生肉のユッケによる集団食中毒で4人目の死者が出た。焼肉店えびすのフーズ・フォーラス、勘坂康弘社長は土下座して謝罪し、警察も業務上過失致死で捜査に乗り出し、厚労省も罰則強化を検討している。しかしどれもこれも対応がトンチンカンな気がする。というのは、韓国ではユッケは常識、全国で生肉を食べていても食中毒はゼロである。もっとも韓国では生肉はニンニクとゴマに浸しておけば大丈夫らしい。一方、日本のえびすではトリミングをしなかったから中毒が起こったという一点に原因がしぼられ、その衛生管理が問題になっている。しかし、逆に考えれば、トリミングなしで、今まで営業してきたのに食中毒は起こらなかったのである。また全国の生肉食すべてがトリミングされているかどうかは疑わしいにも関わらず、こんな食中毒は初めてである。そういうことは何を意味するかと言えば、その肉そのものに問題があったということである。つまり、どこから輸入した肉か知らないが、すでにO111に冒された牛の肉だったということだろう。赤痢菌で死んだ牛の肉がえびすにたまたま卸されたに違いない。そうでなければ、今まで同じ食中毒が韓国や日本全国でたびたび起こっていたはずである。厚労省や関係者の対応はトンチンカンである。
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