ラミ・デュ・ヴァン・エフ シェフのブログ ~言葉の錬金術~

フランス料理に限らず、色んな話のブログ内容です。

口で説明できない男はブログで説明する

2010-06-30 22:51:34 | Weblog
 夏の前哨戦ともいえる「梅雨」が来たりて雨という名の笛を吹きまくっている今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 昨夜は各地でサッカーワールドカップ日本代表の活躍を見守っていたのではないか、と推測されます。最後の最後に残念な結果となってしまいましたが大健闘だったのではないでしょうか。
 対戦国であるパラグアイは、対戦相手が日本に決まった時、「楽勝だ!」と大喜びしておりましたが、かなり手こずっていた、いや、もしかすると負けていた可能性もあったわけですから冷や汗ものだったでしょう、ナメてもらったら困りますぜ、パラグアイさんよ。
 この勢いを糧にJリーグでの「モンテディオ山形」の活躍を期待したいと思います。

 さて、話は変わりますが、当店には仕事が終わった同業の方が来店しカウンターを埋める事がありますが、その際、メニューにないものを注文される事が多々あります。
 その中でオーダー頻度が高いのが「チーズのリゾット」であります。
 夜の賄い(通称よるまか)を兼ねていてツマミにもなるからか、必ず注文する輩もいるほどですが、もう一度言わせて頂ければそのメニューは当店にはありませんしメニューにもリストオンしておりません。
 それを座ると同時くらいにオーダーしますからもう彼の中でメニュー化しているのでしょう、困ったもんですぜ。
 先日などはウォータービジネス的なの女の子を連れてきてソレを食べさせておりましたが、その女の子が「作り方を教えて欲しい。」と素になって聞いてきました。
 「自分が作って親に食べさせてあげたい。」と感動的とも取れる理由を付け加えておりましたが、真偽の程は定かではありません。
 ざっくりと作り方を教えましたが「詳しくはブログで。」と言った手前、ブログに載せなければならないと思い、今、書いております。
 実際のところは「細かいところまで教えるのが面倒くさいからブログを見てね。」ということだったのですが、これを本当に見ていたらブチ切れるのでしょうか?期待したいと思います。
 当店では「フォワグラのソテー トリュフのリゾット添え」というメニューがありますから事前にリゾットの仕込みをしているためそれを転用して「チーズのリゾット」を作るわけです。そのリゾットの仕込みから説明していきましょう。
 
 まず、リゾットというのは生米を炒めてブイヨンを足しながら煮上げていく料理なのですが、これをオーダーが入ってからしたら確実に20分以上掛かります。
 「フォワグラのソテー トリュフのリゾット添え」を作る場合、リゾットの仕上げ、ソースの仕上げ、フォワグラをソテーする、という工程を同時進行でしなければなりませんから、生米から煮上げるということはほぼ不可能、という事になります。
 ですから生米をバターソテーしてブイヨンを入れ70%炊き上げておく必要があるのです。しかも最終的にはアルデンテに煮上げなければなりませんからそれも考慮して前仕込みをしなければなりません。
 普通のバターライスを炊く場合は米に対して100%の吸水が必要、つまり、米100グラムに対して100ccのブイヨンが必要ですが、リゾット用の仕込みでは70%、米100グラムに対して70ccのブイヨンを使用するわけです。
 パーセンテージで考える一番の利点は米の量が変わってもそれに対応して計算できるからで、仮に、米が346グラムしかなくても「346×70%」で計算すればブイヨンの量が算出できます。因みに「242,2cc」ですね。今回は500グラムの米の量で計算していきましょう。
 鍋にバターを入れ火を点けます。鍋を熱くしてからバターを入れるとバターが焦げるからです。
 バターが溶けてきたら洗わない生米500グラムを入れソテーします。米は透明になるまでしっかりと火を入れる事が肝要です。
 そこに沸騰させたブイヨン350ccを入れ更に沸騰させます。沸騰を確認したら火を止め、蓋をして180℃のオーブンへ12分入れ、オーブンから出して蓋をしたまま12分放置し蒸らしたらすぐにバットに移して冷まします。この作業が遅れてしまうと米に余分に火が入り柔らかくなってしまいますので迅速な作業をしましょう。
 別の鍋にブイヨンを入れ沸騰させ仕込んだ米を入れます。ブイヨンの量は仕込んだ米がかぶる位の量ですが、少なければ足し、多ければすくって排除してください。
 少し煮詰めたら生クリームを入れ更に煮詰め(煮詰めすぎてはいけない)、パウダー状にしたパルミジャーノレッジャーノを「これでもか!」というほど入れます、躊躇してはいけません、「これでもか!」です。
 鍋を火からおろして更にパルミジャーノレッジャーノを「これでもか?」(ちょっと躊躇してください)というくらい入れます。火からおろして更にチーズを入れるのは、火にかけた状態でリゾットにチーズ溶かし入れ、最後で香り付けに入れる目的があります。
 
 これが作り方ですが、ウォータービジネス系お嬢様、ご理解いただけましたでしょうか?

 一応、紙に書いてお渡ししたのですが判りづらかったかな、と反省しているところです。字も汚いですしね。

 今度からブログで説明いたしますので他の料理のご質問もお待ちいたしております。











 
 
 
 
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時間は迫る気は焦る。日曜日はいつもそうである

2010-06-27 03:32:13 | Weblog
 気がつくと土曜日の深夜(正確には日曜日になっている)にしかブログを更新していない状態が続いておりました。
 「これじゃあ、イカン!」そう心では呟いているのですが、何かと忙しい、いや、何に忙しいのかも覚えていないほど何かをしているわけであります。(勿論、仕事ですよ)
 振り返ってみますと、先週の日曜日はランチを終わらせて大掃除をしてから急いで着替えて仙台行きのバスに乗り(第3日曜日はランチのみの営業とさせていただいております)、某フランス料理店から始まり深夜3時過ぎまで7軒店を回り(どれだけ飲んだかは後ほどブログにて。因みに、仕事絡みであります)、次の日は午前10時のホテルチェックアウト後、「プロント」に入りコーヒーを頼むつもりが勢いに任せてビールに変更してしまい、そのまま仙台駅構内にある鮨屋さんに入り日本酒を飲む、という暴挙に出ておりました。
 そんな折も折、仕事絡みの電話で急遽、山形へ向かい、仕事の打ち合わせをし、気がつくと午後8時。そのまま食事を兼ねて飲みに。(結局、鮨屋さんでは寿司1貫しか食べなかった)帰宅したのはまたもや深夜3時過ぎ、というハードな1日でありました。
 帰宅途中、「グラン、グラン」になりながら業者さんの留守番電話に次の日の注文を入れたのですが、「最後聞き取れませんでした。」との事でした。スルーしていいですぜ、そんなところは。

 さて、明日の(いや、今日の)ランチメニュー紹介の前にお断りしなければなりません。残念ながら本日のランチはご予約様で満席であります。
 1時半過ぎに入れる可能性がありますが確実ではありませんので何とも言えません。満席の1回転で終わる可能性がありますがその時はご容赦願います。夜のご予約の仕込みの兼ね合いもございますので早めに終わる可能性も含まれております。
 
 という事で、軽くランチメニューの紹介を。


        前菜

・マグロとサーモンマリネのタルタル マスタードのソース

        又は

・鶏胸肉のショーフロワ 冷たいクリームソース


        本日のスープ

・完熟トマトの温かいポタージュ

        メイン

・本日のお魚のポワレ 隠元のソテー グリーンカレー風味のソース

        又は

・庄内もち豚肩ロース肉のロースト シェリーヴィネガーと生姜のソース

        デセール

・クレームカラメル


  以上になります。

 時間が時間ですのでいつもより慌てて書いております。そんな様子が見て取れるのではないでしょうか。

 それでは、仮眠タイムに入らせていただきます。







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久々のランチメニューを紹介してみた

2010-06-20 03:13:09 | Weblog
 日付が変わりましたので昨夜になりますが、サッカー観戦に没頭していた方が多数いらっしゃるとは思います、結果としては残念でしたが、試合内容は悪いものではなかったのではないか、と考える今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 勿論、私はリアルタイムで試合を観る事ができませんでしたので帰宅後ダイジェスト版を観て「悪くないじゃないか。」と一人思ってしまいましたが、よく考えてみると「ダイジェスト版」でありますから、悪い所はカットしてあるわけですよね。
 せめてドローにして欲しかった、というのが正直な気持ちでありますが、仕方がありません、次に期待しましょう。
  
 さて、今日からまた「余程の事がない限り」ランチメニューを「当日アップ」する事にしたのですが、前回の記事も「ランチメニュー」の事でしたから丸々1週間空いてしまった事になるわけですな、早いですぜ、時間が経つのは。
 「ブログを書かなければ。」という気持ちは人以上にあるのですが、今週は時間がとれませんでした。
 来週こそは!来週こそは!くだらない話を連発したい、そのように思う所存です。

 まぁ、そんな事はどうでもいいのですが、ランチメニューに行ってみましょう。



     6月20日(日)ランチメニュー

        前菜

・軽くスモークをかけた真鯛のカルパッチョ仕立て フランボワーズヴィネガー風味

        又は

・豚肩ロース肉と豚足のテリーヌ パセリ風味 地野菜のピクルス添え


        本日のスープ

・冷製トマトのスープ


        メイン

・本日のお魚のポワレ 茄子とスティックセニョールのマリネ添え 黒オリーブのソース

        又は

・鶏もも肉のロティ 葉玉葱のグリエ ジュ・ド・ヴィアンド


        デセール

・シロップに浸したチョコレート風味のジェノワーズ 苺のコンポート添え


 以上になります。

 明日は第3日曜日ですのでランチのみの営業となります。ご了承ください。

 えっ?ランチが終わったら何をするんだって?

 毎週恒例の「休日前日の大掃除」を済ませてから某酒販メーカーの営業の方と「個人的」に食事をする事になっています。

 「完全割り勘」という不可侵条約を結び食事に臨むのですが、酔いが回るとどうなるか、楽しみであります。

 そちらの話は後ほど。

 ねっ、くだらない話連発できそうでしょ。







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ランチメニューの説明をする時、長文と化してしまう

2010-06-13 20:40:24 | Weblog
 先月の寒さがウソのように日に日に暑さが増していっているような気がする今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 気温が上がると、当然のように厨房内の温度も上昇するわけですが、今日のランチの当厨房内温度は「38度」でした。
 「38度」というと風邪で具合が悪い時の体温くらいの温度はありますから結構暑かったのだと思いましたが、行く時は「40度」を軽く超えてしまいますから気持ち的には「ホッター・ザン・ヘル!」と叫びたくなるものです。(アメリカのロックバンド「キッス」の曲にこのタイトルがあります。直訳すると「地獄よりも熱く!」。ただ、地獄がどれだけ熱いのかは不明です)
 まぁ、「38度」を超えてしまうと辛くなってしまうのは当厨房だけでなく、日本のお隣の国の半島もそうかもしれませんが、ね。

 さて、話は変わりますが、以前、ランチメニューを日曜日の朝方ブログにアップしていたのですが、ブログを一時休止、再開してからランチメニューのアップを止めておりました。
 理由といたしましては物凄く簡単な事なのですが、土曜日の帰宅時間、いや、正確に言うと日曜日に日付が変わった朝ちょい前に帰宅する事が多く、睡眠時間確保のためアップできずにいたのです。
 「朝まで飲んでいたのだろう!」「遊んでいたのか!」と激高なされる方がいらっしゃるかどうか判りませんが、いると仮定して自己弁護させていただきますと、営業、仕込み、掃除、が終わると大抵その時間になってしまうのです、ご理解ください。
 しかし、時間を見つけてアップしなければ、と誰からも頼まれていない「ランチメニューアップ」を来週からしたい!そのように思うのでありますが、もしかすると再来週になるかも、いや、もしかしたら・・・いやいやいやいや、来週からする覚悟で行きますよ。
 そのウォーミングアップということで、今日のランチメニューを紹介しつつ作り方まで載せてみましょう。


     6月13日(日)ランチメニュー

        前菜

・色々な魚介のサラダ オリーブ風味
(色々な魚介とは何か?疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません、いや、いてください。鰯のマリネ、タコ、スモークサーモン、ホッキ貝、などで「色々」とさせていただきました。その魚介を、ブラックオリーブ、アンチョビ、白ワインヴィネガー、のピュレで和え、カットしたプチトマト、ブロッコリー、ミックスリーフ、ヴィネグレット、で更に和えます)

        又は

・冷製 蟹と白身魚のクネル ガスパチョのソース
(「クネル」とは、白身魚などのムースリーヌをフットボール状に整えボイルしたものを指します。間違っても「クネルところにすむところ、ぱいぽぱいぽのちゅうりんがー・・・」の「ジュゲム系」ではありません。作り方は、甘エビをフードプロセッサーでピュレ状にし、白身魚を加えて更に回します。回しながら、塩、胡椒を加え、卵白、生クリーム、ポマード状にしたバターを加えてボールに移し、小さく切った蟹身を加えます。それをスプーンを使ってフットボール状に成形し微沸騰したお湯で茹でます。トマト、にんにく、玉葱、セロリ、胡瓜、塩、タバスコ、シェリーヴィネガーで1時間マリネした後、ミキサーに掛けてガスパチョを作ります。ソースを流し、クネルを盛り、細かく切った小葱をあしらいます)

        本日のスープ

・ヴィシソワーズ(冷たいじゃがいものポタージュ)
(先日、ヴィシソワーズの話をブログに載せましたので作りました。じゃがいもは皮を剥き縦に半分にカットしてスライスします。切ったじゃがいもを水に晒してでんぷんを除去します。鍋に多目のバターを入れ火に掛け、スライスした玉葱をスュエ(炒める)します。水気を切ったじゃがいもを加え水分が無くなるまで根気よく炒めます。フォン・ド・ヴォライユを加え強火でじゃがいもが柔らかくなるまで煮込み、荒熱が取れたらミキサーに掛けます。氷で冷やして牛乳と生クリームを加えながら濃度を調節します。生クリームをほんの少しだけで十分。入れすぎるとじゃがいもの味が隠れてしまうからです)


        メイン

・本日のお魚のポワレ ナスのトマト煮とバジルのソース
(私は魚を焼く時、オーブンに入れません。オーブンに入れると魚のジュ(魚の焼き汁)が出てしまうからです。魚は皮面からじっくりフライパンで焼くことでジュを流さないようにします。仮にオーブンに入れるのならば皮面を下にしたままで返さずオーブンに入れる事をお勧めいたします、その方がジュが出ないのです。ガルニチュール(付け合せ)は、ナスのトマト煮、としておりますが、煮込んでおりません、だったら表記するな、という事になりますが、イメージとして「煮た様な」という意味であります。鍋にオリーブオイルと潰したにんにくを入れ火にかけます。香りが出たらにんにくを取り出し、賽の目に切った玉葱を加え、炒めます。しんなりしたら白ワインを加え煮詰め、トマトソースを加えます。トマトソースは玉葱みじん切りを色づくまでじっくり炒めトマトホール缶を加えてサッと煮込み裏漉したものです。トマトソースを加えたら乾燥セージを加え煮詰め、油で揚げたナスをソースに入れサッと合えたもの。スープ・ド・ポワソンをタミ(目の細かい漉し器)で漉し、軽く煮詰めてコーンスターチで濃度を付け皿に流します。バジルとオリーブオイルに塩をしたものをミキサーで回してバジルのピュレとし2色のソースにします)

        又は

・豚バラ肉のブレゼ香草パン粉焼き
(豚バラ肉は多目の塩を振って1時間ほど放置プレイにしておきます。表面の塩を水で洗い流し、強火のフライパンで焼き目をつけます。鍋に入れ、水、クローブを指した玉葱、人参、セロリ、ローリエを加え沸騰させて蓋をして160℃のオーブンに2時間ほど入れます。肉を取り出して完全に冷まし、適当な大きさにカットしてから表面に和芥子を塗り、パン粉、ガーリックパウダー、タイム、乾燥オレガノ、乾燥フェンネルを混ぜたものをまぶしオーブンで焼きます。煮汁を漉し、3分の1までに詰めて保存し、オーダー後、更に煮詰めてジュ・ド・ポール(豚のジュ)とします。しし唐、赤、黄のパプリカをソテーしつけ合わせとし、焼いた豚肉とガルニチュールを皿に盛り、ジュを流します。マスタードではなく和芥子を使用するのは脂身の多いバラ肉には「ツン」とくる辛さの和芥子が合うのではないか、と考えたからです。和芥子には酸味が余りありませんからヴィネガーを加えて調節するといいかもしれません)


        デセール

・苺のコンポートと牛乳のソルベ フランボワーズのソース
(以前、苺はマリネにしていたのですが、今回はコンポートに。苺はヘタを取って洗っておきます。鍋に水1,5リットル、グラニュー糖600グラム、レモンのスライス、ヴァニラビーンズをいれ沸騰させます。苺を加え再沸騰させて火を止め、15分置いて再沸騰させ火を止めて、の作業を4回繰り返します。苺は柔らかいため沸騰して休ませる、という作業を繰り返して味を含ませていきます。常温に冷めたら冷蔵庫で冷やして完成。牛乳、グラニュー糖、脱脂粉乳を火に掛け粉類を溶かし60℃まで火を入れ氷で冷やします。完全に冷えたら生クリームを加えてアイスクリームマシンにかけます。フランボワーズのピュレに20%のグラニュー糖を加え火にかけグラニュー糖を溶かします。氷で冷やしてソースとします)


 今回はかなり長文になってしまいましたが読破できた方はどれだけいるのでしょうか?

 読破できた方、ご精読ありがとうございました。

 お目を休ませる事を提唱しますよ、なぜなら、これを書いている私も目が疲れてきましたからね。







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投票所の幻影を君は見たか

2010-06-12 23:27:36 | Weblog
 よくお客様に「お店は(出来てから)何年になるんです?」というご質問を頂きます。
 「丸6年で7年目です。」とお答えするのですが、正確には「今月の28日で。」と前置きをしなければなりません。
 そうです、6月28日は当店が7年目に突入する日なのであります。
 開店してから丸6年というのは「えぇ!?そんなに!」なのか「まだ・・・それだけ・・・」なのか意見の分かれるところでありますが、私的には「もう、そんなになったんですな。」であります。
 独立して店をオープン出来た事に感謝しつつワインを飲んだ1年目、店舗経営の難しさを実感しつつワインを飲んだ2年目、フランス料理という難しい仕事ゆえの楽しさを噛締めながらワインを飲んだ3年目、ブログを始めてみたが成りすましやバッシングのコメントを頂き「世の中ですな。」と思いながらワインを飲んだ4年目、フランス料理を作りながら日本人である事を実感し日本酒を飲んだ5年目、少しづつため息覚えたエイティーン、もし俺がヒーローだったら利息を近づけやしないのに、と借金がなかなか減らない事が心のどこかに引っかかっている30代最後半な男を自認しながらワインを飲んだ6年目、と色々思うところがありました。(長いよ!)
 丸6年も店を維持できたのは、ひとえに当店を支えてくださいましたお客様と業者の方々のお陰であります、この場をお借りいたしまして感謝の言葉を述べさせていただきます、いつもありがとうございます、そして、今まで以上に努力したい、いや、努力しなければならない、という気持ちでこれからの営業を臨みたいと思いますのでよろしくお願いいたします。(当ブログ共々、という事で、ひとつ。)

 さて、話は変わりますが、首相が変わり新政権となった日本政界でありますが、来月には参議院議員選挙が執り行われるようであります。
 普天間基地や宮崎県の口蹄疫の問題など山積している中での選挙は、参議院の選挙と言えども1票の重さを感じずにはいられないでしょう。
 しかし昨今、政治に興味のない若者の投票率の低下が懸念されており、投票行動を促す広告などがよく見受けられますが、私的に、もっとポップな投票所を設置してみると投票率はグンと上がるのではないか、と考えました。
 もし、「ファーストフード店」的な選挙投票所があったらどうでしょう?勿論、若くて可愛い女の子が受け付けてくれます。

「いらっしゃいませ!」

「すみません、選挙の投票に来たのですが・・・」

「本日は店内での投票でしょうか?それともお持ち帰りでしょうか?」

「いやいや、お持ち帰りって、何ですか。」

「それでは店内での投票ですね?」

「それ以外出来ないでしょ!」

「それではこちらの投票用紙にご記入ください。」

「ええっと・・・はい、これでお願いします。」

「こちらでよろしいですか?」

「はい、いいですよ。」

「失礼します、民主党の山田○○、入ります!」

「ちょっと!言わないでよ!選挙なんでしょ!」
 
「お客様、民主党にはS、M、Lのサイズがございますが。」

「どんなサイズだよ!」

「Sは小沢派、Mは反小沢派ですけど・・・」

「残りのLは何だよ!」

「前原寄りです。」

「何が違うんだよ!」

「思想的に若干、右か、それとも・・・」

「判った、判った!じゃあMで。」

「マゾなんですか?」

「そういう意味じゃないだろ!」

「それでは、こちらの番号札をお持ちになってお待ちください。」

「何なんだよ、この投票所は。」

「番号札5番でお待ちの民主党山田○○にご投票のお客様、お待たせいたしました!」

「だから言うなって!」


 このような軽いノリの投票所があったら若者が投票しに来るかもしれません、しかし、同時に混乱も巻き起こす事は容易に想像できます。

 やはり、普通の投票が良いのでしょうね。

 スミマセン!いつもながら料理に関係のない話で。














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厨房機器理論を武装して展示会へ向かえ

2010-06-08 22:42:48 | Weblog
 暖かい日が続き、ようやく初夏を髣髴させる気候となった今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 このところの日の射し方を厨房から遠目に見ておりますと「ヴィシソワーズかな・・・」と冷たいポタージュの代表格を連想してしまいますから、段々夏に向かっているのを実感できると言うものでしょう。
 「ヴィシソワーズ」は、アメリカのホテルの料理長になったフランス人シェフが生まれ故郷の近くにあった保養地「ヴィシー」と母親の作ってくれたじゃがいものポタージュにヒントを得て作られた、とされております。
 保養地&避暑地「ヴィシー」で過ごしたような涼しげな、そして、母の温もりが感じられるような、「涼しげ」と「温もり」という相反する表現のイメージを融合させ、且つ、後世に残る料理を作る、というのは言葉ほど簡単ではないでしょう、凄い事であります。流石ですぜ、フランス人シェフ、ルイ・ディアさん。

 さて、話は変わりますが、明日は山形県物産会館で某厨房機器メーカーさんの展示会へ業者さんと共に行く事になっております。
 某厨房機器メーカーさんのチラシには「おかげさまで50周年」「創業50周年感謝の大創業祭」の字が躍っておりましたが、それを見て「戦後間もなく創業されたのか・・・。もしかして、軍艦の厨房機器を請け負っていた会社が戦後のドサクサ紛れに・・・」などと「松本清張」張りの推理をしてしまいました。
 チラシにはその他、「ご来場のお客様にもれなく記念品進呈」「期間中台数無制限の展示価格放出」などと書かれており、そこだけ読んでしまうと「パチンコ屋さん?」と間違ってしまう勢いがありました。
 いつもお世話になっている業者さんと会場待ち合わせで廻る予定なのですが、自称「厨房機器マニア」な私にとってこれほど楽しげな展示会は無い、と言えるでしょう。
 「買わないくせに見積りとカタログを請求する男」「厨房機器の話になるとメジャーを使って計る男」「持ってないし使った事もないのに機器に詳しい男」と異名を取る私の今回の目玉は「ブラストチラー&ショックフリーザー」「新型IH機器」「低輻射ローレンジ」の3点であります。
 「ブラストチラー&ショックフリーザー」は、急速冷却、急速冷凍機、と言えば判りやすいのでしょうか。
 急速冷却の場合、熱を加えた食品、つまり、焼いた肉などをすぐに冷却する事によって中途半端な温度体での菌の繁殖を防ぐ、というもので、急速冷凍の場合は-40度で急速に冷凍する事によって食品の水分の分離、又は、デンプン質などの糊化(こか)を防ぐ事ができます。
 例えば、ベリー系のムースを違う素材のムースで包んだデザートなどを作る時、中に入れるムースをショックフリーザーで急速冷凍しムースのクリーム感を糊化させる事無く冷凍します。
 それをまたムースで包み更にジェノワーズ(スポンジ生地)などを組み合わせてやれば「どうやって作るの?」系デザートが出来上がるわけです。
 「最新IH機器」は、「IH茹で麺機」というのがあるらしいのでそれを見に。(別にそれを購入するわけではありませんし、イタリアンに鞍替えするつもりでもないのですが、ただ単に気になる)
 最後の「低輻射ローレンジ」というのは、スープなどを取る時のデカイ寸胴鍋を掛ける位置の低いガスレンジを「ローレンジ」というのですが、「低輻射」が付くとまた内容が変わってきます。
 ガスレンジに鍋を掛けるとガスの炎が鍋底に当たり炎の先端は外側を向き鍋底を包むような形になります。
 そうなるとガスの炎の周りは炎直接の熱ではなく、炎の発する熱で熱くなります。これを「輻射熱(ふくしゃねつ)」というのですが、その輻射熱が厨房の温度を上げる、と言っても過言ではありません。
 つまり「低輻射ローレンジ」は数時間もスープの鍋を掛けるガスレンジなので輻射熱を押さえ、ついでにそれを鍋に集中させる事により省エネルギーになるのではないか、という考えの元に作られたガス機器だと思われます。
 
 その辺をメーカーの人に聞いてみないと判りませんな、説明お願いしますよ。

 その他、気になる機器は「ガストロバッグ」でしょうか。

 これはスゴイ。日本語に訳すと「減圧過熱機」となりまして、過熱機、つまり密封された鍋の圧力を下げ、沸点の温度を下げる事によってヌルイ温度体での沸騰を可能にした革命的な機器でありまして、考え方は「圧力鍋」の正反対であります。
 
 このような素晴しい機器が、ナント!90万円!どうですか?奥さん!一家に一台!

 送料、手数料は、この「ジャパネットフジワラ」が・・・

 はぁ・・・この機器を買えるのはいつなんでしょうか。












 
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誰にも気付かれず少しだけ光っているヒーローが好きだ

2010-06-06 17:58:26 | Weblog
 たまに酒宴の席で「昔のヒーロー物」の話になったりしますが、私の経験上「仮面ライダー」や「ウルトラマン」などのメジャーなヒーロー物ではなく、ちょっとだけマイナーなヒーロー物の方が話の盛り上がりがいいように思えます。
 ちょっとだけマイナーなヒーロー物は、冷静に考えると恐ろしいですし、それ以上に笑えるところが「酒宴の席に最適」と言えるでしょう。
 例えば「快傑ライオン丸」。マントを纏った(まとった)侍風のヒーローですが、顔がライオンです、しかも結構リアルな。
 そのライオン顔のヒーローが馬に乗って駆け回る、というのは冷静に考えると大変な事であります。ライオンの血が呼び戻った時、突然馬を食べたりしないのでしょうか?心配でなりません。
 例えば「ロボット刑事K(ケイ)」。米映画「ロボコップ」のモデルとなったのではないか、と実しやか(まことしやか)に囁かれたテレビヒーローでありますが、思いっきりロボットなのにチェックのスーツにハンチングを被っている姿はまともではありません。
 しかも、そんなロボットが聞き込みをしたりしていましたから今となっては「お前、もう少し機械的な情報収集はないのか!」とツッコミを入れたくなるものです。
 最後はお約束どおり全身ロボットの姿を露わ(あらわ)にして敵(地球外生物のように記憶しております)と戦いますが、そうなるのであれば最初の段階の聞き込みに意味があるのか疑問であります。
 例えば「プロレスの星アステカイザー」。このヒーロー物を知っている人を探すのが大変でありますが、当時、子供の私にとっては衝撃的でした。
 なぜなら、アステカイザーに変身した主人公は、わけのわからない怪物たちと「プロレス」で戦うからであります。
 それまでのヒーロー物の戦い方と言えば、爆発などが起きてもいいような何もない山の一角、みたいなところで、どちらかと言うとヒーロー側に有利な戦い方が一般でしたが、「プロレスの星アステカイザー」は違います。
 ちゃんと四角いリングの上で決着をつける方式を採用しております。勿論、戦隊物ではありませんから5対1のような、よく考えると卑怯?みたいな事はありません。
 しかし、その潔さが視聴率に結着するとは限らないようで短期間で終わってしまいました。
 「仮面ライダーシリーズ」のキャラクターで一番思い出深いのはやはり「仮面ライダーストロンガー」に出ていた悪役「百目タイタン」でしょうか。
 「百目タイタン」は1話完結の敵キャラではなく、毎回出てくる手強い悪役と言ったところですが、彼は「百目タイタン」になる前は「一つ目タイタン」でした。
 ライダーにやっつけられ爆死したタイタンは目を99も増やして復活します。「百目タイタン」として復活したタイタンは以前より強くなったのですが、私は心配しました。
 目が100もあるのですが、顔には今思い出しても20あるかないかであります。という事は、あとの80何がしの目は体に付いている事になりますから、動く度に体に付いた目が服に擦れて大変なのではないか、と。
 ましてや仮面ライダーとの戦いで派手な動きをしますから体に付いた目の擦れ頻度は高くなるはずです、それで

「イテテテ!ゴメン、ライダー、タイム。目が擦れて、イテテ・・・」

「タイタンよ、お前が痛がっているところ、身体だぜ。」

 などという事がないのか、心配になるのであります。

 今日は日曜日ということもあり、まったく、少しも料理にかすらない話になってしまいましたが、いつもの事と思ってご容赦ください。
 
 「話がワカンネーよ!」

 そう思われた方、スルーして結構ですよ。

 でも、ここまで読んだら意味がないのですな。








 
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北の大地が育んだワインとチーズ、その実力は如何に

2010-06-05 21:04:05 | Weblog
 春から初夏に移行したかのような暖かさに体内四季センサーがうまく稼動しているのか不安になってしまう今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 少し前まで肌寒く、雨降りもワンセットになっていたのですが、今ではその面影すら感じられないくらいであります。
 その肌寒い頃、私の自宅近辺に「元家猫系捨て猫」が雨宿りでやって来て、気がついたら飼う事になってしまいました。
 彼(オス)は捨てられてからの風邪が原因で片目を失明してしまい(眼球なし)、もう片方の目も白内障のようになっていて、更に、鼻も片方つまっている、というハンディキャップを持っている猫であります。(動物病院の先生談)
 それ以外は至って普通で、いや、普通よりも人懐っこいとでも言いましょうか、結構、可愛いヤツなんですよ、目が見えないから常に柱にぶつかってますけど。
 名前は「イチ」。坊主頭のマッサージ師ならその名前の前に「座頭」と付くところでしょうな。
 その「イチ」を快く思っていないのが昨年から飼い始めた黒猫の「クロ(メス。黒いから「クロ」ではなく、歓喜と苦悩を意味するオペラ「クローチェ・エ・デリツィア」から頂きました、といつも強引に説明しています)」であります。
 みんなと仲良くなる為にコミュニケーションを取ろうとする「イチ」は、「クロ」に対しても同じ態度で接します。
 しかし、その度に引っ掻かれ、「シャー!」と威嚇される盲目の猫「イチ」。未だに引っ掻かれ続けておりますから辛抱強いと言えるでしょう。
 その姿を見ると「101回目のプロポーズ」を思い出してなりません、「イチ」よ!扉はいつか開かれるであろう、その時まで辛抱するのだ!
 最近の暖かさで常に日向ぼっこしながら寝ている「イチ」を見ていると、「捨てる神あれば拾う神あり」と思わずにはいられません(拾ってきたのは私の奥さんです)。
 ハンデをものともせず生き続ければ幸運が舞い込んでくる可能性がある、というのを「イチ」に教えられたような気がしました。(大げさ)

 さて、話は変わりますが、先日、珍しくイタリアワインを仕入れました。数年前も一度仕入れた事のあるワインで味は知っていたのですが、久しぶりにテイスティングするとそのワインの力強さ、そして、華麗さを再度思い知らされて購入の運びとなったのでした。
 イタリアはロンバルディア州で作られたワイン「ロンケドーネ」は、フルーティーな中にも木の皮のような香りがあり、凝縮したベリー、潰した黒胡椒のようなスパイシーさ、鼻からゆっくり抜ける葡萄の皮の余韻、そんな味わいであります。簡単に言えば「木の皮にクランベリーのジャムを塗って黒胡椒を塗し(まぶし)たものを食べながらワインを飲んだ」となりますが、全く簡単ではありませんな、この表現では。
 まぁ、そんなものだと思っていただければ、いや、そんなものですよ。

 イタリアワイン「ロンケドーネ」に合わせて、故郷ロンバルディア州の秘蔵のチーズと噂される(大げさ)「タレッジョ」というチーズも入荷しましたので、初夏のダブル「ロンバルディアシリーズ」如何でしょうか。

 なくなり次第終了、となります。

 「お前はフランス料理なのだろう!イタリアに魂を売ったのか!」そのように思われる方もいらっしゃるかもしれません、いや、逆にいて欲しい!

 確かにそういう考えもあります。しかし、ロンバルディア州はイタリアでも北の地方、フランス寄りなんですな。

 という事で、ご勘弁を。









 
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味噌汁調理を懇願するという事は深い意味を持つのか

2010-06-03 18:47:48 | Weblog
 先日、ネットを見ておりましたら「全国プロポーズの言葉コンクール」という大会が開催された、という記事が目に飛び込んできました。
 よく読みましたところ、「ボクに毎朝、お味噌汁をつくらせてください。」という言葉が最優秀賞でしたが、記事を読み終えてから自然と「草食の時代か・・・」と溜息にも似た言葉が私の口から零れ落ちてしまいました。
 何も「味噌汁は男が作るものではない!」や「何を卑屈になっているのだ!」という思いで上記の言葉を口にしたのではなく、なぜ「つくらせてください」なのか、という事であります。
 仮に「ボクが毎朝、お味噌汁を作りましょう」という提案でも良いわけで、その延長が「結婚してください」としても特に問題はないはずです。
 「つくらせてください」という謙った(へりくだった。相手を敬って自分を卑下する事)言い方をしなくても良いのではないか、と単純に思ってしまいました。
 「ボクに毎朝、お味噌汁をつくらせてください。」だと、どうしてもその後に「女王様!」という言葉が続きそうでなりません。多分、そう思うのは私だけではないはずです。
 しかし、「自分に味噌汁を作らせてくれ!」と懇願するくらいですから、当然、味噌汁の味にも自信があり、且つ、相手の味噌汁の好みというのを熟知している、という事になります。(まぁ、味の好みを知っているからプロポーズすんでしょうけどね)
 過去に、当時働いていた店のアルバイトも含む従業員と飲み会をした時、たまたま味噌汁の話になった事がありました。
 味噌汁の具の好み、という話に話題が及び、「若布(わかめ)」や「豆腐」「麩」などの基本ラインが出尽くした後、「じゃがいもと玉葱」「布海苔(フノリ)」などの各家庭系味噌汁の具の話が出て盛り上がっていると、アルバイトの中でも可愛い(当時)とされている子が「私、プチトマトかな・・・」とポツリと告白し、その場を凍りつかせました。
 「新しい味噌汁の具の提唱」「和と洋の融合」「味噌汁のマルチカルチャリズム論」「味噌汁界のハイブリッド・キュイジーヌ」と言い切ってしまえばそれまでですが、味噌汁の中に「プカン」と浮かんでいる「プチトマト」というのは安易に想像できるものではありません。
 その場で孤立しそうになる彼女に救命ボートを投げ込むつもりで

「ははは、それは斬新!勿論、プチトマトの皮は湯剥きするんだよね、じゃないと皮が邪魔で変だよな。」
 
 と言葉を投げかけてみると

「えっ?湯剥きってなんですか?そのまま入れますよ。」

 と冷静に返されてしまいました。

「えっ?!そのままって・・・そのまま?」

「そうですよ、そのままです。あっ!ヘタは取りますけどね。」

「当たり前だよ!」

 そのような会話で逆に場は盛り上がったのですが、それから彼女を見るたび「プチトマト入りの味噌汁」が頭に浮かんでくるようになりました、インパクト強すぎですぜ、その味噌汁は。

 今でもその味噌汁の話を思い出す事があるのですが、どう考えても解せないのですよ、その組み合わせが。

 「ズズズッ」っと鰹風味のお出汁の利いた味噌汁を一口すすり、箸でプチトマトをつまみ口の中に入れる。

 思いっきり噛むと「ブチュッ」っとプチトマトの中から温まったトマトのジュ(仏語でジュースの意)が出る・・・味噌汁の茶色、トマトの飛び出るジュの感覚。「北斗の拳」で「北斗百烈拳」を受けて内部から破壊されるような、そんな味噌汁・・・(考えすぎ!)

 私は出来れば普通の「大根の味噌汁」などがいいですな。

 因みに、私は休日、殆どの確立で家族の夜ご飯を作ります。

 そのメニューに「プチトマトの味噌汁」が出てきた事はありません。

 冒険しないタイプなんですよ、家庭の料理では。










 
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