」自身知りません。では、最後、もっと短くしてみましょう!
「うちの猫」
うちのデブは「うんち」です。枕で長生きです。
笑えません。もう猫ではありませんし。最終的には「枕」になってます・・・
結局今回も話が長くなりましたが、誤解しないでいただきたいのは、うちの猫「ココ」は可愛いですし、好きです。ホントに長く生きてほしいな、捨てられた分以上に長生きして欲しい、と思っておりますことをここに記させていただきます。
悲しげな出だしだったのにこんな内容になってしまいましたが、他意はございませんのでご理解ください。
この静かな雪はいつ治まるのか、そんな空模様ですが、あの時より少しでも前に進んだのだろうか、と思ったりもします。
早く雪が止み、土の匂いがする「春」になる事を祈って。