ラミ・デュ・ヴァン・エフ シェフのブログ ~言葉の錬金術~

フランス料理に限らず、色んな話のブログ内容です。

パスティスが呼んでいる

2007-03-28 17:57:28 | Weblog
 皆様、パスティスという飲み物をご存知でしょうか?
簡単に言ってしまえば、アニス(八角に似た香りのスパイス)やハーブの香りのするスピリッツ、ということになるのですが、このパスティス、飲んでいるうちに病み付きになってしまいます。
 初めて飲まれた方は必ずといっていいほど

「うわっ、何これ!」

と言って、次に口をつけるのを躊躇なさいますが、時間が経つにつれ

「何かいいかもしれない。」

という風になっていく方も中にはおります。
しかし、大抵の方はこの香りについていけないのではないでしょうか。

 パスティスは、あの悪名高き「アブサン(現在は製造中止)」の代用品として作られたといわれております。
 「アブサン」は、庶民の酒として愛飲されていましたが、依存度が高く、中毒者が続出した為、製造が中止されることとなりました。
因みに、画家の「ゴッホ」や「モディリアーニ」などはこれにヤラれたクチの有名人でしょう。
品名としては、「リカール」や「ペルノー」が有名で、「ペルノー」にいたっては、映画「プライベートライアン」の最後の戦闘シーンで、半壊しているビルの壁にしっかり、「ペルノー」と書かれておりましたから、当時から飲まれていたのではないでしょうか。
よもや映画のスポンサー、という事はないでしょう。街を忠実に再現したのでしょうから。

 「ペルノー」は私も好きで、食後酒などに飲むスピリッツの一つですが、料理にも、時々ですが使うお酒です。
主に魚介を使うものと合わせたりしますが、使用頻度が高いのは「ブイヤベース」です。
勿論、白ワインも使いますが、「ペルノー」も合わせて使うと香りがグッと増します。
 魚介もの全般と相性が良いので、食中酒としてもいけるとは思いますが、何せ香りが香りですから、合わないときのバッドな余韻が長い。しかもツライ。
一度、和風の魚の煮付けに合わせてみたことがあるのですが、無謀な挑戦に挑んだ自分を恨んでしまいました。

このパスティス、是非水割りでお試しください。
あなたの酒の世界観が変わるかもしれません。

勿論、当店では常備いたしておりますので、スタッフにお尋ねください。
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アニバーサリーと肝臓の負担

2007-03-26 17:59:06 | Weblog
 今年は、来月に一回、7月に一回、計2回結婚式にお呼ばれしているのですが、この年になって、まだ結婚披露宴に呼んで頂けることの有難さを身にしみて感じております。
 因みに、昨年も春と秋に一回づつ御呼ばれいたしました。
しかも、昨年の春の結婚式は東京で行われるものでしたから、久々に東京へと足を運んだ次第でした。マネージャーと2人で。
これがまた、珍道中だったわけで、行きの電車以外は、常にアルコールが入っていた状態でした。

 昨年の春、結婚した新郎は、私が20代の頃、某大学の学生で、とあるバーでアルバイトをしておりました。
私はその頃、そのバーにほぼ毎日行っていましたので、彼とも仲良くなり、共通の友人と3人で飲みに行くことが毎週のようにあり、バカ騒ぎを繰り返していたのですが、そんな彼も今は、アメリカの企業に就職し、現在、奥さんとアメリカに住んでおります。
マネージャーもその頃、バーに勤務しており、横のつながりというのでしょうか、
よく飲みに行く彼だったので、仲が良かったのでしょう。
 
 そんな経緯で2人とも友人として呼ばれたのです。

 披露宴の会場は、どう考えても私たちとは釣り合いの取れない、原宿、表参道。
人目を避けて会場に行こうと計画したのですが、当時、運の悪いことに表参道ヒルズがオープンしたばかり。
地下鉄を使おうが、JRを使おうが、人ごみの中を行かなければならないのは避けられない状況。
 それならば、会場に最も近いとされるJR原宿駅で降りて、歩いていくこととなったのですが、日曜日の午前中にバリバリのスーツを着た怪しげな男たちが、若者の街、原宿を歩いているというのは、かなり異様です。
 観光に来ていたであろう外国人の方も、ビックリされて見ておられましたから、相当なものだったのでしょうか。
しかもご丁寧に、大通りから一本、入ったところとはいえ、若者のショップが並ぶ通りの一角にありますから、披露宴会場に着くまで辱めを受けながらの入場。
 わざとこの地を選んだのか?と変に勘ぐってしまったくらいでしたから。

 披露宴は、ゴージャスと言いましょうか、現代的といいましょうか、大きくガラス窓を取ったところからは、原宿が一望でき、料理もフレンチのコースで大満足。
 メートル(給士係)の方からも随分気を使っていただいたのですが、

「すみません、飲むペースがかなり速いと思いますので、手酌で大丈夫ですから。」

 と最初から飲みの臨戦態勢。テーブルにボトルオンしておりました。

 その後、新婦の父親への手紙を読む感動的な場面などが続き、終焉へと向かい、
2次会に繋がったのですが、新婦(東京出身)の友人が多く、終始アウェームードに押されてしまい、敢え無く退散となったのでした。

 次の日は、いつもお世話になっている方に挨拶がてら、昼食を共にしたのですが、

「あれっ、飲まないの?無理しなくていいよ。」

の一言で、前の日の酒が残っているのにもかかわらず、アルコールチャージすることとなり、その方と別れてもマネージャーと2人で「銀座ライオン」などで飲むことに。
その後、帰りの新幹線の中でも飲み、山形に帰ってきてからも飲み、と何故そこまでするのか、自分たちにも分からないくらい飲んだのでした。

んー、結婚式に呼ばれるというのは、肝臓に負担を掛けるという事なのか。
今年こそは、そういう行為は止めようと思うのですが、どうなることやら。
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コラボレーションのボーダーラインはどこか

2007-03-24 16:03:05 | Weblog
 最近のまかないは、ご飯と味噌汁だけ作り、おかずは総菜屋さんから購入するというパターンになっているのですが、その総菜屋さんのラジカセから流れるBGMが頭から離れません。
 どういう意図を持ってその選曲にしているかは不明ですが、ほぼ毎日聞いているものですから気になって仕方がありません。
「大正琴」で奏でている「賛美歌314番」。
時々「大正琴」で奏でる「エーデルワイス」も流れてくるところをみると、賛美歌だけにこだわっている様子もありません。
私が買いにいく時間帯が「賛美歌314番」なのでしょうか?
 最初は違和感があった「大正琴版賛美歌314番」。
奏でる楽器は仏教徒なのに、奏でられている音楽はキリスト教の超党派、そんな思いで聴いていたのですが、最近は、宗教間を越えた音楽のコラボレーションに感じてしまい、冒頭のように頭から離れなくなってしまったのです。
おまけに少しずつ歌詞まで出てくるようになり、聞き終わった後に

「アーメン。」

と胸の前で手を組んでしまいたくなる衝動を抑えるのに一苦労です。
なぜなのでしょう?私の家は「真言宗豊山派」のはずなのに。
 因みに、マネージャー佐藤にその話しをしたら、昨日マネージャーは、「松任谷由実」の「卒業写真」が頭から離れないと言っておりました。
 まぁ、時期的に旬な曲ですしね。

 また余談が長くなりました。
味の上でも、この「大正琴版賛美歌314番」のようなものがあると思われるのですが如何でしょうか。
 それは、時として自分だけにしか分からず、他人に話しをして疎外感を味わってしまった方などは少なくないはずです。
 私は、納豆に砂糖を少しだけ入れるのがおいしいと思ったのですが、不覚にも飲んでいる席でその話しをしてしまい、ゲテモノ食いのレッテルを貼られてしまいました。
 何も砂糖を大量にぶち込んでいるわけではなく、ほんのり甘いかな?の程度です。
しかし、他の人のも聞いてみると、納豆にマヨネーズだったり、納豆にウスターソースだったりして、納豆に砂糖と同じか、それ以上のカスタマイズぶりに驚きを隠せませんでした。
納豆にマヨネーズというのもかなりキていますが、納豆にウスターソースというのは大丈夫なのでしょうか?
ウスターソースの創始者、イギリスのリー&ペリン氏もまさか日本のしかも山形というところでそんな使われ方をされているとは、夢にも思わなかった事でしょう。
そして、私も含めてなのですが、皆さん最後に言うのは

「そんなにいっぱいじゃなく、少しね、少し。」

という言葉。
やはりどこか、後ろめたいところがあるのでしょうか。
それとも、あまりたくさん入れると味のパワーバランスが崩れてしまう、という警告なのでしょうか。
誰もそれ以上は聞きませんでした。

 その手の話で一番、凄いものを挙げる方の特徴として、その行為が普通だと思っていらっしゃる事が挙げられます。
人それぞれなので何とも言えないものですが、一般論として考えると、10人中5人以上の多数決が「普通」と考えられてしまうのではないでしょうか。

 その考えでいくと、やはり、納豆に砂糖は「異常」という言葉で括られてしまうのかもしれません。

 でも、少しだけ入れるとおいしいと思うのですが・・・。
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フロマージュに恋をして

2007-03-22 18:57:07 | Weblog
 皆様、ヨーロッパの三大発酵物というものをご存知でしょうか。
ワイン、パン、そしてチーズの事を指すのですが、この三つが食卓に揃うと延々、飲んでいられる、というのは私だけではないでしょう。
 日本ではプロセスチーズやスライスチーズなどが主流ですが、最近ではモッツァレラチーズやカマンベールチーズ、珍しいものではカチョカヴァッロというチーズを作っているところもあると聞きました。
 プロセスチーズやスライスチーズも、私にとっては何となく懐かしい味がして嫌いではないのですが、ヨーロッパのチーズにはハマッテしまう奥深さといいましょうか、味わいといいましょうか、その様な物が存在しているのではないでしょうか。
 当店では通常、フランス産のチーズをお出ししているのですが、たまに自分の食べたいイタリアやスペインのチーズも取り寄せてみて、メニューに載せたりしています。

 フランスのチーズは種類を大きく分ければ4つに分類できます。
 まずは牛乳、いわゆるカマンベールなどがそれになりますが、有名なところではブリー ド モーやブリー ド ムランなどがあり、味わいはミルキー。
因みに、カマンベールというのは村の名前です。

 次に山羊や羊のチーズ、牛乳に比べればクセと酸味はありますが、食べ慣れればコクがあって非常においしいチーズだとは思います。

 ブルーチーズは何タイプかありますが、ロックフォールというのが一番有名なのではないでしょうか。

 最後にウォッシュタイプと呼ばれるチーズ。匂いはかなり強烈ですが、濃厚な味は虜になってしまう人も少なくありません。
チーズの周りをワインやマール(ワインを取った後の搾りかすで作った蒸留酒)で洗いながら熟成させていくのでその名前が付けられたのですが、匂いが凄いので普通の人ならば二の足を踏んでしまうのではないでしょうか。
一度

「三日履いた靴下のにおいがする」

とおもいっきりな表現をなされた方がいらっしゃいましたが、表現的には、近からず、遠からず、といったところでしょうか。ニアピンです。
まぁ、ウォッシュタイプの場合、熟成が若い時はそんなに匂いもしないのですが、匂いがしないのは味もイマイチ。
よって、あの匂いが出てくるまで熟成させるしかありません。
しかも、指に付いてしまうとなかなか取れないのですよ。あの匂い。
 好きな方は

「綺麗に熟成していますね。」

と言って頂けるのですが、興味本位と言いましょうか、ちょっとからかい半分の方は、

「うわっ、何これ、いやらしい匂い!」

と言って嘲笑してしまうのですが、そんなにチーズに欲情しないでください。
ただのチーズですから。

 この大きく分けて4種類のチーズ、普通に食べるのもいいのですが、蜂蜜などをかけて頂くとまた違う一面が見えて楽しいものです。
赤ワインも勿論合いますが、白ワインの少しだけいいヤツと合わせるのもおいしい。もっといい白ワインなら尚更なのでしょうが。

 たまに休日の昼から、チーズを買い込んでワインと一緒に食べたりしますが、いい時間を過ごせます。
一歩間違うと、マリアッチ(テキーラ)を飲みながら夕日が沈むのを待つメキシコ人みたいですが。

是非、お試しください。ただ、あまり食べ過ぎるとメタボラーになると悪いのでお気をつけください。

フロマージュとはチーズのことで、フランス語です。
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「B,Y,O」をご存知か?

2007-03-20 16:09:13 | Weblog
 我が店「マチルダベイ」では基本として、事前に申し込んでいただければワインの持込を受け入れております。
ただし、その場合、グラス保障料として500円程度加算させていただくこととなります。
 頂いたワインでしたり、何か記念のワインでしたり、思い入れのあるワインでしたり、それはお客様によって色々あると思われるのですが、稀に「物凄いワイン」を持ち込まれるときがありまして、料理を作る側を悩ませるときがございます。
 「物凄いワイン」とは、ヴィンテージ(年代)が古いものや、シャトーまたはドネーヌ(作り手)が有名だったり、またはその両方を兼ね備えていたりするもので、持ち込まれる前から知っていれば心の準備というものもあるのですが、当日、ひょい、とそれを持ち込まれる方もいらっしゃいます。
 正直な話、ある程度覚悟はしているつもりなのですが、突然「物凄いワイン」を持ち込まれてしまうと、驚きよりも笑いのほうが先に来てしまうのは何故なのでしょうか。
 そうなると、メニューの一部を変更しなければなりませんので、大変です。
一般的に、ボルドーのワインには牛肉を、ブルゴーニュのワインには鶏肉を合わせるというのがセオリーとされています。
勿論、赤ワインというのが前提になるわけですが。

 ワインを覚え始めたのは20代後半の頃でした。
その頃は、第一次ワインブームと言われている頃で、酒屋さんの店頭にも普通にグランヴァン(有名処のワインです。例えばシャトーマルゴーとか、シャトーラトゥールとか)が並んでいたくらいですから驚きです。今では考えられないでしょう。
 当時、グランヴァンは別にしても、2級、3級クラスのワインは、今よりも非常に安価で手に入ったものですから、自分で購入し、勉強したものでした。
 しかし、自宅でその手のワインを飲むと言っても、雰囲気も料理も何かしっくり来ないのも事実でして、彼女と2人で飲むといっても生活臭漂うところではいまひとつ盛り上がらないもの。
 かといって、知人を呼び、ワインの会と称して飲んでも、結局ただの飲み会になるのもいつものことでした。
 
 やはりそうなると、お店に持込をして飲むのが一番、という考えになりまして、何回か持込をさせていただきました。私も。
「餅は餅屋」という言葉があるように、楽なんですよね。いろんな面で。
そのような事で、当店でも持込を歓迎いたしております。

 ありがたい事に、ご相伴に与れるのも楽しみの一つではあるのですが、お客様と楽しみを共有できるのはうれしい限りです。

 でも、いつも常飲しているのは500円くらいのワインです。
なぜかあれを飲まないと落ち着かなくなるんですよ。気分的に。
 高いワインを味わうのもいいのですが、水のように飲むワインもなかなかいいものですよ。本場っぽくて。

 因みに、海外では「B,Y,O」(BRING YOUR OWN)というので一般的です。
酒類免許取得の難しい海外では、レストランは出しても酒類免許を持たない処が多いのだそうですけど、「B,Y,O」にすることで問題解決しているのでしょう。
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ニクヤキストに憧れて

2007-03-19 18:37:01 | Weblog
 昨夜は、あの「ノッチさん送別会」でした。
今までバイト長(私が勝手に決めたのですが)としてがんばっていただき、とても感謝しております。
就職が決まり、東京に行くことになったのですが、向こうでも必殺ノッチ節でがんばっていただきたいと思います。
 そして、送別会に参加していただいた皆様、お忙しい中ありがとうございました。
ノッチさんをいい形で送ることが出来ましたので、非常に感謝いたしております。
 これからも、マチルダベイとそのスタッフの事をよろしくお願いいたします。
 送別会の話は書き出すと長くなりますので割愛させていただきますが、相当飲んだ、とだけ書いておきましょう。

 さて話は変わるのですが、私は料理の中でも肉を調理するのが好きです。
「微妙な火入れ」というのが難しくもあり、楽しくもあるところなのですが、触った感じと表面から滲み出てくる肉汁の出具合で、ちゃんと火が入っているかどうか判断しなければならない、そのギャンブリングなところも魅力の一つであります。
 また、鶏などの場合、丸ごと一羽で仕入れることがありますので、丸ごとローストする以外はバラさなければなりません。(解体の意味です)
そのバラしも意外に楽しく、やりこんでいく内に

「もしかしたら人間まで・・・」

などと、佐川一政的な危ない考えも出てきたりします。

 子牛なども好んで使う食材です。
当然のことだとは思うのですが、あのミルキーな香りは赤ちゃんの匂いにも似ていて、赤ちゃんイコール、かわいい、の次に、おいしそう、という言葉が出てしまいそうな事があります。
 
 豚肉も、最近はブランドポークブームとでも言いましょうか、国内外の色んな銘柄の豚肉が出回っておりますから、選ぶのが大変です。
今、我が店で扱っているのは3種類。
平牧三元豚、庄内もち豚、それと、フランス、ブルターニュ産のラベルルージュという豚肉、どれも味わいが違い、大変おいしいので、ご来店の際は是非、ご賞味ください。(さりげない宣伝)
 余談ですが、三元豚というのは、三種類掛け合わせた豚、ということなのでしょうが、普通の豚でもランドレース、ヨークシャー、ハンプシャーなどの三種類くらいは掛け合わせているでしょうから、三原種豚、ということになるのではないでしょうか。
あくまでも余談ですが・・・。

 肉を調理するのも好きですが、勿論、肉を食べるのも好きです。
焼肉は最近ご無沙汰ですが、焼肉屋さんへはたまに行きます。
では焼肉屋さんで何をしているかといいますと、豚足です、豚足を食べに行っているのでございます。
 豚足は冷たいのもおいしいですが、温かいのもおいしい。
敢えて焼いて食べるのが、最近のお気に入りです。
これがまた飲めるのですよ、非常に。
その時は、やはり焼酎でしょうね。
マッコリでもいいのですが、アルコール度数が低いため、全然酔いません。
一度、一人で1ℓ以上飲んでしまい、それでも飲み足りなく、焼酎に切り替えて飲んでいたら、店の人に呆れられた、という経験がありますので・・・。
 豚足、是非、お試しください。

あっ、肉も注文したほうがいいですよ。
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クライングゲームのように

2007-03-18 17:37:07 | Weblog
 皆様、突然ですが「クライングゲーム」というイギリスの映画をご存知でしょうか。
結構昔に観た映画なのですが、私は面白いと思いました。
 内容は詳しくは書きませんが、男性の同性愛とサスペンスが軸になっている、とだけ言っておきましょう。
 そして、主題歌の「クライングゲーム」を歌っているのは、あの「ボーイ ジョージ」でした。
 「ボーイ ジョージ」を知らない方にとってはどうでもいい話かもい知れませんが、80年代のUKポップの洗礼を受けたものにとっては「カルチャークラブ」というバンドは懐かしいのではないでしょうか。
 私も、中学生くらいの頃、「カルチャークラブ」を聞いていましたから「ボーイジョージ」は、カッコいいな、と思っていた世代です。
 どう考えても女装しているイギリス人で、中性的なボイスの持ち主の彼は、当時衝撃的でした。
 しかし、今ではそれほど珍しくもなくなり、カッコいい、と思っていた「ボーイ ジョージ」よりも「情事 ボーイ」に憧れるオヤジになっている自分に嫌気が差す今日この頃です。

 余談が長くなりました。
うちの店は通常、マネージャーと私の2人で店を営業しているわけですが、そのためか、

「2人はデキているんですか?」

という、大変な質問をしてくる方がいらっしゃいます。
誤解を解くためではないですが、2人とも既婚者なので、それでは

「ゲイの為なら女房を泣かす」

という歌の一つも歌わなければならないではないですか。
そして、もう一つされる質問が

「喧嘩したりしないのですか?いつも何を話しているのですか?」

というものです。
 全然喧嘩をしない、といえば嘘になりますが、ほとんどしたことがございません。
何故なんでしょうか?多分、マネージャーが折れてくれるからだとは思いますが、
ほとんどしません。
 そして、常に何を話しているのかというのは、あまり詳しくは書けませんが、くだらない話ですよ。
いや、でも時事的な話は毎日しているかもしれません。

そういう話しをしても

「本当に?」

と言って信じてくれない方もいらっしゃいます。
どうしてもそっちの方にもっていきたいのですね。

 しかし、数年前、以前勤めていたところで、お客様から告白されたことがあります。しかもおじさんに。
普通に話しをしていたと思ったら

「俺、お前のこと・・・suki・・なんだ。」

かなり微妙な告白でしたので

「はっ?今なんと?」

と聞き返してみたところ

「だから、お前の事好きなんだよ。」

と思いっきり告られてしまいました。
困ってしまいますよね。こういう状況。しかもおじさんですよ。

「いやー、ありがとうございます。」

としか言えませんでしたが、顔に出ていたのでしょうか?
そのお客様は、2度といらっしゃらなくなりました。
私のせいなのでしょうか?

人に好かれるのはありがたい事ですが、やはり、私は女性のほうが好きなんですけど・・・

あの状態は、まさに、私にとっての「クライングゲーム」でしたよ。
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蕎麦屋で飲もう

2007-03-17 17:53:37 | Weblog
 皆様、「ル ギッド ルージュ」なるものをご存知でしょうか。
一般的には「ミシュラン ガイド」または「ミシュラン ブック」と呼ばれていますが、正式名称は「ル ギッド ルージュ」となります。
要するに「料理店への採点本」なのですが、元々はタイヤメーカーの「ミシュラン」がタイヤ販売促進の為にレストランガイドを作ったところから始まるわけですが、今では、フランス国内はおろか、世界中でもっとも料理界で権威のある本、として有名になりました。
 その本の日本版とも言える「ミシュラン 東京版」が発売される、という情報がある方のブログに載っていました。
 どのような基準でインスペクター(覆面調査員)を決めているのか、インスペクターには外国人も含まれる、という触れ込みでしたが、日本料理の場合はどう採点されるのか、などの若干の疑問は残るのですが、発売されたら早速購入したいと思います。
 「ミシュラン 東京版」というくらいですから、東京限定なのでしょう。勿論、山形などは相手にされないのでしょうね。当然ながら。
色々考えたのですが、インスペクターの外国人とはどちらの国籍の方なのでしょうか?
 もし、フランス国籍の方が多い場合、「ベージュ 東京」や「ブノワ」、「ピエール ガニエール ア トウキョウ」など、フランス人カリスマシェフ直営の店が高得点を付けられるのは目に見えています。
そういう場合はどうなるのでしょうか?
 しかし、和洋中をひと並びにして採点をしようというのも結構無理のある話だとは思うのですが、かなり興味があります。(ミーハーなのか?)

 山形にも口コミサイトがありますが、ほとんどラーメンに集中しています。
私もマネージャーも、ラーメンは好きですが、同じラーメン屋さんにしか行かない為、ラーメンに関して言えばかなり保守的なのかもしれません。
たまに、お客様に

「おすすめのラーメンとかありますか。」

といった質問を受けることがありますが、こればかりは人それぞれですからねぇ、
なかなか具体的には言うことができません。

「僕のほうが逆に聞きたいですよ。」

 そう言って煙に巻こうとするのですが、以外にお客様のほうが知ってらっしゃって、おすすめの店を紹介してくれたりします。
 しかし、まだ足を運んだことはありません。
時間がない、というのと、休みの日はゆっくり時間をかけて食事をしたいというのがあるので、ラーメンは除外されてしまうのです。
 蕎麦は別です。
 蕎麦を食べに行くイコール、酒を飲みにいく、という自分なりの法則がありますので。
 まず始めに、漬物と鰊の煮つけを注文し、ビールを飲む、程なくしてから熱燗に移行する、天ぷらを注文しつつ熱燗を飲む、イイ感じになってきたところで、〆のもり蕎麦をすすり帰る、といった一連の流れの蕎麦屋使い。
はっきり言って嫌われます。店の人から。しかも昼からですし。

でも、やめられないんですよね。
何だか自分が、「鬼平犯科帳」の一員になったような気がして。

ミシュランの話から大分違うところに到着してしまいました。今日は。
話しが。
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不幸せのランキング

2007-03-16 19:09:58 | Weblog
 陽気も良くなってくるであろう今日頃のごろ、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 このブログをお休みさせていただいた間、お蔭様で歓送迎会のご予約を頂き、大変な思いをいたしました。
20名以上のコースを一人で作らなければいけませんので、ある意味地獄です。
大体1人あたりデザートを含めて4~5皿お出しいたしますので、20名以上だと約100皿、それにアミューズ(突き出し)も含めると考えたくもない皿数を作らなければなりませんので、朝早くからがんばらねばなりません。
しかも夜は遅くまでの営業、おはようからおやすみまで暮らしを見つめるライオン、といった感じでしょうか。
 それはともかく、ご栄転、ご卒業、ご入学、ご就職、といったものは喜ばしい限りです。ご退職はどうか分かりませんが。

 やはり、仕事に着いて初めての給料というのは、うれしさもひとしおなのではないでしょうか。
 しかし、私の場合、初任給というのは実に考えさせられるものがありました。
15歳という若さ、というのと、修行、見習いというのを差し引いても、それはないでしょう、と言いたくなるものでした。
朝の8時から、夕方の5時まで働いて月に1万円という金額でした。
年収を計算するのも簡単すぎるほどの金額です。
当時、敢えて時給に換算したら約50円でした。
愕然としますよ、この時給、一日働いてアイス一本も買えないということなのですから。
 しかも仕事内容が非常に厳しい。
料亭でしたから、細かい仕込を要求されます。
勿論、失敗などしようものなら容赦ない鉄拳制裁が待っていますので、気が抜けません。
冗談も通じませんから(当然ですが)鼻歌交じりで仕事をしていて包丁で殴られたことは1~2回どころではありません。自分としては楽しく仕事をしたかったのですが、まぁ、当然ですよね。

 当時のある時、考えたことがありました。
そんな状況にある自分は、不幸、または不幸せなのではないだろうか、と。
そして次の日、逃げ出す覚悟をして銀行に行き、お金を下ろしてどこか知らない街へ行こう、としました。
しかし、残高が1000円未満という現実に打ちのめされ、スゴスゴと帰って仕事をする羽目になったのでした。
 そうなると、益々不幸感が募り、絶望の淵に立たされたような感じになったのですが、

「今、自分の不幸の順位は何番目なのか?」

 と、真面目に考えたとき、

 食事は出来る、住むところもある(住み込みでした)、時々だが酒もご馳走になれる、仲居さんはおばさんだけだがやさしくしてくれる、といった点を挙げていくうちに、

「不幸の順位は上のほうではないな。」

と思い始め、そのうち

「実は、幸せの部類に入るのでは?」

と思うようになりました。かなりプラス思考です。

それからというもの、辛い仕事もあまり苦にならなくなり、よほど大変なことでも

「まだ上の方の順位ではないな。」

などと、訳のわからない考えで乗り切るようになりました。
その考えは今も続いているようで、忙しくて大変な時も

「お客様が来てくれているから、俺って幸せ。」

と、常にポジティブシンキングです。

ただ単に単純なだけかもしれませんが。
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ブログ再開のお知らせ

2007-03-15 12:44:04 | Weblog
 卒業シーズンも終わりを迎え、新しいスタートを切られる方もいらっしゃるであろう今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 諸事情によりブログを休む宣言をしてから、約一週間経ちましたが、再開することにいたしました。
極端な性格の私ですから、一時は「ブログ閉鎖」まで考えたのですが、「ブログ再開希望」の声を、メールで、時には直接来店なされて、頂きましたので再開の運びとさせていただくこととなりました。
 毎日見ていただいた方、ランキングをクリックしていただいた方、大変ご迷惑をおかけいたしました。
お蔭様で、ネタの補充と確定申告が無事完了しました。
相変わらずの文調と長文で攻めたいと思いますので、どうか一つ、応援よろしくお願いいたします。

 そして、「似せている」コメントの件ですが、「似せられた方」からのお話も聞くことができました。
 皆さん一様に「気持ち悪い」との事なので、どうかお止めください。
こちらといたしましては、是非、自分の言葉でコメントを頂きたく、願う次第でございます。
 そして、ブログランキングを止める、という案も出たのですが、広報活動の一環として続けたいと思いますので、応援お願いいたします。

 さて話が変わりますが、今度の日曜日は「ノッチさん送別会」です。
再度募集をかけましたが、残念ながら当初の3人という結果に終わってしまいました。
 当然といえば当然なのですが、やはり無謀な企画だったのでしょうか?
当日は、とっておきの爆笑ネタを用意しています。
マネージャーと話していて盛り上がりすぎて予定以上に飲んでしまいました。バカです。
 
 それでは、明日からブログを再開いたしますので、これからもお時間があるとき、そして、仕事の後にお読み頂ければ幸いです。
どうかよろしくお願いいたします。

 マチルダベイ  オーナーシェフ 藤原
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