風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

スペインの旅、グラナダ/アルハンブラ宮殿/マラガ

2011年06月29日 | スペインの旅
5月15日 グラナダ
ホテルを朝7時に出発、カタルーニャ広場駅までスーツケースを引っ張り歩き、地下鉄でサンツ駅に向かい、7時半に着いた。
フランス・イタリアの鉄道は自由にプラットホームに入り、自分で切符を打刻機に入れて改札となるのだが、
バルセロナでは、行き先毎に改札口があり、駅員がかなり入念に改札する。
私の切符がちょっと変わっているのか、駅員は私の名前か、座席番号を手書きでリストに記入していた。
その後、荷物を空港並みのセキリティチェックの機械を通過させ、ホームに入る。
よく見ると、車両毎に行く先が違っていた。
バルセロナからグラナダに行くには、バス、飛行機、スペインの新幹線AVAマドリッドでの乗り継ぎなどいくつかの方法があるようだ。
私は、鉄道をなぜか無条件で選んだ。だが、バルセロナからグラナダ行きは朝晩の2本しかなく、夜は寝台列車である。
私は、トルコで寝台列車に乗ったがあまり快適ではなかったし、夜の一人は心配なので、バルセロナ8時発・グラナダ19:30着の電車にした。
切符は、1ヶ月間有効、5日乗車のユーロパスにした。]
私は、盗難防止のために、スーツケースを荷物置きのパイプにチェーンでロックした。
定刻の7分後、何の合図もなく、まさに滑るように列車は、サンツ駅を後にした。
バルセロナ行き車両は1両のみで、乗客はこの車両はたったの6名だった。

時間が掛かるのは、列車は大きな分岐駅で止まり、そこでそれぞれの行き先の車両を切り離して出るので、20~30分停車するからである。
列車のトイレはきれいで、広かった。
  

昼食はサンドイッチを用意し、おやつにジュースやバナナやビスケットなどを持っていった。
列車の中では、インターネットサービスは無かったが、ワープロで、バルセロナの旅のメモを作ったり、
車内を散歩したり、ストレッチしたり、列車の切り離しを見に行ったり、昼寝をしたり、音楽を聴いたり、
特に、最後に一両になった時は、列車の最後尾で単調ではあるが、風景を楽しんだりし、退屈しすぎたと言うことは無かった。
タラゴナ[サラゴサ方面]、バレンシア[マドリッド方面]あたりから、どんどん混み始め、7割ほど埋まっただろうか。
バレンシアまでは、列車は時々海岸の脇を通るので、車窓も変化に富んでいたが、そこからの内陸部は変化がなく単調であった。

アルバセーテ、アルカサル[マドリード方面]、リナレス[コルドバ方面]、バエザなどで止まった。
夕方5時頃から空模様が怪しくなって、突然スコールのような雨が降り、小川は増水して溢れて茶色の濁流となって流れている。
だが、グラナダに入ると雨はやんだ。
グラナダ駅は、とても小さく、最後に車両を降りた私が駅の外に出てもタクシーは無かった。

しばらくして、タクシーが来たので乗って、ホテルの住所を見せると「行けない」という。
英語は全く通じないので、困って、後ろの若者に通訳と説明を求めたがだめであった。
途方に暮れて、バスで行こうかと思っているところに次のタクシーが来たので、乗ると同様であったが、
今度の運転手は、機転が利いていたのか、OKしてくれた。
ホテル近くの大きな交差点に来ると、停車して、これから先は歩けという。
私の行くホテルは、市の中心地セントラル・市庁舎に近くあり、一帯は歩行者天国になっているようであった。
運転手は、「マップ」と言い、地図を出すと「そこを行け」と指さして教えてくれた。
私はチップを少しはずんだ。ホテルはそこからすぐだった。
Best Western Dauro 2 は、文句なく良い。
これは表                     これは裏口
 
 
バルセロナのホテル・ペニンシュラの立地条件はとても良いのだが、バスタブ、冷蔵庫、テレビがなかった。
グラナダのホテルは、バスタブ・冷蔵庫・テレビ・金庫付き、カードキィなのでレセプションに鍵を預けないので、出入りに神経を使わないのも良い。
食事をゆっくり取り、朝早かったので早めに寝た。  これはメニュウ           これは実際
  

5月16日 グラナダ市内   これは、アルハンブラ宮殿である。

朝食案内は、ホット・ビュッフェと書いてあったが、ヨーグルト・牛乳があるので、はとても良い。
果物と水とジュースなどは、近くのミニマーケット[ほんとに小さなお店]で買った。



今日は、ダーロ川を挟んでアルハンブラ宮殿が一望できる高台=サン・ニコラス展望台に行くこと。
31番か32番のバスに乗った。料金は一律、1.2ユーロで乗るときに運転手に払う。
乗る時に、サン・サルバドール教会に行くかと運転手に聞いた。着いたのだが気が付かずにいると、運転手が親切に声をかけてくれた。
この路線は、ミニバスなので大きな声を出せば伝わるのがいい。
サン・サルバドール教会                   バス[20人乗りほどのミニバス、切符は乗るとき運転手から直接買えるのも良い。]
   
私は、アルバイシンとは特定の建物施設かと思っていた。遺跡風の公園があったのでここがアルバイシンかと思い、
犬を連れた人がいたので、「ここがアルバイシンか?」と聞くと、「そうだ、後ろも前も横も」と教えてくれ、
アルバイシンとは、特定の建物ではなく、この付近一帯の地名だと、言うことがわかった。
ガイドブックでは、治安は良くないと言うが、日中なら全く問題はないし、歩いて楽しい。
後日ここを再訪するが、奥には市場まで開かれていた。
  
サン・ニコラス教会(右)、この手前がサン・ニコラス展望台で、アルハンブラ宮殿全体を一望できるのは、おそらくここだけ。
 
サンタ・イサベル・ラ・レアル修道院  サンタ・ミゲル・バボ教会
   
ロナ展望台から、グラナダ市内が一望できる           グラナダ駅
 
サン・クリストバル展望台を臨む
 
エルビラ門                                  山側からのエルビラ門
  

 

   
サン・ファン・デ・ディオス修道院
 

サン・ヘロニモ修道院                         トリニダード広場
  
市庁舎  ホテルはこの手前を右に150mほど行った所        これは路上音楽パフォーマー
 
サンドイッチンドを買い、ホテルで食べて、その後暫く昼寝の後、明日のアルハンブラ宮殿への行き方を確かめた。
30番、32番の小さいバスで、ゴメレス坂の石畳をゴトゴト10分ほどで上ると入り口に着いた。
昼過ぎだというのに、チケット売り場はかなり混雑していた。
私はアルハンブラ宮殿のチケットを予約していた。予約代として1、2ユーロかかるが、代理店に頼むよりはるかに安いし、
ツアーの場合は、途中離脱は出来ないと言うし、日本語ガイドはもっとイヤだと思った。(14ユーロ)
予約した方が良いという訳は、アルハンブラ宮殿の中心的宮殿である、ナスル朝宮殿は入場者数を限定しているからです。
おそらくそれは、混雑しすぎて遺跡や施設が傷むのを防ぐことが目的と思います。
チケット購入時に、この宮殿への入場する時間が30分ごとに細かく決められのです。
当日券もあるようですが、その枚数は少ないために多くの人が早朝から求めて並ぶからです。
インターネットは便利で、チケットの買い方を丁寧に解説してくれる人がいるので、それを参考に買えば良いのです。
宮殿のホームページの英語モードで買うのだが、通常だと予約券などをプリントアウトし、当日専用窓口でチケットに変えるのだが、
ここは、ちょっとシステムが変わっていて、次のATMのような機械にクレジットカードを差し入れるとチケットが出て来る仕組み。

翌朝は、並ぶこともなく、カードを差し入れて、液晶タッチを2、3回やると無事チケットが出て来ました。
この後、バス道ではない道を歩いてゆっくり下りました。                                   グラナダのインフォメーション   
   
その手前にサン・ファン・デ・ディオス博物館             アラブ街
   

清掃車                                  市庁舎の近くでこんな看板が
  
夕食                                  4皿目は、トマトの多さにあきれたのか写真を忘れた(30.50ユーロ)
  


5月17日・火 アルハンブラ宮殿
アルハンブラ宮殿のチケットは、インターネットで2ヶ月以内前から申し込める。
現地のチケット売り場のそばにある、予約者専用のATMのような機械に、クレジットカードを挿入するとチケットが出て来るという仕組みである。
私は、9時半を申し込んだ。
ホテルを8時半に出て、バスで入り口に着くと、当日券売り場には早くも長い行列が出来ていた。
これはバスの中                             チケット売り場
 

真っ先にナスル朝宮殿に向かおうとするのだがそこがよくわからない。
カルロス5世宮殿入り口の案内で聞いて、やっとわかり、向かうと、入場は9:30からと言う。
『地球の歩き方』は明記されている時間内に入場しないと無効になるとあるが、【チケットに明記されている時間に並ぶ】の方が正確かもしれない。
時計を見ると9:15だったので、カルロス5世宮殿を先に見ることにした。
 
9:30に、ナスル朝宮殿の入り口に至る通路に並び、暫くして50人ほどが入り口に進み、
その後、チケットチェックを受けて、私たちが入り口に向かった。ナスル宮殿入り口で再度チケットチェックがあり、で入場者数カウントしていた。
身動きできないよう混雑はさせないと言う工夫なのだろうか。[ナスル朝宮殿内は一部撮影禁止である]

  
  
コマレスの塔                                                      中庭
   
  
 
私は、こしばらくして、パンフレットもないし、案内板も小さくスペイン語なので、音声ガイドがあった方がいいなと思い、
入り口に引き返して係の人に言うと、彼女は、チケットをコピーし、音声ガイドを貸し出すカルロス5世宮殿に通じるドアを開けてくれた。
だが、残念ながら日本語ガイドは無かった。再入場は事情を話しすんなり通してくれた。

アルカサバ、ここからは軍事要塞である。
 
遠くにヘネラリフェが見える。
  
  
  

ベラの塔
   
裁きの門
   
車両の門                   外を見ると
    
  
サンタ・マリア教会
    
モスクの風呂遺跡
  
アメリカホテル(アルハンブラ宮殿内に二つのホテルがあります) パラドールホテル
 
ホテルの庭とホテルのレストラン
  

パルタル庭園
貴婦人の塔
  

   

  

ロングガーデン
  

ヘネッリフェ(水の宮殿とも言われ、夏の別荘として使われた)
  
                                             これだけの施設の中でトイレは少ない、その一つ
  

入り口近くの水道橋施設
  
水は豊富で、あちこちで噴水とせせらぎの水の流れる音がしていた。
 
確かサンドイッチなどのお弁当を持って行って木陰で食べたと思う。宮殿を後にしたのは正午をだいぶ回っていたと思うが、
チケットを求める人の列はまだあった。アルハンブラ宮殿は、夜はライトアップされるので、夜も良いかもしれない。


ファリャの家                              帰りのいわば“参道”
  

グラナダスの門                                  ヌエバ広場のアルハンブラ宮殿への案内
  

この日は、予定をアルハンブラ宮殿だけしか入れていなかったが、時間があったので、明日のマラガ行きのバス乗り場等を下見した。
私はホテルのレセプションで"バス・ターミナル"に行くにはどうすればいいですかと聞いたのだが、
ここでは、バス・ターミナルは使わないようで通じなかったのですが、
マラガに行くバスは、どこから乗りますかと聞き直すと、11番のバスだと明確に教えてくれました。
グラナダ・オートバス・エスタシオンと正式に言うようで、市中心部からは20分ほどバスに乗りました。
バスの運転手に行き先を確かめたのですが、あまり郊外に来たので心配になって隣に座ったご婦人にメモを見せると、
“大丈夫”と言い、彼女はその前のバス停で降りたのですが、あそこを左に曲がった次の駅で降りればいいと、身振りで教えてくれ、
との停留所に着くと、全く違う女性が、ここですと終えてくれた。
 
初めてでは、分からず慌てるかもしれません。
帰りのバス停は、最初通りの反対側に行ったのですが、降りた所と同じで、通る道が来る時とは違っていました。
バスは、乗り降り・バス停などとても難しいのですが、乗るときに運転手に降りる駅名のメモを見せ、バス内でそのメモを乗客に見せると、
皆さん、やさしく教えてくれます。スペインのバスは、イタリアのようにタバッキであらかじめ買っておく必要はなく、
乗るときに運転手から直接切符を買えるので便利ですし、後ろの乗客はまごついても文句は言いません。
ホテルに裏の入り口があるのが分かりました。 これは中庭の壁に書かれたもの、部屋の窓から
 

夕食(28.80ユーロ)
 

5月18日 マラガ



作日、行きは11時のバス(10.01ユーロ)、帰りは16時(12.3ユーロ)のバスを自動販売機で買ったのだが、これは失敗だった。
マラガは、昔から交通の要衝にあり、初めはフェニキア人が築き、その後ローマ・イスラームが支配した大きな町で、
もっとたっぷり時間を取るべきであった。マラガ行きバスも1時間おきにあるのだから。
私は、4時間もあれば十分と勝手に思ってしまったのだ。
切符の自動販売機 有人切符カウンター                                      トイレはきれいだった。
   

マラガについて、町がとても大きく、海岸沿いで、南国の香りがし、とても綺麗だった。
ヒブラルファロ城行きバスは1時間に1本だというので、タクシーを使った。金額は忘れたが10ユーロ前後だったと思う。
城の入り口[3.45ユーロ]
 
城からの眺めはとても綺麗だった。この景色を見ながらお弁当を食べた。
  
 
バスの時間を調べたらすぐのが無いので、下り坂なので思い切って歩くことにした。30分位で下に着いたと思う。

ローマ劇場跡
    

アルカサバ[カテドラルと共通で5ユーロ]
  

   

城壁から、町のシンボル・カテドラルが見えます
 

ピカソ美術館(時間なく入らなかった。)              これは映画館
 
ピカソ美術館の場所がわからず、何人にも聞きました。残された時間は少なく焦り始め、その上小雨にも降られました。

町の様子
 
工事中の「おおい」です。


カテドラル
   
  

海岸近くのマリーナ広場に来ると、タクシー乗り場があったので、タクシーに乗りました。
マラガは、ピカソが生まれた町で、町の北部に彼の生家の入ったビルも残れされているのですが行けませんでした。
また、ピカソの息子を描いた『白い帽子をかぶったパウロ』や人形の家博物館なども見ることが出来なかった。
しかし、何事もそう上手く事が運ばないのは仕方のないこと。
これは、帰りのバス。行きと帰りのバス代に2.2ユーロの差があるのが分かりました。
行きは、一列4人がけ、帰りは一列3人がけのゆったりシートでした。   バスの車窓から。
 

ホテルの近くのレストランで食事をしました。ハーフボトルが無いのでボトルを頼みました。もちろん全部は飲みませんよ。
ウエイトレスのお姉さん、ワインが出過ぎないようにかつ泡を付けるものをビンの先に付けて注いでくれました。
私が、カメラを出したらポーズを作って食ってくれました。 右はチキンだったと思いますが26ユーロでした。
  
                                                       【続く】

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