世界の街角

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不定期連載・石州の鏝絵(【1】・蓮教寺)

2019-10-16 08:22:06 | 石見国

旧石見国の寺社仏閣には、江戸期から明治・大正にかけての多くの鏝絵が存在する。名のある名工の鏝絵から無名の職人の鏝絵まで幅広い。今回を皮切りに不定期連載で紹介する。初回は東石見の大田市長久町の蓮教寺の鏝絵である。

明龍山蓮教寺の鏝絵は左官職人・森山孫一氏の手になり、明治36年頃の作だと云われている。

本堂の扁額下から向かって右にかけて龍の鏝絵、左には虎の鏝絵である。龍眼と珠は彩色されているが、その他の部分は漆喰の白色のままである。漆喰の白と背景の黒とのコントラストが映えている。

<次回に続く>