まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

田中真紀子の判断は正しい!

2012-11-06 | 発言
田中真紀子文科相が三大学の開学申請にノーを突きつけ「暴挙」だと波紋を呼んでいる。
テレビや新聞のほとんどは「暴挙」報道である。
勿論、文科省の指導や審議会の審査を経ての申請だから、訴訟を起こされれば国が敗けるだろう。
しかし、私は真紀子氏の「暴挙」は正しいと思う。
四年制大学は今や小泉政権下の規制緩和で全国に740校にもなり、逆に少子高齢化で、私立大学の五割が定員割れを起こしている。だから、いまや日本の大学はどんなボンクラでも金さえ払えば入れるのである。
この大きな要因は、大学設置審議会メンバーのほとんどは大学関係者であり、官僚の天下り先にもなっていることがあげられ、審議会というのは名目だけで、なあなあ主義で行われているからだ。
そんな大学でも、大学運営には毎年多額の税金が助成金として支払われているのだから、こんな理不尽な体制をいつまでも許しておけないのは当然である。
東京新聞でさえ、「田中氏の問題意識はわかるが、提起の仕方が間違っている」と社説で言うが、こんなドラスティックな問題提起の仕方でもしなければ、マスコミは上記のような無駄や矛盾を取り上げようともしないのである。新聞などは毎年各大学から多額の広告費をもらっているからである。
たとえ国が裁判で敗けても、世間にいかに今の大学設立が税金の無駄の温床になっているかを知らしめたことは、田中真紀子氏の「英断」であると、私は思っている。

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