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草戸千軒遺跡からは100万点に及ぶ遺物が出土した。その一部が展示されているが、そのまた一部を紹介する。紹介するのは中世の出土遺物で、順不同である。
鋤、鍬、鎌や牛にひかせる『犂のへらさきと犂先』、牛の鼻輪、馬の轡(くつわ)と櫛などが出土。中世における牛や馬を使った農耕の様子が分かる。
牛や馬に装着して用いる農耕具以外の出土遺物は、極論するなら弥生期の遺物と何ら変化がない。基本的な形状は不変とも云えるし、もっと効率的な耕作を目指した変革者が現れなかったとも云えるであろう。
<続く>