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弥生王国・出雲#1

2018-01-15 08:17:37 | 古代と中世

古代に関することを書き連ねたので、ついでと云えば語弊があるが、出雲における弥生時代の展示施設を紹介し、弥生出雲を想像してみたい。

紹介する施設は、グーグルアース上に示した。このうち八雲立つ風土記の丘ミュージアムと神原神社古墳は弥生時代を下る古墳時代ではあるが、そこはお許し願いたい。これから出雲を訪れられる古代史ファンの一助になれば幸甚である。

以下の順で紹介したいと考えている。

1.県立古代出雲歴史博物館

2.荒神谷博物館

3.出雲弥生の森博物館(四隅突出墳丘墓)

4.加茂岩倉遺跡

5.加茂・神原神社古墳

6.八雲立つ風土記の丘ミュージアム

7.妻木晩田遺跡

今回は、県立古代出雲歴史博物館を紹介して、次回につなげたい。

1.県立古代出雲歴史博物館(1)

全国からの出土数を上回る数の銅剣が一箇所で出土。合わせて大量の銅矛、銅鐸が出土した荒神谷遺跡。大量の銅鐸が一箇所から出土した加茂・岩倉遺跡。これらの大量の青銅器がなぜ、突然一括埋納されたのか?・・・この謎を解くのは、記紀の出雲振根伝承であろう。出雲振根は北部九州連合(邪馬台国連合?)の覇権に組み込まれており、その北部九州を訪れた際、ヤマト王権に急襲されたのであろう。その一環としての一括埋納であったと思われる。

出雲(全国もか)の弥生遺跡で、何故か卑弥呼の鏡は出土せず、後世の古墳から出土する。上述ヤマト王権での青銅祭器は銅鏡であったか? 出雲の弥生王国がヤマトに滅ぼされた時、鏡の保持は許されたであろう?・・・等と空想が広がる器物を一括・大量に見られるのが、当該博物館の最大特徴で日本広しと云えども、ここでしか見ることはできない。

                        <続く>

 


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