ラミ・デュ・ヴァン・エフ シェフのブログ ~言葉の錬金術~

フランス料理に限らず、色んな話のブログ内容です。

雪のないクリスマスは盛り上がれるのか

2009-11-29 03:00:26 | Weblog
 11月終わりにもかかわらず暖かい日が続き、ホワイトクリスマスは来るのだろうか?と一抹の不安を抱いている方も多いのではないか、と思われる今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 少し前に初雪を観測したばかりだというのにこんなに暖かくていいのでしょうか?
 私は「積雪」という物に悩まされない方が良いので問題ないのですが、このままでは、雪の降る夜、しかもクリスマスに愛の告白でもしようかな、とお考えの男子や女子の計画が台無しなのではないか、といつもながら勝手に心配してしまいます。
 ドラマティックな展開としては、寒空の下、愛の告白を終えてグッドアンサーを貰った直後に雪が舞落ち、「ミーシャ」かなんかの曲が掛かればいいんでげしょ、そんな事は絶対にありませんがね、世の中的に。

 前置きが長くなってしまいましたが、早速ランチのメニューを紹介しましょう。


     11月29日(日)ランチメニュー

     前菜

・真鯖のポシェと平目のカルパッチョの盛り合わせ

     又は

・ポワロー葱を射込んだ牛肉のテリーヌ 赤ワイン風味


     本日のスープ

・あやめ蕪のポタージュ


     メイン

・本日のお魚のポワレ 海老風味の白インゲン豆の煮込み添え

     又は

・鶏もも肉のロティ オリーブの実とミニトマトのソテー添え


     本日のデセール

・クラシックガトーショコラ 牛乳のソルベ添え


  以上になります。

 最近、入口付近をプチ改装しましたので、ご興味のある方は確認がてらご来店なされてはいかがでしょうか。
 今日のランチはご予約をそれほど頂いておりませんのでお返しする事はないのではないか、と思います。(あくまでも私の予想ですのでご了承ください)
 
 先日、オマール海老の写真と共に貸し切り営業である事をブログに載せましたが、活オマールの本数で当店の売り上げを予想なされた同業の方がいらっしゃった、と漏れ聞きました。
 しかし、残念ながらあのオマール海老4本は全ての数ではありません。写真の収まりを考えて4本取り出しただけですので、是非とも、予想売上に加算していただきたく思った次第です。
 
 「食材や売上の自慢か!」と言われてしまうと何も言えなくなってしまいますが、実際、使用している食材の話をしただけですのでご理解ください。

 当店の売り上げなど大した事は御座いませんのでご心配なさらずに、ね。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

節約は環境問題に貢献できるか

2009-11-26 18:18:48 | Weblog
 最近、と言いましょうか、少し前辺りからだと思うのですが、とにかくそのフレーズと曲調が頭の中から離れない歌がありました。
 忘れていると全くその歌は頭の中に出てきませんが、いったん出てきてしまうとずっとその歌に支配され、そして、その歌詞を思い浮かべてしまいます。困ったもんですぜ、「ぱなしの歌」。
 さりげなく可愛い女の子が登場しながらも突っ込み所が満載の映像に乗せて

「点けっぱなし、出しっぱなし、開けっ放し・・・」

 と連呼するような曲は、ある意味、サブリミナル効果であります。エコロジー推進の情報操作にやられているのでしょうか?私は。
 仕事をしていて冷蔵庫を開けた時、「ぱなしは無しって話です。」などと言いながら即座に扉を閉めてしまうのは、相当あのCMにヤラれている証拠なのでしょう。
 因みに、ワインや熱燗などの「飲みっぱなし」の「ぱなし」はなかなか「無し」には出来ないものです、まぁ、これは環境には何の害も及ぼさないので「ぱなしもアリ」という事で、ひとつ、お願いします。

 先日、起業家の友人と飲みに行き、話をしていると、「これからは仕事なども何気ない『エコ』というのを絡めて行かないと面白みがない。」と話しておりましたが、「何気ないエコ」と「もったいない」の違いとは何か?と気になってしまいました。
 例えば当店では、ワインやビールを氷で冷やしておりますが(営業前に冷蔵庫から出して営業中はずっと氷で冷やすようにしています)、それはワインやビールなどの冷えの状態が過度にならず、冷え方が柔らかくなるから、という理由です。
 しかし、このやり方ですと当然、氷が解けて水だけが出てしまいます。解けた後の水は寸胴鍋に入れられ、ヒートトップレンジの端に置かれ、何となくお湯のようになっていきます。その結末は、洗い物のお湯や掃除用のお湯として幅広く使用され、そしてそれが水道料金の低下に繋がるわけですな、いや、なっている事を祈ります。
 これは「もったいない」というより「節約」の範疇に入ると思われますが、「何気ないエコ」と言い切ってしまえば「エコロジー」として成立してしまうものです。
 その他、パイ包み用のパート・フイユテ(パイ生地)やキッシュのパート・フォンセ(キッシュの土台の生地)などの切れ端などは再生するのが難しいですから、パン生地に練りこんで使用すればパン1個分が余計に出たりします、これも生地の切れ端が「もったいない」からしているのですが、「エコロジーです。」と言い切ってしまえば食べ物を粗末にしない「エコロジャー」になってしまうのではないか、と勝手に思っております。
 
「エコってさ、『嗚呼、もったいない、もったいない!』っていう節約みたいものが結果的に、そうなってしまった、みたいなものなんじゃない?本人はそんな事、全く思っていないのに。」

 酔いに任せて意見してみると

「藤原さんのはただの貧乏性でしょ。それが今『エコ』って呼ばれているだけで。」

 と返されてしまいました。

「いやいやいやいや、時代がようやく俺について来た、っていうところでしょ。」

「じゃあ、エコで節約した分のお金で何するんですか?」

「ガソリン系スポーツカーを買うっていうのは?」

「環境問題無視ですか!?」

 そんなくだらない話を交えて夜は更けていくのでした。

 2件目を終え

「藤原さん、ご馳走様でした。」

「さぁ、次、行きますよ。」

「えっ?まだ行くんですか?」

「奢られっぱなしは、無しって話で。」

「わ・・・判りました・・・」

 ぱなしは無しって話ですよ。






 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オマール海老よ!君のその命を忘れはしない

2009-11-25 15:37:00 | Weblog
 写真の海老と思われる物体は「オマール海老」であります。しかも「活オマール海老」。
 ガンガン動きまくっているものですから、「これは写真に残しておいた方が・・・」と思い久々に撮ってみました。
 何時間後かにはバラされてしまう運命なのですが、「美味しい!」と言われる事を祈って成仏してください!オマールちゃん!
 この「活オマール」は、観察しながらバラすと料理の参考になりますが、海老の生態の勉強にもなるものです。
 例えば、甲羅の裏、つまり、腹の部分の蛇腹の真ん中のところには一列に棘が生えています。
 これは、腹で獲物を捕まえるための棘ではないか、と推測されるわけでして、そう考えると、ビチビチと腹筋をしながら獲物を棘で刺しまくるわけですな、暴れん坊じゃないですか、オマール海老って。
 これからこのオマール海老の頭を外し、頭でソースを作るのですが、強火で一気にフォンを取り、すばやく濾して更に煮詰める、という一連の作業は、大体1時間半くらいですので、お客様の来店時間を逆算して出来上がると同時に提供できるように考えております。
 予め(あらかじめ)作っておく「フォン(だし汁)」や「ヒュメ(透き通ったという意味の魚のだし汁)」などもありますが、ライブ(活)なものの食材を使用する際にはなるべくフレッシュ感を大事にしたいと心がけております。

 という事で、今日は貸切営業でありまして、時間も迫っておりますので、珍しく短い文章にて失礼いたします。

 明日は長めにしてみますか。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひとつの音が重なり合っていく様は料理にも通じるのではないか

2009-11-24 17:04:33 | Weblog
 11月も後半に入り、街から流れる音楽やディスプレーも年末の様相を呈してきた今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 先週末から山形市は、ドナウ川流域国との交流何周年記念(何周年かは失念)行事が行われたそうですが、その一環なのでしょうか?山形テルサのテルサホールにて「ハンガリー・ソルノク市立交響楽団」の演奏会がありました。
 実は先月、私は偶然そのチケットを破格で手に入れる事が出来ましたので演奏会に行ってまいりました。
 ロック系やジャズのコンサートには何度か足を運んだ事がありましたが、交響楽団の演奏会には殆ど行った記憶がございませんでしたので、「この機会にクラシック音楽に触れるのも良いかも。」と思い、チケットを購入した次第です。
 一番前から4列目、というグッドポジションをゲットした為、当初、喜んでおりましたが、冷静に考えると、人気がないのか?との疑念も出てきて喜んで振り上げた手をすぐに下げてしまいましたが、当日、入場してみると8割がた、いや、8,5割がた埋まっておりました、9割がたではないですな、とりあえず。
 入館してすぐに目に付いたのが、「ソプラノ歌手。ロスト・アンドレアは、体調不良のため出演できなくなりました、心よりお詫び申し上げます。」という張り紙でありましたが、私はその「ロスト・アンドレア」さん自体を知りませんでしたので、突然そんな事を言われても悔しがって良いのかどうなのか、ビミョーなところでありましたが、悔しがっておいた方がよいのでしょうね、こういう場合。

 席に着き、開演を待っている間、連日の寝不足のせいか不覚にも「睡魔」という名の悪魔に瞼(まぶた)を支配されそうになり、のっけから不安に駆られての開演となりましたが、始まってしまえばそんな事を忘れてしまうものです。
 バルトーク、組曲「ハンガリーの風景」は、曲調やテンポから察するに「のどか」というのを表現していたのでしょうか?どれだけハンガリーは長閑(のどか)なのだ、と思ってしまい、ついでに追い出したはずの睡魔がまた来たりて笛を吹いておりました、堪りませんな。
 しかし一転、ブラームス、ハンガリー舞曲集より第1番、第5番、第6番になると激情型の演奏に切り替わります。
 どれも聞いた事があり、特に第5番は有名なのではないでしょうか。
 ハッとさせるようなメロディーで始まる「第1番」、扇情的で叙情的な「第5番」、重低音で攻め立てる「第6番」などは、聞いていてヘビーメタルを髣髴させる、いや、ヘビーメタルはここからインスパイアされたのではないか、と思わせるような構成になっており、鳥肌が立つくらいの興奮が押し寄せてきます。(一部表現が大げさですが、遠からず、といったところでお考えください)
 丁度私の座っているところからチェロ奏者が丸見えでしたが、高速的で複雑な運指とかなりストレッチなフレーズが目白押しで、そちらに目が釘付けでありましたが、演奏者の方も綺麗な女性でありました。(そればかり見ていたわけではありませんのでご理解ください。「ストレッチ」とは、音の高低をカバーするため弦を押さえる人差し指と小指が異様に離れながら演奏する事。)
 次の、リスト、ハンガリー狂詩曲第2番も大いに盛り上がり前半終了、15紛休憩後、今度は声楽隊が入り、演奏者と声楽者総勢100名ほどと思われる人数でのオペラであります。
 チェミツキ「アヴェ・マリア」、ゴダーイ「ミサ・ベブレヴィス」は、どちらも神聖でありながら雄大であり、そのまま終焉へと向かうのでした。
 最後のアンコールは、声楽付きの、ブラームス、ハンガリー舞曲集より「第1番」と再度アンコールに応えて「第5番」とサービス精神旺盛で〆となりました。
 因みに、アンコールは、「アンコール!アンコール!」の掛け声ではなく、盛大な拍手であります。
 
 当初抱いていた「眠さに勝てるだろうか?」という思いは、ただの心配であり、丁度2時間、という演奏時間が短く感じられるほどでしたので私的には大満足でありました。

 その感動を胸に秘め、夜の街へ繰り出した事は言うまでもないでしょう。

 たまには良いもんですな、クラシックというのも。







 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝方、攻め立てる自分と耐える自分がいる

2009-11-22 04:44:49 | Weblog
 当店のラストオーダーは深夜12時30分となっております。その時点で店内にお客様がいらっしゃらない場合、閉店とさせていただく時もございます。
 今日がそれでした。しかし、私には日曜日のランチの仕込みと同日のディナーの仕込があり居残りして仕込みをしたわけです。
 現在、まもなく4時30分、私はまだ厨房にいます、いや、今やっと厨房の掃除が終わりましたのでこうやってブログを書けるようになったのです。
 因みに、明日のディナーはご予約様で満席となっておりますのでご了承ください。ランチはお席に余裕がございます、いや、余裕だらけですな。
 という事で、日曜日のランチメニューを紹介しましょう。

  
     11月22日(日)ランチメニュー

     前菜

・真鯛のクリュ 季節の野菜のサラダとトマトのヴィネグレット

     又は

・蒸したポワロー葱を居込んだ牛肉のテリーヌ 赤ワイン風味


     本日のスープ

・グリーンピースのポタージュ


     メイン

・本日のお魚のポワレ 寺内蕪のブレゼと黄人参のピュレ ソース・クレーム・エーグル

     又は

・庄内もち豚のソテー 牛蒡のマデラ風味添え


     本日のデセール

・パイナップルのマリネとココナッツのソルベ


 以上になります。

 実は仕込が完全に終わっておらず、仮眠をしたら再度仕込みをしなければなりません。その間にシャワーを浴びなければ。

 料理人というのは「一人SM」なのではないか、とたまに思う時がありますが、そのたまに思う時が今日だったとは・・・

 こんな、こんな仕事ではありますが、若い人、頑張ってみませんか?(ダメか)

 嗚呼、もう時間がない!少し寝て、今日もまた頑張りますか。




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熱く溶けるチーズは、恋の如し

2009-11-19 21:43:38 | Weblog
 寒い夜が続き温かいものを摂取したくなってしまう今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 体が温かくなる食べ物というと色々ありますが、皆様は何を思い浮かべるでしょうか。
 「鍋物」であったり「おでん」であったり、洋物で行くと「ポトフ」や「シチュー」「グラタン」なども人気があるかもしれません。
 昔、「冬に体が温かくなる食べ物」という話をしている時、「トムヤムクン!」と何の躊躇い(ためらい)もなく発言した方がいらっしゃいました。
 確かに、発汗性つながり、であるかもしれませんが、それは「夏に汗をかく食べ物」に分類されるのではないでしょうか、もう少し季節感というものを大事にしていただきたいものですな。
 「体が温かくなる食べ物」というと、最近では「チーズフォンデュ」もランクインするのではないか、と容易に推測する事ができますが、家庭で「チーズフォンデュ」を作ろうとすると市販の物に頼らなければならないのが現状であります。
 市販の物に頼らなければならないのは仕様がないとしても、それを「雪平鍋」のような純和風の鍋で作るのは、ヨーロッパの女性が和服を着るようなものではないですか!いや、それはそれで良いのか、いや、それが好きかも、すみません、それが大好きです。
 まぁ、それはさておき、「チーズフォンデュ」を家庭でする場合、手つきで厚手のホーロー鍋に固形燃料で火をつける「チーズフォンデュ・キット」などは普通ありませんから、やはり、土鍋か先述の雪平鍋でするしかないのですが、どうせやるなら市販の物に頼らず、自分で作ってみようではないですか。
 まず、「チーズフォンデュ」のイメージとして「溶けたチーズが熱くなっている」「パンなどに絡みつくようなトロトロのチーズ」「すぐ口に入れてしまい、おもいっきり口の中の上顎が火傷した」などがあると思われます。
 しかし、実際作ってみると「チーズがすぐ固まってしまった」「白ワインなどを入れ過ぎて、シャバシャバになってしまった」「火を点けたり消したりしているうちに、もう何が何だか判らなくなってしまった」などの「イメージとは違う」経験をしてしまい、家庭での再現を多くの方が諦めてしまったのではないか、と思われます。
 「チーズフォンデュ」の「フォンデュ」とは、フランス語で「溶けた」という意味があります。勿論、これは「過熱して溶けた」という意味であります。
 つまり「チーズフォンデュ」は「過熱して溶けたチーズ」という事になりますが、ただ溶けたチーズを何かに絡めたところで、すぐ固まってしまうわけですから面白くも何ともありません。
 ですから、ソース風に仕立ててしまった方が楽しく、より美味しくなるのではないか、というのが私の考える「チーズフォンデュ」であります。
 通常の作り方では、チーズを溶かし、白ワインなどを加えて延ばす、というシンプルなやり方でありますが、私は、ベシャメル(ホワイトソース)を作り、それを白ワインで延ばしながら温め、そこにチーズを大量に加えて「チーズ風味のホワイトソース」を作るのが家庭で扱いやすい「チーズフォンデュ」なのではないか、と考えます。

「ベシャメル?めんどくさそうだな。」

 そう思われるかもしれませんが、一度作ってしまえば簡単なのが判るでしょうし、家庭用雪平鍋でも作れます。保存も利きますから余ったら冷蔵庫で保管し、「ホワイトシチュー」などに転用すれば良いだけの話であります。
 分量は、「バター」「薄力粉」「牛乳」が「1:1:10」です。つまり、バターを50グラム、とした時、薄力粉も50グラム、牛乳は500グラム、という事になります、牛乳を計量するのが面倒ならば500ccのパック牛乳を1本、とすれば良いでしょう。
 今回は、完全に家庭で作る、というのを念頭に置きますので、道具は特別なものを使用しません。しかし、ホイッパーなどがなかった場合、ホームセンターへ急ぎなさい!それは特別な道具ではありませんから常備する事をおすすめします。
 家庭で1回分の「チーズフォンデュ」を作るには、バター20グラムくらいが適当だと思われますので、鍋(片手の鍋が好ましい。なければ土鍋でも何でも有るものでする事)にバターを入れ火をつけます。(火は中火くらい)
 バターが溶けたら、薄力粉(振るった物が好ましい。出来なければしなくても良い。家庭だから、と割り切るのも作業をスムーズに進める精神論である)を20グラム入れホイッパー(泡だて器とも言いますね)で溶かすように混ぜます。
 火を弱め、焦がさないように攪拌し、バターと薄力粉が溶け合いシャバシャバになるまで火を通す。(仮に、焦がしてしまった場合、「チーズフォンデュ」を諦めて、すぐさま「ビーフシチュー」に切り替える、という選択肢もある。しかし、この場合、材料を最初から用意し直す、というリスクもついてくる)
 牛乳(温めるのが好ましい。面倒な時はそのままで良い、家庭ですから)を少しづつバターと薄力粉の鍋に入れ、手早く攪拌し糊状に練っていき、牛乳を足しながら滑らかなベシャメルに仕上げますがここで火と手を止めてはいけません、超弱火にしてグルテンの引きがなくなるまで攪拌するのですが、まぁ、いいですか、家庭ですから。
 そこに白ワインを入れながら火にかけ、ビロード(仏語ブルーテ)のように延ばしていくのですが、ビロードの加減が判らない時は、モッタリし過ぎないでシャバシャバにならないようにしてください、というとますます判り辛いでしょうか?
 ある程度の濃度になったら市販の「ミックスチーズ」を「えぇ!?こんなに?」と思うほど入れてください、目安としましては市販のチーズ3袋くらいでしょうか、いや、金額を考えて2袋にしときますか。
 チーズを入れたら余計な事を考えないで攪拌する事だけに集中してください。とにかく溶かし混ぜる事が肝要です。
 それを鍋ごとテーブルに置いてパンやソーセージなどの具を付けても冷めてしまえば固まりますから、カセットコンロで温めましょう。
 しかし、その際、直火に掛けると焦げる可能性がありますからテフロンフライパンにタオルを敷き、お湯を張った中にチーズの鍋を掛けると湯煎にかけている状態になりますから焦げる心配はありません、見た目は大変な事になっておりますが、焦がして片付けに苦悩するよりはマシでしょう、家庭ですから。

 このようにしてご家庭で「チーズフォンデュ」を楽しんでは如何かな、と思い、今回のブログを書いたわけですが、物凄く長くなってしまいました。

 途中で「マズイな、かなり長引きそうだ・・・」と思いましたが、もう後戻りは出来ませんでした、「帰れない2人」という曲を思い出してしまいましたよ、書いているのは一人なのに。

 秋ですから、というので勘弁してやってください。







 
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

50年に1度の出来だと言う、若い葡萄酒の実力とはいかに

2009-11-18 17:00:20 | Weblog
 夜になると吐く息が白くなり、冬の到来を肌で感じているような気になる今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 換気扇のファンの工事がやっと終わり、ファンの音が軽減した事に「今までの音は何だったの?」と思っているところですが、これで換気扇のファンの音による精神衛生上の問題はクリアされたようです。良かった、良かった。
 さて、明日は、というより、あと何時間後には「ボージョレ・ヌーボー解禁」となるわけですが、この「ボージョレ・ヌーボー」年々需要がなくなってきていると言われているようであります。
 私の知り合いの方も「あれはワインではない。」と発言しておりましたが、そうなのです、「ワイン」という観念で飲んでしまうと「味が薄い。」「軽い。」などと思ってしまうのです。
 それは普通の「ワイン」と比べているからであり、「ボージョレ・ヌーボー」は「ボージョレ・ヌーボー」というカテゴリーなのだ、つまり、「アルコール入りワイン風葡萄ジュース」なのだ、と考えれば「なるほどね。」と飲めるはずです。
 多くを求めてはいけません。圧縮、ろ過を経て瓶詰めされる工程には、普通のワインのように樽熟成は不要なのです。
 「それじゃ、ワインじゃないじゃないか!」そのようにブチ切れる御仁もいらっしゃるかもしれません、良いじゃないですか、「ジュース以上、ワイン未満」という位置づけでも。知り合いの中でもいませんか?「友達以上、恋人未満」という方が。とりあえず私はいませんけど。
 因みに、昔、国生さゆりが「アレ以上ソレ未満」という歌を歌っていましたが、知っておられる方、いらっしゃるでしょうか?
 余談はさておき、それでは「ボージョレ・ヌーボー」には、どんな食べ物が合うのでしょうか?考えてみましょう。
 色は「ロゼ」に近いのですが、「ロゼ」ほどしっかりしたボディーはしていません、かといって「白」のような香りがあるわけでもなく、「赤」のようなタンニンがあるわけでもありません。まさしく「アルコール入りワイン風葡萄ジュース」。カクテル感覚で飲むのが良いかもしれません。
 そんなカジュアルな感覚で飲む時の食べ物は、90年代前半の第1次ダイニングバーブーム時代にお目見えしたキッチュな食べ物で攻めてみるのもいいかも知れません。
 やはり、必須アイテムとして「カマンベールチーズ」は外せないでしょう。パン粉をつけてフライにしてみたり、春巻きの皮で巻いて揚げてみたり、と多種多様な調理(主にフライ系)が楽しめるはずです。
 キッチュ度の高い食べ方としては、カマンベールチーズにブランデーを振り掛け、火をつけて外側が溶けていく様を見ながら鎮火したチーズを食べる「炎のカマンベール」ではないでしょうか。
 昔、隣のテーブルでそれを行っている様子を見たことがありましたが、流石に注文できませんでした、恥ずかしくて。
 分厚いクラフトのミックスピザもいいかも知れません、いや、グラタンなんかも合うかも。

 という事は・・・チーズ加工系が良いのかもしれませんね。

 当店には、「キッシュ・ロレーヌ」がありますから、それでどうでしょうか。

 本日、0時になりましたら「ボージョレ・ヌーボー解禁」とさせていただきますので、いち早く飲みたい方、ご来店をお待ちいたしております。






 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今夜、僕は居なくなる

2009-11-17 20:52:44 | Weblog
 当店は月曜日を定休日とさせて頂いておりますが、第3日曜日のディナーもお休みを頂いております。
 つまり、第3週目の日曜日はランチで終わり、という事になります。
 先日の日曜日もそうでした。いつものように朝8時ちょっと前に厨房に入り、ランチの仕込みをし、営業に突入し、午後2時半で終了。それから大掃除をするのです。
 毎週日曜日は大掃除の日なので、普段は掃除できない所、換気扇の周りだったり、換気扇のフードの中や外だったり、冷蔵庫の中だったり、と夜の営業があろうとなかろうと掃除するようにしております。
 洗い物、大掃除、と終わらせて時計を見ると午後5時。もう夕方です。
 店の前でマネージャーと別れ本屋さんへと向かい、今晩のワインのお供の本をセレクトしているうちに、こんな思いが頭の中を巡ったのです。

「一人でどこかへ行きたい。」

 私は本屋さんを足早に出て、とにかく歩きました。そして、気がつくと仙台行きのバスに乗っていたのです。
 朝から何も食べていなかった私は、空腹感と不安を抱えたままバスのシートに包まれ、そして、携帯電話の電源を切ったのでした。
 
 1時間後、仙台に着いた私は、今晩泊まる所を探すべくあまり土地勘のない仙台市内を歩き回りビジネスホテルを見つけ、すぐさま手続きを。
 余談ですが、日曜日には日曜割引、というのがあるのですな、近頃のビジネスホテルは。4000円切ってましたよ、料金的に。

 出来て間もない、と思われるホテルの部屋へ入り、ベッドに横になると朝からの疲れが出てしまい小1時間ほど眠ってしまいましたが、それでも時間は夜の8時過ぎ、行動するには遅くないでしょう。
 何処にどんな店があるのか、全く下調べしていない私にとって唯一頼りにしているのが「勘」であります、それしか頼りようがありません。
 
「ここを右に曲がると・・・イタリアンがある!」

 そんな根拠のない自信は、全くもって自信だけです、曲がった先には「アジアン居酒屋」がありました、しかも日曜日は休みのようです。

「ここを左に曲がると・・・寿司屋がある!」

 念ずれば花開く、とでも言いましょうか、何処にでも点在していた、と言いましょうか、確かに寿司屋さんはありました。
 とりあえず入店してみると、「いらっしゃいませ!」の声で迎えてくれます、ほとんどの店がそうでしょうが。
 瓶ビールを注文し、メニューにある「おまかせ5点盛り」も注文します。
 
(おまかせの5点盛りって、何が5点なんだろう?刺身だとは思うが、珍味5点盛りだった場合、即座に熱燗に切り替えなくてはいけないではないか。待てよ、まさかそれはないと思うが、握りの5点盛りなんて・・・)

 そんな想いを馳せていると、やはり刺身5点盛りが出てきました。説明がないところを見ると、自分で当てなさい、という事なのでしょうか?
 スルメイカはネットリとしていて食べ頃でした。帆立貝柱は鮮度が良く甘みが口の中に広がります。あの大きさからいって多分「葡萄海老」ではないか、と推測したところ、店に張ってあるおすすめに「葡萄海老」と載っておりました、最初に言ってよ。微かに酸味が残るところを見ると中トロは本マグロではないか、と推測しましたが、流石にそれは張ってませんでしたな。鯛の松皮造りは、皮の霜降りが弱く感じましたのでご一考のほどを促したいものです。
 これらを少しづつ頂き、ビールを飲み干したところで熱燗に移行し、握りです。
 「松皮鰈」は鮮度が良くコリコリとした食感で大変美味しい、「白身魚の昆布〆」は、白身魚の説明がありませんでしたが平目です。しかし、昆布での〆が強すぎるため昆布の風味がトゥーマッチでした。
 「平目」は熟成が完璧で、ネットリとした中に平目独特の香りを感じる事ができ熱燗を誘発させます。締めで頂いた「本鮪の赤身」は、赤身独特の滑らかな食感と微かな酸味が利いていて最高でありました。聞いてみたところ、先ほどの中トロも本鮪だったそうです。
 これらを頂き、熱燗2合も頂き店を後にしたのですが、こうなってくるとワインも攻めたいところ。何の頼りもなくワインを飲めるところを探す事に。
 
「ここを曲がると!ワイン系の店が!」

 何度そう思いながら歩いた事でしょう。そして、どれくらい時間が経ったのでしょう。
 いい加減酔いも回ってきた頃、ワインバーともダイニングバーとも取れる名前のお店を発見、即入店してみる事に。
 ドアを開けると階段が地下に伸びています。どことなくワインカーブ(ワイン庫)を髣髴させる造りです、いや、それを狙っていると読みました、私は。
 このお店は、一人客の来店が殆どないのかカウンターがありません。事前にそれを告げられましたが、そんなことで怯む(ひるむ)私ではありません、もう入店しちゃいましたし。
 しかし、オーダーが微妙です。既に、ビール中瓶1本、熱燗2合を体内にゲットしておりますから、一人でワイン1本飲めるのか、という疑念が持たれます。仮にグラスワインに手を出したらどれだけ飲むか判りませんから危険と言えるでしょう。
 そこで、グラス用のワインをカラフェ(デカンタ)で出してもらえないか聞いてみると、500mlのカラフェを1700円で出してくれるとの事、聞いてみるもんですな。
 それに「前菜の盛り合わせ」と「自家製のパン」を注文。
 「また5点盛りだったりして・・・」という考えは全く外れておらず、見事なまでの5点盛りでした。
 マスカルポーネチーズをスモークサーモンで巻いた物、セロリと人参のピクルス、グリッシーニ(細長くカリカリしたイタリアのパン)をプロシュート(イタリアの生ハム)で巻いた物、カマンベールチーズ、茹で野菜にアンチョビを乗せた物、これらを半分食べた辺りでカラフェのワインが無くなり、どうしようか悩んでおりましたら、店長と思しき方がワインを片手に近づいてきて

「これ、トスカーナ地方のワインなんですけど、特別に3000円でお出ししますので、如何でしょうか?」

 と、更に飲ませるような提案をしてきました。
 エチケット(ワインのラベル)を見てみると、どう考えても3000円で飲める様なワインではありません。

「ください。飲みたいです。」

 即答し、店長さんにテイスティングしたことがあるのか聞いてみると「ないです。」との事。
 テイスティング用に1杯おすすめすると、店長さんが話しかけてくれました。

「仙台の方ではないんですよね。」

「ええ。(山形ですよ)」

「お仕事ですか?」

「ええ、まぁ。(終わらせてから来たのですがね)」

「ワインお好きなんですね。」

「今さっきまで日本酒飲んでいたんですけど。」

「えぇ!?日本酒ですか?」

「ええ、熱燗を2合ほど。」

「えぇ!?」

 そんなやり取りをして、ワインをゆっくり飲んでいると向かい側に座っている若夫婦が喧嘩をし始めました。

「どうして私と結婚したのよ!」

 背が高くて良い男の旦那さんは黙して語りません。

「何か言ったらいいじゃない!」

 責められる旦那さん、何かしでかしたんじゃないでしょうな、浮気とか。

 ボーっとしながらワインを飲んでいるうち、全部開けてしまい、お会計を頼みます。
 
 ひとつだけ心配事があるとすれば、ホテルまでちゃんと帰れるかどうか、という事です。多分この店を出た瞬間、「ここって・・・どこだっけな?」となる事は確定していますから、気をしっかり持っていなければなりません。
 寒さが身に沁みる夜の仙台を一人で歩いているうちに、自分の奥さんにも黙って来た事に少しだけ罪悪感を感じ、妙な開放感もどことなく感じつつ、気が付くとホテルに着いていました。

 次の日、軽い2日酔いを身体に抱えたままホテルの朝食を取り、またバスに乗り山形へ向かう私がいました。

 山形へ向かう車中、半分眠りながらも言い訳を考えていると言い訳が浮かんできません、ただ単に「何処かへ行きたくなった」だけなんですからね。

 山形が見えてきた頃、思い出したことがありました。

 明日、換気扇の工事があるから早く店に行かなきゃ。

 現実に戻りつつ、帰宅するのでした。









 
 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

15日の日曜日には・・・何も起きませんよね

2009-11-15 02:16:49 | Weblog
 実は、ちょっと前、と言いますか、先ほど、1本記事をアップしたのですが、時間をほとんど置かずに今回の記事更新、という事態に陥る事となりました。
 暇つぶし的な記事内容ですので、常に「ブログは真面目に書け!」と思っている方が目にしたら激怒ものかもしれません。
 でも、そういう記事を書きたくなる人間、とカテゴライズして目を通して頂ければ幸いです。
 そんな事を書きつつ、今日のランチメニューを公開しましょう。


     11月15日(日)ランチメニュー

     前菜

・鱸(スズキ)のカルパッチョ 紅心大根のサラダ添え

     又は

・豚肉の田舎風テリーヌ


     本日のスープ

・蕪のポタージュ


     メイン

・本日のお魚のポワレ 2色のパプリカのソテー添え

     又は

・トリッパのトマト煮込み


     本日のデセール

・ガトーショコラと牛乳のソルベ


 以上になります。
 
 今日は久々に早めの帰宅が実現できましたので、ゆっくり床に就きたいと思います。

 それでは。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恐ろしいマスクの男は、火加減を調節している

2009-11-14 23:28:26 | Weblog
 皆様ご存知のように昨日は「13日の金曜日」でしたが、その影響なのでしょうか、昨日、三重県沖でフェリーが座礁しておりました、恐ろしや、恐ろしや。
 昔、ホラー映画「13日の金曜日」が大ヒットを博した後、「14日の土曜日」というホラー映画も登場しましたが、その謳い文句が

「13日の金曜日には恐ろしい事が起きた。14日の土曜日にはもっと恐ろしい事が起きる。」

 というものでした。
 それを言ってしまったら「15日の日曜日」はどんな事になってしまうのでしょうか?もっともっと恐ろしい事が起きるのか?それとも突然何も起きなくなってしまうのか?とりあえず当店はランチが起きますよ、とりあえずね。
 映画「13日の金曜日」は、あのアイスホッケーキーパーのお面を被った「ジェイソン」が大暴れする映画でありますが、必ずエッチな事をしようとしている、又はエッチな事をいたしているカップルから犠牲になる傾向の強いストーリー展開であります。
 なぜ、アメリカの若者はあの、山荘ともコテージともつかない小屋で夜を迎えるとムラムラ来てしまうのだろうか、と疑問に駆られた方もいらっしゃるのではないか、と容易に想像できますが、これが日本版であるならばどうなったのでしょうか。
 やはり、ジェイソンに当たる人間のお面は、日本的に「火男(ひょっとこ)」の面で、場所は「旅館」などが、詳細に言わせていただければ「連れ込み旅館」みたいな従業員がヤル気のない所の方が臨場感が溢れるのではないか、と想像できます。
 ソロリ、ソロリと火男の面を被った男が登場する際、アメリカ式のバイオリンの不協和音に似た「キュ!キュ!キュ!キュ!」の音は出ません。日本式の三味線で「ベンベベンベ、ベンベベンベ、ベンベンベン」と、ラジオ「小沢昭一的心」のオープニングのような効果音で楽しげに、そして緊張感のない登場をしてくるはずです。
 凶器も「火男」だけに「薪」です。なぜ「薪」なのか判らない方のために説明させていただきますと、「火男(ひょっとこ)」は読んで字の如く「火」の「男」であります、つまり、竈(かまど)に薪をくべて竹筒などを使い火を熾す(おこす)のが仕事の男であります。
 それが原因で、と言いましょうか、職業病、と言いましょうか、竹筒でフゥーフゥーしていると口が曲がるんですな、これが。
 暑い所で薪をくべていますから当然汗が噴出します、ですから、捻り鉢巻(ねじりはちまき)をしているんですよ、火男って奴は。港を出てゆく船のようでしょ。(作曲大滝詠一、歌森真一、冬のリビエラ参照)
 そんな事を思っていると、ひなびた旅館で逢引(あいびき)しているカップルの話し声が廊下まで聞こえてきます。

「ちょいと、スーさん。いつになったら奥さんと別れてくれるんだい。」

「ま~、何だ、そのうち、だな。」

「そのうち、そのうちって、聞き飽きたよ、ホントに考えているのかね~、この人は。」

「オレもよ、色々て~へんなんだよ。」

「まったく、ひどい男だよ、スーさんったら。」

 その時、埃にまみれた傘の電灯が「ビビビ、ビビビ・・・」と接触の悪さを露呈するのであった。

「おい、お琴、この旅館、で~じょーぶなんだろうな。なんか出そうな雰囲気だぜ。」

「スーさんったら、怖がりなんだから・・・」

 ギシ、ギシ、ギシ、ギシ・・・廊下から聞こえる人が近づいてくる足音。しかし、それは通り過ぎていく。 

「なんで~、通りしなか・・・」

 そう思った瞬間、襖が突然開き、火男が入ってくるのであった。

「な、ナンだテメ~は!この火男野郎!」

「キャ~!」

「め、面を外しやがれ!」

「すみません。元々こういう顔なんです。お風呂が沸きましたので、どうぞ。うちのお風呂は薪で焚きますので身体の芯まで温かくなりますよ。」

「紛らわしいんじゃ!」


 そんな事があったりしないかしら、と13日の夜、つまり、昨晩この記事を書いたのですが、途中で書く機会を逸してしまい、中途半端なままでした。
 
 今日も書く時間がなかなか見つからず、もっと恐ろしい事が起きる、と言われている「14日の土曜日」ギリギリにアップする事となりました。

 中途半端で記事を保存しておいたからでしょうか?続きを書こうと思って読み返したら「俺って、こんな事書いていたんだ・・・火男なんて・・・」と愕然としてしまいましたが、頑張って完成させた次第です。

 仮に、今日初めてこのブログを読む方がいらっしゃいましたら、かなり当惑する可能性がありますが、いつもは料理の話とか書いているんですよ、ちょっと、路線を外れ暴走しただけですからね、という事を声を大にして言いたいものです。

 後数時間後には、ランチのメニューをアップしますからこの記事自体、埋没するかもしれません、それはそれで寂しいのですけどね。

 来週は、料理の話を連続して書きたいと思います。

 どれだけそれを望んでいらっしゃる方がいるのか疑問ではありますが・・・


 でも、また脱線したら許してくださいね。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする