世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

マラッカ紀行

2014-11-17 10:23:50 | 旅行
 2013年10月から2014年1月のクアラルンプール(KL)滞在中の旅行記である。KLからマラッカへの観光は、日帰り観光ツアーが便利である。我々もこのツアーを利用すれば良いのだが当時、KLに滞在して既に2か月経過しており、ツアーという安直な選択は沽券に関わると思い、かつツアー代金も380RM(約1万円強)・人と、当地の交通費の安さから比較するとベラボウである。
 そこでKLから長距離バスで行くことにした。先ずKLからMelaka(マラッカ)への行き方を紹介する。
 滞在先に近い地下鉄Ampang Park駅から地下鉄でKL Central駅へ行き、そこからKTMコミューターに乗換、4つ目のバンダータシックセラタン(Bander Tasik Selatan)駅で下車する。下車後バスターミナルまで矢印に沿って移動すると、バスターミナルのビルに到達する。

 写真上のチケット売り場でMelakaと告げれば、チケットを発行してくれる。写真のようにA,B,C・・・と窓口がわかれているが、どの窓口でもよいからMelakaと告げると、例えばA窓口に行けと云ってくれる。尚、Melaka Centralバスターミナルまで片道10RM(300円)/人でベラボウに安い。下の写真は出発時刻表と運行状況表示ボードで、購入したチケットのゲートを確認することができる。

 Melaka Centralまでは2時間。Melaka Centralバスターミナルはツインビルで、KLからのバスは長距離バスターミナルに到着するので、反対側のターミナルへ徒歩移動(3-5分)し、市街地行きのタウンバスに乗り換える。運賃は確か2RM(自信なし)程度だったと思う。

 その市街地行きは17番バスで、写真の赤バスに乗り、オランダ広場まで約20分。オランダ広場にバス停があるので、そこで降車する。観光地はこのオランダ広場周辺に集まっている。
 尚、帰るときは降車したバス停でバスに乗車する。バスは循環バスなので来た時と同じ向きのバスに乗車すると、その終点はMelaka Centralバスステーションで分かりやすい。

 マラッカは、2008年世界遺産登録された。その世界遺産はオランダ広場周辺である。それを紹介したHPやブログは沢山あるので、ここではマイナーな鄭和記念博物館と、当日概略スケッチしたフランシスコ・ザビエル像、オランダ広場時計塔を同じアングルで写真に撮り、後日彩色したスケッチを紹介する。下手な横好きで、時たま旅のスケッチを描いている。
 鄭和記念博物館は、明の鄭和が1405年に大船団を組み、遠くはアフリカまで到達したが、その途次に寄港した地である。所謂鄭和の大遠征である。そこに『マルタバン壺』が展示してある。中国の甕なり大壺が展示されているのであれば理解できるが、なぜかビルマのマルタバン壺である。鄭和もマルタバン(モッタマ)に寄港し、マルタバン壺を入手して何かを貯蔵したのであろうか?

 鄭和の大航海は東西の文物が、意図するしないにかかわらず、交流したことに意義がありそうである。

 スケッチはセントポール教会跡のザビエル像である。ザビエルはこの教会で日本人のヤジローと共に、1549年日本へ向かい宣教後、マラッカに戻ったザビエルは、中国へ布教すべくサンチャン島(上川島)で、1552年12月熱病にて殉教する。ザビエルは死後その遺骨が1553年2月、布教の拠点としていた、ここマラッカに移送されてきた地である。
 ザビエルはバスク人である。バスクはなぜか哀愁に満ちた響きを感ずる。バスクは残念ながら行ったことがない。マドリード以南は何度か訪れたが、その明るさと陽気さとは別物に感ずる。その彼が日本で布教したのである。

 オランダ広場には時計塔やスタダイスがあり、マラッカ観光の中心で、そのロータリーの橋の根元がツーリスト・センターである。観光前にここで情報と観光地図を入手されることをお勧めする。



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