少しづつですが、年末感が迫ってきているように思ってしまうのは私だけですか?と空に向って叫びたくなる今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
もうすぐ雪が降る、という未確認情報も飛び交っている11月最後の日、私は雪の心配よりも支払いの心配が先に来てしまいますが、明日から最終月、12月に突入ですな。
12月と言えば我々レストラン的には「クリスマス」がすぐ頭に浮かんでしまいますが、私的には「御節」も頭に浮かんでしまいます、オー、ジーザス、いや、オー、ブッダよ、我に力を与えよ・・・。
という事で、今年も「マチルダベイ特製御節」を受け付けますので、お正月をワインで過ごしたい、と思われている方、限定10台ちょっと(10台以上はやると決めましたが、その先は不明の為「ちょっと」という表現にしています)ですのでお早めにご予約ください。
そして、クリスマス情報ですが、ホームページは勿論ですが、先日取材いただきました「月刊山形ゼロニイサン12月号」にも当店のクリスマス情報が掲載されております、是非、書店、コンビ二などで見かけましたらお買い求めください。
今回はレストラン特集ですので他のレストランも載っており充実した内容となっており(宣伝)、色々見比べる事ができますな。(いつもは内容が充実していない、というわけではありませんよ、いつも以上に充実している、という事です)
その中でも気になってしまったのは「手を抜いたりウソをついたりすると料理にすぐにあらわれる」という、とあるお店の見出しでありました。
「手を抜く」のは判りますが、「ウソをつく」とはどういう事なのか?読んでいてそこでフリーズしてしまいました。
仮に、既製品などを使う事、と考えると食品製造会社は「嘘つきの根源」となってしまい、大問題になります。
また、腐敗したものを使う、と仮定した時、ウソをついている相手はお客様になりますから料理に現れるのではなく、お客様の体調に現れるでしょう、恐ろしいですな。
調理の過程でどのようにウソをつく事になるのか?「料理に現れる」と言い切っている以上、1回くらいはウソをついて料理に現れた事があるのか?疑問であります。
「そんなの流して読め!」
そんな言葉をかけられそうですが、もしかするとこれをお読みになったご本人からクレームが来る恐れがあります、読んでいない事を祈りましょう。
でも・・・ウソをつく調理って・・・いやいや、この辺にしておきましょう。
さて、話は変わりますが、先日、月刊山形ゼロニイサンにも載っております「ビストロ・シェ・ボン」の小松シェフから「鴨」を頂戴しました。
あの毛色からいって「カルガモ」だと思われるのですが、まぁ「鴨」という事でいいでしょう。
頂いた後、カウンターのお客様に見せた所、「食べたいからそれ、予約。」と言われ、すぐ完売状態になってしまったのですが、その後の夕方、電話がありまして「鴨、今日ね。」と強制予約になってしまったのです。
もう少し熟成させてから調理したかった私としては抵抗も試みたのですが、「今日、どうしても!」という熱意に負けて早速下処理に取り掛かったのです。
「鴨」と聞くと肉の状態を連想されるでしょうが、今回は「丸」の状態で頂きましたから下処理が必要となるのです。
頂いた状態がこちら!
どうです?可愛いでしょ。毛並みもいいしね。
勿論、この状態では調理できませんからまず、羽をむしらなければなりません。
「ウワ~!俺、無理!」という料理人はアウトです。豚の頭から比べたら可愛いモンですぜ。
手で簡単にむしれる所はむしり、毛が抜けなくなったら熱湯にくぐらせて毛穴を広げ毛を抜きやすくします。
そうして毛をむしり、お尻の部分をカットし(この部分は「ボンジリ」と呼ばれる所です)内蔵を出して確認します。
えっ?何を確認するかって?内臓の状態や何を食べていたのか、という生存時の体内での記憶と言いますか、まぁ、その辺の確認ですな。
砂肝と共に写真撮影。
次に首を落とし、爪付きの足を落とし、腿肉を切り分け、胸肉をフィレに捌きます。
すると、このように「鴨肉」に変身します。
これをですね、どのように調理したかと言いますと、腿肉と手羽は皮目をフライパンでカリッと焼きポワレに。
肉を休ませつつそのフライパンの脂を捨て、バターを加えエシャロットと舞茸を炒め、コニャック、マデラ酒でフランベしフォン・ド・ヴォーを加え、ガルニチュール(付け合せ)兼ソースに。
皿に盛り付け、休ませた腿肉と手羽を盛り付け、上にイタリア産トリュフを贅沢に散らして完成。
胸肉はオーバル(楕円形)の鍋にバターを入れ加熱し、鴨の胸肉を焼きます。
両面焼いたら取り出し(火は入っていない状態でいい)、鍋の脂を捨て再びバターを加えパンディズッケロ(イタリアの野菜。東根市のイタリアン「ラ・ターナ」さんから頂きました)を炒め、フォン・ド・ヴォライユを加え煮ていきます。
3分の1ほど煮汁を煮詰め、鴨肉を加え蓋をして蒸し煮にします。鴨肉がア・ポワン(ミディアムくらい)に火が通ったら引き上げ、煮汁に塩コショウをしてからソテーしたフォワグラを多めに加え、切り分けた鴨肉を乗せ蓋をしてサービスします。
パンディズッケロの微かな苦味、フォワグラのコク、野趣溢れる鴨肉の旨み、この3つが揃えば不味いわけがありません。
お客様は相当数のワインを飲まれていきました、ゴルフの打ち上げだったのだそうです
そして、お会計は・・・
ゴルフで負けた方が払っていかれました。
いや~、イタリア産トリュフとフォワグラも計上なりましたからね、大変だったでしょう、大変だでしょうともよ。
ゴルフって怖いですね、さよなら、さよなら、さよなら。
もうすぐ雪が降る、という未確認情報も飛び交っている11月最後の日、私は雪の心配よりも支払いの心配が先に来てしまいますが、明日から最終月、12月に突入ですな。
12月と言えば我々レストラン的には「クリスマス」がすぐ頭に浮かんでしまいますが、私的には「御節」も頭に浮かんでしまいます、オー、ジーザス、いや、オー、ブッダよ、我に力を与えよ・・・。
という事で、今年も「マチルダベイ特製御節」を受け付けますので、お正月をワインで過ごしたい、と思われている方、限定10台ちょっと(10台以上はやると決めましたが、その先は不明の為「ちょっと」という表現にしています)ですのでお早めにご予約ください。
そして、クリスマス情報ですが、ホームページは勿論ですが、先日取材いただきました「月刊山形ゼロニイサン12月号」にも当店のクリスマス情報が掲載されております、是非、書店、コンビ二などで見かけましたらお買い求めください。
今回はレストラン特集ですので他のレストランも載っており充実した内容となっており(宣伝)、色々見比べる事ができますな。(いつもは内容が充実していない、というわけではありませんよ、いつも以上に充実している、という事です)
その中でも気になってしまったのは「手を抜いたりウソをついたりすると料理にすぐにあらわれる」という、とあるお店の見出しでありました。
「手を抜く」のは判りますが、「ウソをつく」とはどういう事なのか?読んでいてそこでフリーズしてしまいました。
仮に、既製品などを使う事、と考えると食品製造会社は「嘘つきの根源」となってしまい、大問題になります。
また、腐敗したものを使う、と仮定した時、ウソをついている相手はお客様になりますから料理に現れるのではなく、お客様の体調に現れるでしょう、恐ろしいですな。
調理の過程でどのようにウソをつく事になるのか?「料理に現れる」と言い切っている以上、1回くらいはウソをついて料理に現れた事があるのか?疑問であります。
「そんなの流して読め!」
そんな言葉をかけられそうですが、もしかするとこれをお読みになったご本人からクレームが来る恐れがあります、読んでいない事を祈りましょう。
でも・・・ウソをつく調理って・・・いやいや、この辺にしておきましょう。
さて、話は変わりますが、先日、月刊山形ゼロニイサンにも載っております「ビストロ・シェ・ボン」の小松シェフから「鴨」を頂戴しました。
あの毛色からいって「カルガモ」だと思われるのですが、まぁ「鴨」という事でいいでしょう。
頂いた後、カウンターのお客様に見せた所、「食べたいからそれ、予約。」と言われ、すぐ完売状態になってしまったのですが、その後の夕方、電話がありまして「鴨、今日ね。」と強制予約になってしまったのです。
もう少し熟成させてから調理したかった私としては抵抗も試みたのですが、「今日、どうしても!」という熱意に負けて早速下処理に取り掛かったのです。
「鴨」と聞くと肉の状態を連想されるでしょうが、今回は「丸」の状態で頂きましたから下処理が必要となるのです。
頂いた状態がこちら!
どうです?可愛いでしょ。毛並みもいいしね。
勿論、この状態では調理できませんからまず、羽をむしらなければなりません。
「ウワ~!俺、無理!」という料理人はアウトです。豚の頭から比べたら可愛いモンですぜ。
手で簡単にむしれる所はむしり、毛が抜けなくなったら熱湯にくぐらせて毛穴を広げ毛を抜きやすくします。
そうして毛をむしり、お尻の部分をカットし(この部分は「ボンジリ」と呼ばれる所です)内蔵を出して確認します。
えっ?何を確認するかって?内臓の状態や何を食べていたのか、という生存時の体内での記憶と言いますか、まぁ、その辺の確認ですな。
砂肝と共に写真撮影。
次に首を落とし、爪付きの足を落とし、腿肉を切り分け、胸肉をフィレに捌きます。
すると、このように「鴨肉」に変身します。
これをですね、どのように調理したかと言いますと、腿肉と手羽は皮目をフライパンでカリッと焼きポワレに。
肉を休ませつつそのフライパンの脂を捨て、バターを加えエシャロットと舞茸を炒め、コニャック、マデラ酒でフランベしフォン・ド・ヴォーを加え、ガルニチュール(付け合せ)兼ソースに。
皿に盛り付け、休ませた腿肉と手羽を盛り付け、上にイタリア産トリュフを贅沢に散らして完成。
胸肉はオーバル(楕円形)の鍋にバターを入れ加熱し、鴨の胸肉を焼きます。
両面焼いたら取り出し(火は入っていない状態でいい)、鍋の脂を捨て再びバターを加えパンディズッケロ(イタリアの野菜。東根市のイタリアン「ラ・ターナ」さんから頂きました)を炒め、フォン・ド・ヴォライユを加え煮ていきます。
3分の1ほど煮汁を煮詰め、鴨肉を加え蓋をして蒸し煮にします。鴨肉がア・ポワン(ミディアムくらい)に火が通ったら引き上げ、煮汁に塩コショウをしてからソテーしたフォワグラを多めに加え、切り分けた鴨肉を乗せ蓋をしてサービスします。
パンディズッケロの微かな苦味、フォワグラのコク、野趣溢れる鴨肉の旨み、この3つが揃えば不味いわけがありません。
お客様は相当数のワインを飲まれていきました、ゴルフの打ち上げだったのだそうです
そして、お会計は・・・
ゴルフで負けた方が払っていかれました。
いや~、イタリア産トリュフとフォワグラも計上なりましたからね、大変だったでしょう、大変だでしょうともよ。
ゴルフって怖いですね、さよなら、さよなら、さよなら。