世界の街角

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チェンマイ国博ガイドブック・#5

2015-12-22 10:10:57 | 博物館・タイ
<続き>

<Langkawong Sect:ランカウォン派①>

仏教のランカウォン派①が、メンライ(ランナー)朝5代のパーユー王治世下にもたらされた。6代・クーナー王の時、彼はランカウォン派のスマナー長老をスコータイからチェンマイに招いた。そしてスマナー長老はスワンドック寺に逗留した。
クーナー王はチェンマイをランカウォン派(別名:スワンドック寺派)のセンターとした。彼は定めた8400人の僧侶に、スワンドック寺で仏教の研究を奨励した。
ランナーのランカウォン派は、異なる地域の支配者と、その人々との結びつきを強化することに努め、宗教・文化交流を促進し、芸術・文化の向上と仏典の編纂に努めた。
(1477年、第9代ティローカラート王治世下のワット・チェットヨートで第8回の世界結集が行われた様子を示すジオラマ)
(14世紀―15世紀に、青銅製の仏像が多く鋳造された。写真の金鍍金の仏像はチェンマイ県ホート郡の寺院から出土した)
(上の双鳥はスコータイ陶磁とのことであるが、これを見ると何故か鳩摩羅什を思い出す。鳩摩羅什漢訳の「阿弥陀経」に共命鳥(ぐみょうちょう)なる鳥が登場する。2つの頭に1つの体である。2つの頭が互いに傷つけあう運命共同体の鳥である。しかし写真の鳥は体が2つあるので、夫婦仲の睦まじい様を表現しているのであろう)


①別の年代記類によればラーマン派と記す




                                <続く>



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