外務省の有識者委員会が9日、日米の4つの密約疑惑のうち3つに、密約があったと認定したという。
これを受け、岡田外相は「外交の信頼回復につながる。政権交代が情報公開の追い風になったのは間違いない」と解明の意義を延べ、①密約解明は日米安全保障体制の運用に影響を及ぼさない ②非核三原則は見直さない ③艦船や航空機に核兵器が搭載されているかを「肯定も否定もしない」NCND政策への障害にならないと説明(http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010030901001006.html)。
又、鳩山首相も会見で、「新政権になって、国民に明らかにすべきものを明らかにしたことは政権交代の成果」と位置づけ、その上で「核を含む抑止力がアジア太平洋地域には必要」と強調。政府の非核三原則については「これまで通り堅持する」と明言したとか(http://mainichi.jp/select/world/news/20100310ddm001010020000c.html)。
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ま~、確かに、政権交代したからこそ、前政権の「公然の秘密」が白日の下に晒されたのは間違いないだろう。
だからといって、これで一巻の終わりですか?
マッシーパパもエントリー「パンドラの箱を開けた以上、日米密約だけでは済まないですよ!?(http://massypapa.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-789b.html)」で縷々述べたように、これはあくまでも「始めの一歩」ですよ。
それとも、内閣支持率アップや参院選前のパフォーマンスだった?
でも、自民党の河野議員ですら「なぜ自民党政権の時に公開できなかったのか。自民党としてけじめを付ける必要がある」と述べているじゃないですか?
又、石破政調会長も「自民党政権時代に明らかにしなかったことの意味は国益にどうだったかという観点から議論すべきだ。責任があるなら明らかにしないといけない」とまで踏み込んでいますよ。
ならば、与党も、歴代首相と外相の国会招致を求めるだけの参院選用、”魔女狩り”ショーでは困ります。
いいですか。5、60代の安保世代にとって、「密約疑惑は密約だった」って、とうに分かっていたこと。いまさら大層ぶられても困るのです。
それより、国会で、なぜ、国民公知の事実を彼らが平気でウソをつき続けたのか、その根本の成り立ちを極めてもらうのが先決なのです。
そして、その上で、二度と公人のウソが闊歩しないよう、①外交機密の明確な定義と密約の検証ができる国会機関の設置、②機密文書の保管と公開のルール見直し、③国会でウソをついた場合の処罰規定の設置等を直ちに検討すべきでないでしょうか。
いや、問題はそれだけに終わらない。
「密約」の内容が世界に発信された以上、岡田外相の言う、「非核三原則は見直さない」「NCND政策の障害とならない」では自己撞着を起こしてしまうのです。
即ち、「積んでるかいないか」シークレットにしているからNCND政策の意味があるのに、「核は持ち込まない」と今まで通り、果たして言えるのか。
外相は今は有事でもないし、オバマ大統領も「核廃絶」を進めているから無問題というが、「核なき世界」の実現はそんな簡単なものでないでしょう?・・。
しかも、中国メディアですら、 「日本が一貫して公言してきた非核三原則に明らかに違反する」と指摘しているのだ(http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100309-OYT1T01006.htm)。
中国といえば、信義を重んじる国。かの国のことわざに、「綸言汗(あせ)の如(ごと)し」があるごとく、政権トップが一度、ウソをついた限り、政権が変わったから信じてくださいでは先ず、通じないだろう。
つまり、岡田氏の原理主義で逃げようとしても国際世論は許してくれないのだ。いや、日本の国民だって、いつまでも日本の防衛問題をあいまいに放置する民主党にそろそろ不信感を持ち出していますよ・・。
ならば、これを契機に、冷戦体制が崩壊した後の中国、北朝鮮の仮想敵に対する「日本の防衛」を根本から見直してはいかがでしょう。
そして、機密と防衛の論議がセットで進められないと、結局、これも民主の都合のいい、「パフォーマンス」に終わると思うのですが・・。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪
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