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出雲開催『しきしまの大和展』(10)

2021-05-27 08:29:51 | 古代大和

<続き>

『しきしまの大和展』の展示品を紹介する前に、次の写真を御覧願いたい。管玉の穴あけ工法である。尚、資料は松江市・出雲玉作資料館の展示品である。

管玉の外面加工後、上下から穿孔したものと片方からのみ穿孔したものとが存在する。出雲では片面穿孔が存在する。この時のキリは鉄製であったようだ。

右下の細目の鉄製キリなどを下の道具を用いて穿孔したようである。このように管玉の製法は究明されているが、合子の場合はどうであろうか。

以下『しきしまの大和展』展示品の紹介である。いずれも島の山古墳出土品で文化庁所蔵の重要文化財である。

管玉の製法については先に触れたが、上掲の合子はどのように加工したのであろうか。別に悩む必要はないのだが、古代人は何らかの方法で穴刳りしたのであろう。脱帽以外の何物でもない。

<続く>