まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

見えない鎖につながれた犬

2009-05-26 | 随筆
あーあ、パチンコと競馬にボロ負けして金はなくなったし、やることがない。あとはカミさんの見えない鎖に繋がれて、今日は裏山でも一緒に歩くとするかー。リュックを背負って、自宅から公園の脇の山道を下っていくと、もう人気のない山道に入ります。イノシシが道の脇を掘り返してミミズを取った後がやたらとあります。その道をゆっくり登っていくと、中国から来たガビという鳥がけたたましく鳴いています。この鳥は息継ぎをどこでしているのかわからないほど何分も鳴き続けます。そんな鳥の鳴き声を聞きながら山道を歩いていくと沢が見え、今度は沢づたいに歩いていきます。一時間強ほど歩いた沢のほとりで、シーツを引いて、カミさんの作ったおにぎりを二人でほおばります。せせらぎに足を漬けたりします。でも山水で、痛くなるほど冷たいです。まあ、自宅から歩いてハイキングできるとは、贅沢なことですが、やっぱりぼくの頭の中は「ちきしょう、金が欲しいなー、パチンコ行きていな」ばっかりで、美しい自然も目に入りません。これ、ほとんどビョーキですぅ。