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北タイのカレン族は路を封鎖し家を守る

2020-04-08 08:00:42 | タイ王国

昨4月7日夜、安倍総理はコロナ感染防止のための緊急事態宣言を発出。しかし、都市封鎖のロックダウンは行わないと云う。もとより法的根拠もないことによる。欧米各国は都市封鎖を行っているのと対照的である。

紹介が遅れ少し古い情報となったが、チェンマイ北郊に在住の新明天庵氏からの情報である。それは2020.03.26付けのChiang Mai Newsである。

ปิดบ้าน-ป้องเมือง ชาวบ้านเชื้อสายชนเผ่ากะเหรี่ยง(カレン族は路を封鎖し家を守る)と題する記事である。

メーホンソン県サイタイ地区の3つのカレン族の村は、外部からの人の出入りを禁止するため、警備員の配置をして監視するという。15を超える集落がcovid-19の予防のため路を閉鎖した・・・とのことである。次の写真が掲載されていた。

眼鏡のおじさんが持つ棒の先端にはターレオと呼ぶ鬼の眼(辟邪呪標)が取り付けられている。これは悪霊(Covid19)の侵入封じである。


右奥にもターレオを見ることができる。

北タイの少数民族では、合わせても数千人の民族が存在する。極論すれば、コロナの侵入で民族が消滅する恐れがある。彼らは、古来集落を封鎖することにより、民族の自滅を防止してきたのである。この知恵は学ぶ必要があろう。

日本でも、昭和初年までは道切り・・・と称して、村境に注連縄を張り、あるいはそこに草履を吊り下げて疫病の侵入を防ぐ習俗が残っていた。

困ったときの神頼みよろしく、何でも遣ってみたいものである。幸い我が島根県は罹患者が発生していない。そろそろ2度目の疫病神社参拝が必要であろう。

 

<了>


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