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風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

映画/光のノスタルジア、真珠のボタン

2016年03月29日 | 映画

二つの映画は、それぞれ独立した映画です。
ドキュメント映画と言いますが普通のそれではありません。
1970年、南米チリで世界で初めて自由選挙による画期的な社会主義政権が誕生しました。
当時、ベトナム反戦運動と異議申しての世界的うねりが地球を覆い、チリはベトナムと並んで人々の希望でした。
アメリカ(ニクソン)CIAは1973年、ピノチェト将軍らを使って軍事クーデターを起こし、その政権を転覆しました。
アジェンデさんは、銃撃戦の中、亡くなり、軍事政権の独裁政治が始まり、多くの人々が逮捕、監禁、拷問、殺害されました。
包囲された大統領官邸からラジオ放送を通して最後の演説をするアジェンデさん

それらの遺体は、砂漠に放置され、あるいはおもりをつけて海に投げ捨てられました。
砂漠の中を、遺体を探し続ける人々がいます。【光のノスタルジア】
数十年後、海底から鉄道のレールが発見されました。
それは軍事政権が遺体を海底に沈めるためにつけたおもりでした。
そこには真珠貝のボタンが付いていました。
それは奇しくもスペイン人によって虐殺された先住民の人々のものでした。【真珠のボタン】
この映画の取った手法は情緒的というか、奇を衒っている・一人よがりの感じも私はしましたが、
砂漠で遺骨を探し続ける人々、先住民族の歴史、アメリカCIAとピノチェト政権の弾圧の実態だけを描くドキュメント
だけだと人々は映画を見ないかも知れません。チリの天体望遠鏡の映し出す星空の世界とスペイン人によって
大虐殺され海に沈む先住民の人々とピノチェトによって殺された人々とを結びつけて描くことで映画となり、
人々に、先進諸国の非道さとアジェンデさんとチリの革命を人々に知らせることが出来ました。
アメリカもスペインもチリの人々に今なお謝罪すらしていません。
私は、忘れかけていたチリ・アジェンデさんのことを熱く思い出していました。  【2.29、3.7鑑賞】
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映画/セバスチャン・サルガド[地球へのラブレター]

2016年03月03日 | 映画

全財産を持って、「不毛」の地から「希望」の地に向かって凜と立つ少年の何と力強いことか。

すでに死んでしまったのか知れない幼子を抱えるこの人は何故かモーゼを想像させます。
この二枚の写真が私は印象深いです。
文句なく秀作です。
私は、サルガドと言う報道写真家を知りませんでした。この映画は彼が撮った写真を通しての彼の伝記です。
その流れは三つに分かれます。
初め、彼は、アジア、アフリカ、ラテン・アメリカなどで、貧困、飢餓、過酷な労働、難民、内戦など撮ります。
彼は、そこで精神を病みます。彼は、「GENESIS(ジェネシス)」=ガラパゴス、アラスカ、サハラ砂漠、アマゾン熱帯雨林など、
生と死が極限に交わる地球の姿を撮り始めました。
彼の生家は金持ちで広大な農地を持っていたのですが、ブラジルの軍事政権が打倒された後、
祖国に戻るとかつての牧場農地と周辺の森林は伐採され、枯れ野になっていました。
彼とその家族は、250万本の植林をし、見事な森林を復活させました。その私有地は今国立公園に指定されています。

サルガドのフランス語、英語のナレーションが低音で何とも美しいです。
邦題「地球へのラブレター」は陳腐です。原題「The Salt of the Earth」=地の塩の方が良いです。  【2月29日】
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映画/人生スイッチ、さよなら人類

2016年02月17日 | 映画

アルゼンチン版『世にも奇妙な物語』とでも言えそうです。
日本では少し不謹慎に当たるかも知れないエピソードもありますが、あくまでもコメディです。
日常に「ふと」訪れる偶然の不幸な出来事・悲劇…、その先にあるものは?
六つのエピソードに共通するのは「キレル=暴力」です。そして私たちの中に潜む「他人の不幸」を喜ぶような感覚です。
六つのオムニバスです。こんな過激な映画をアルゼンチン在日本大使館が後援しています。

こちらは十分楽しめましたが、後半三つ、特に最後のエピソード"Happy Wedding"の「オチ」は賛成できません。
前半の三つはブラック、後半の三つはまさにハッピィエンド・常識の世界にもどってしまい、
前半のインパクト・ブラックがすっかり色あせ、画竜点睛を欠いてしまいました。
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ヴェネチア映画祭グランプリ受賞ですが、私にはおもしろくありませんでした。
非ハリウッドの映画賞はどうも一人よがりの「難解」作品を好むようで、批評家が「君ら大衆にはわからないだろうね…」
と屁理屈をこね回して、我々を馬鹿にしているようでイヤミです。
死に際した老婆が宝石や金に執着するなんて不条理でも何でもなく、普通でしょ。
ほとんど同じようなたいした不条理でないエピソードを「不条理コメディ」とは。
日本での題名も「さよなら、人類」などと大袈裟を通り越して陳腐です。
原題の「En duva satt pa en gren och funderade pa tillvaron」は「枝の上で人生を考える鳩」でしょうか?
おいおい、鳩が人生を考えるかよ、何とも大袈裟で、哲学を気取っています。
スウェーデン映画というので期待したのですが、後味の悪い映画でした。 【2月15日】
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映画/マイ・インターン、ナイトローラー

2016年02月09日 | 映画

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映画/彼は秘密の女友達、アリスのままで

2016年02月05日 | 映画

英語名、The new girlfriend のフランス映画
クレールとローラは小さい頃から親友同士、その惹かれ合いは「女と女」の感じほど強い。
ローラの夫ダヴィッドは、ローラが死んだ後、「女」に目覚めていきます。
クレールとダヴィッドのお付き合いが始まるのですが、それは「女と女」なのか「男と女」なのか…。
ダヴィッドの女装姿は予告編や画像では紹介されていません。
どこから見ても美人でないダヴィッドです。
彼を演じるロマン・デュリスは、「ムード・インディゴ」、「タイピスト」などちょっと異色のフランス映画に出ていました。
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若年性アルツハイマーの女性とその家族のお話。その女性は、言語学者の大学教授、その彼女が「言葉」を失うのです。
私は、訪れる記憶の喪失への「恐怖・寂しさ・あきらめ」等の内面のシリアスさを求めたのですが、
彼女の悩みの描き方も、登場人物もステレオタイプで、いわゆる「家族愛」、「感動」もので、期待外れでした。
ジュリアン・ムーアは、大袈裟な演技で、ずいぶんと老けました。これはメークなのでしょうか、実際なのでしょうか。
でも、それが第87回アカデミー賞主演女優賞の実情なのでしょう。【1月18日鑑賞】
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映画/マッドマックス(怒りのデス・ロード)、ミッションインポッシブル(ローグ・ネイション)

2016年02月03日 | 映画

取り立てた映画ではありません。ただひたすらシャーリーズ・セロンのための映画ですから見ない訳には生きません。
美しすぎる彼女ですが、これまでその美と無縁なモンスター、そして今回の丸刈りの汚れ役です。
映画は、色々な映画のパクリが随所にあって楽しめます。全編CGという感じでもあります。
ただ、音が過剰にうるさすぎで最後には耳鳴りがしました。時にはこういう娯楽に徹底した映画も良いものです。
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こちらはトム・クルーズのためだけの映画ですが、ストーリーに無理がありすぎで退屈でした。 【1月11日見ました。】
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映画/海街diary、きみはいい子

2016年01月18日 | 映画
日本映画2本

鎌倉・極楽寺、導地蔵など見知った画面が出てきます。
のんびり出来る映画ですが、昔どこかで見たことのあるようなストーリーで、特別の工夫や創造性はありません。
四人姉妹のキャラクターもステレオタイプ過ぎますし、広瀬すずは下手くそです。夏帆(女優)が良かったです。
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親の子どもへの虐待を扱った、重いテーマを深刻にならず、軽妙に描いています。
現代の親・子ども・家族そしてそれらを取り巻く問題は、やはり深刻です。
子どもの貧困のことが最近言われ始めましたが、それは子どもだけではなく、高齢者、非正社員の若者達もそうです。
貧困・いじめ・差別と不平等など私たちの社会は本当に息苦しいです。
映画としては、問題提起・悲劇のままに終わらせることは難しいでしょうが、ことは映画のように簡単ではないでしょう。
佳作とは言えませんが、気張らず、のんびり鑑賞できた今日の2本でした。 【12月21日鑑賞】
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映画/イマジン

2015年11月09日 | 映画


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とても素敵な映画でした。
イアンは、目が見えません。彼は、杖を使わないで舌打ちや指鳴らし、臭い、風や音など視覚以外の情報で感じ、
情景を語り、そして目が見えるように歩きます。
彼は、赴任した病院で目の見えない子ども達に杖を使わないで生活するレクチャーを試みます。
まるで目が見えるように情景を描き、歩くので、回りの人は彼は目が見えるのではないかと、半信半疑です。
彼は、この町は大きな船が泊まる大きな港町であると皆に言います。
彼の言葉は、真実なのか彼の虚言なのか?
目が見えないといっても、目が見えなくなった事情、生い立ち、教育など様々ですから、彼の方法が全ての人に
可能とは言えません。
杖も、盲導犬も、杖を使わない行動も、それぞれだけでは上手くいかないと私は思います。
しかし、彼は彼の方法を固執します。
杖を使わない彼の方法は、その病院ではそれが余りに危険なため禁止され、彼は解雇されます。
その病院で、偶々治療を受けているドイツから来ている若い女性が隣部屋にいました。
彼と彼女の物語はこれから始まります。
彼女の愁いを帯びた表情はとても印象的です。
目が見える多くの人は、実は物事を本当に見ていない、感じていない、と言う彼の言葉は印象的です。
子ども達は、本当に目の見えない子ども達のようです。
久し振りに、心洗われる素敵な映画でした。     【11月2日鑑賞】
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映画/みおくりの作法

2015年11月08日 | 映画

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素敵な映画でした。
メイは、ロンドンで民生係(一人きりでなくなった人を弔う仕事)をしています。
彼はリストラで解雇されます。
彼の最後の仕事は、窓を開けると目の前に見えるアパートで亡くなったストークの見送りでした。
隣人と呼べる近くに住む彼のことをほとんど知らなかったことに彼は動揺を覚えます。
彼は、何かに取り憑かれたようにストークの娘を探し当てます。
これまで恋愛や結婚と無縁であった彼は、彼女の出会いに「かすかなときめき」を感じはじめたのでした。
ところが、彼を待っていたのは……。
彼の棺が埋められた時、かつて彼が見送った多くの人々が彼を弔いに訪れるシーンで映画が終わります。
この終わり方は賛成できません。何の余韻も残らず、全く興ざめでした。
彼を殺すことなく、彼女への淡い恋心が破れても、彼女や彼が見送った人々への思いに彩られて、
残された人生を穏やかに過ごすだろうという"望み"のある終わり方の方が良いと思います。
さて、原題の「Still life」の意味は? 辞書では、「静物画」ですが、stillには依然としてと言う意味もあるので、
「依然として生きている」と言う意味なのでしょうか?
そう遠くはないだろう私の人生の終わりをどのように安らかに迎えられるのか、それは私の大きな思いです。【11月2日鑑賞】
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映画/真夜中のゆりかご

2015年10月15日 | 映画

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面白かったです。英語題の「A second chance」の意味は、私はわかりません。
幸せな日常は、突然の"出来事"で大転変します。一つの嘘や取り繕いが次々への嘘や取り繕いに向かいます。
優秀で愛妻家で非の打ち所がない刑事が、赤ん坊の「突然死」に動揺する妻に提案します。
育児放棄されている赤ん坊との"すり替え"です。
この犯罪を隠蔽するために新たな嘘=犯罪が重ねられていきます。
アメリカ映画なら、次々の殺人グロテスクな展開なのでしょうが、このデンマーク映画では「血」、「暴力」はありません。
この結末は、どうなるかのハラハラが良いです。饒舌な説明を配し、テンポ良い展開も良いです。
 【10月12日鑑賞】

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映画/マミー(Mommy)

2015年10月15日 | 映画

カナダでは、2015年公共医療政策の改正S18法案を可決し、その中のS-14法は、発達障がい児の親は、
経済的困窮や、身体的、精神的な危機に陥った場合、法的手続きを経ずに養育を放棄し、施設に入院
させる権利を保障した法律だそうです。
子どもの問題や、痴呆症などの高齢者介護、精神障害などとどう向き合うかの、私の思いは想像を超えます。

重いテーマを扱ったこと、投げかけた問題性は評価できますが、映画の出来は普通でした。
カナダ映画ですが、言葉はフランス語です。                                【10月12日鑑賞】
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映画/龍三と七人の子分たち

2015年10月12日 | 映画

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駄作です。
予告編を見て楽しみにしていたのですが、キタノはすっかり「老化」してしまいました。
苦しい時の「ヤクザ」頼みも、すっかり色あせ、ストーリーもつまらなく、何の工夫も新鮮味もありません。
これまで持っていた「毒舌さ」や「ユーモア」も無くなりました。
併映は「駆込み女と駆出し男」、かつて見たので見ませんでした。【10月5日鑑賞、】
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映画/マジック・イン・ムーンライト、バードマン

2015年10月04日 | 映画

ウディ・アレン監督の最新作、頭が固く皮肉屋のイギリス人マジシャン・スタンリー(コリン・ファース)は、
若くて美しいアメリカ人占い師ソフィ(エマ・ストーン)のトリックを暴こう南フランスに乗り込みますが、
彼女の魅力にメロメロ……。スタンリーの歯切れの良いイギリス英語とソフィのアメリカ英語のロマンチックコメディー。
アメリカ人アレンの描くイギリス特有の皮肉やイヤミも楽しめますが、アレンは老いたのか、
その毒舌っぽさがすっかり薄くなったようで、また結末もありふれた めでたしでした。
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原題は、Birdman or The Unexpected Virtue of Ignorance)
かつてスーパーヒーロー『バードマン』を演じた大のスターリーガン・トムソン(マイケル・キートン)も今は60代となり、
落ち目のハリウッド俳優。アーティストとしての自分に存在意義を見いだそうと彼は、ブロードウェイ進出を決断します。
しかし、彼は幻聴・幻覚に悩まされています。観客も、だんだん虚実の区別が付かなくなります。
この映画はいくつかの国際的賞を得たようですが、その評価は極端に分かれるようです。
私には、とても良いとは思えません。特に結末は、お粗末としか言いようがありません。
娘役を「マジック・イン・ムーンライト」のエマ・ストーンが演じてます。  【9月21日鑑賞】
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イミテーション・ゲーム/The Imitation game

2015年09月04日 | 映画

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十分楽しめました。
チームに美人女性が入ります。てっきりロマンス映画と気落ちし始めると、チューリングは同性愛者であることが明かされ、
単純なラブロマンスの話で無かったのは良かったです。
その性癖を映像的に描かなかったのもとても良かったです。
このチームは、ドイツの暗号解読に成功しますが、その効果を最大限にするために、「小さい」情報・悲劇は、
無視・捨て去ります。
イギリスでは、1970年近くまで(確か)同性愛者は「わいせつ罪」になり、彼も投獄され、非業な最後を迎えます。
イギリスの傲慢さは何ともイヤミで鼻持ちならないですが、イギリス英語の音は心地よいです。  【8月31日鑑賞】

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フォックスキャッチャー/Foxcatcher

2015年09月03日 | 映画

よくわからない映画でした。
アメリカの三大財閥の一つとも言われるデュポン財閥は、ナイロンで有名ですが、実は南北戦争時代黒色火薬で
大もうけをし、第一次世界大戦・第二次世界大戦・原爆などの軍事産業で巨万の富を気づいた「死の商人」です。
その御曹司が、アメリカのレスリング金メダリストを射殺した出来事の物語です。
アメリカの金持ちのイヤミとアメリカ的「慈善・スポーツ」の欺瞞と腐敗などがこれでもかこれでもかと出て
きておぞましかったです。
カンヌ映画祭で監督賞を受賞したと言いますが、私には理解できません。
135分は長過ぎです。特に前半は饒舌そのもの。コメディなら長時間も平気ですが…。 【8月31日鑑賞】
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