全国知事たちのエゴが丸出し！

全国知事会が行われたが、民主党政権の補正予算の削減で「説明責任がない」と知事たちが猛反発。しかしこれはおかしな話だ。知事たちの地方分権というのは「地方に金をくれ、権限をくれ、自由をくれ」という話でもともと虫が良すぎる。地域住民に目がいかず、そんな権力の話ばかりだ。補正予算だってこの二月に自民党政権が「国が全部持つからとにかく地方の公共投資を増やしてくれ」と地方に通達を出し、「ほほう、お金がもらえるんだったら、これもこれも造ろう」と地方が決め、民主党政権になって「削減で出ません」と言われて、「くれるといったのにくれない、説明責任を果してない」とゴネているだけである。もともと全国の知事の顔ぶれをみると、森田千葉県知事、東国原宮崎県知事、橋下大阪府知事はタレント出身、そのほかの過半数は官僚出身者ばかりだ。国が金がなくて削減と言っているのに、地方は金をくれくればかりで、ムダの削減に努力しているのか疑わしい。なにか知事たちのエゴだけが見え隠れする。「コンクリートから人へ」と民主党政権によって変わったのだから、地方の知事たちも、そのように変わる必要があるのに、ちっとも自民党政権時代の「予算ぶん取り合戦」の感覚しかないから、不満続出といったところだ。