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県立出雲古代歴史博物館#2:須恵器焼成の登り窯

2016-05-21 06:55:22 | 博物館・島根県

<続き>

写真は飛鳥時代頃の祭祀用の須恵器とのことである。神酒を祭祀用に入れたのであろうか?

これらの須恵器焼成用の窯場風景がジオラマになって展示されていた。1300年前の須恵器登り窯を再現したものだと、キャップションに表示されている。
見ると、大きな登り窯で、陶工が窯の中に入って、焼成する器類を並べている様子が表現されている。相当大きな窯のようであるが、見ると窯内部の仕切りはなく、単室窯のようである。つまり、穴窯を大きくしたものである。この手の窯は燃焼効率が良いのであろう。中世北タイは横焔式単室窯で、穴窯の構造と変わりない。効率の良さが、長期にわたって採用されたものと思われる。

 

 

この窯では、須恵器ばかりではなく、雨乞いや祓いのための土馬も焼かれたとのことである。

写真の土馬を見て、北タイ陶磁愛好家ならすぐにピンとこられたと存ずる。そう、北タイの動物肖形物と姿・形がそっくりである。北タイの動物肖形物については諸説あるが、北タイもまた祭祀・祓い用に用いられたと思われる。




                             <続く>







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