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糸島市立志摩歴史資料館(3)

2023-02-26 07:52:26 | 博物館・福岡県

<続き>

今回は【交易】とのテーマで展示品を紹介する。時代がやや入り乱れているが、御了解願いたい。

パネルに記載されているように、弥生時代後期になると伊都国と半島との交易のみならず、山陰と瀬戸内との交易も活発となる。古墳時代に入ると模型で展示されている準構造船が登場し、積載量も飛躍的に向上した。多くの品々が運ばれたことになる。

糸島市志摩町と云えば、御床松原遺跡が著名で、弥生土器に伴って貨泉が出土している。貨泉は、中国の前漢と後漢の間の「新」の時代に王莽が西暦14年に鋳造し西暦44年迄使われた。この貨泉の発見は、半島経由もたらされたものか、大陸から直接の伝播かハッキリしないが、大陸と北部九州の交易を物語る。この遺跡では、貨泉のほかに前漢の銅貨、半両銭も出土しており、魏志倭人伝が語るように大陸との交易も存在していたと考えたい。

大陸と共に朝鮮半島とも交易がおこなわれており、、弥生時代には楽浪郡や帯方郡と繫がり、古墳時代になると百済・伽耶諸国と繋がった。

<続く>



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