まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

またまた週刊朝日が検察・マスコミの劣化を特集した!

2009-05-03 | 発言
前もって言うが、私は熱烈な民主党支持者でもなければ小沢ファンでもない。その私が3月4日小沢党首の秘書逮捕以来、執拗にこのブログでこの問題を取り上げ、また、めったに投稿などしたことのない私が朝日新聞に投稿し、4月27日の声の欄に掲載された朝日新聞社説批判などは、元ジャーナリストの端くれとして、この西松建設「問題」よりも何十倍も大きい検察・マスコミの恐ろしいまでの体質「問題」がこの西松事件で露呈されたからだ。私は単純だから、検察や警察、そしてマスミコというのは正義の味方だと信じて安心していた向きがある。しかし、今回の問題を契機に、検察・マスコミの体質の恐ろしさが、放ってはおけず、連日この問題を取り上げている。新聞、テレビなどマスコミは一切検察批判をしないし、ほとんどこの問題は話題にしない。しかし、週刊誌は新聞社も出版社も社内で治外法権化しているので会社の方針に左右されず、編集長の判断で書くことができるので、朝日新聞社の新聞とは反対の視点から、今週の「週刊朝日」は「続・検察の劣化」と題し、検察・マスコミ批判の特集を再度組んだ。大変喜ばしいことだ。検察や警察は本当にこのところおかしい。小沢の贈収賄と決め込んで秘書を逮捕したものの、何も証拠が出てこず、政治資金規正法違反というザル法で秘書を起訴するしかなかった。世の中に同様の政治資金団体は一万件以上ある。なぜ小沢の陸山会だけなのか。これはのちのちの裁判で無罪になるだろう。また、草なぎくんの一件でも警視庁は「大麻をやっている」と決め付け、公然わいせつ罪の逮捕状まで取って家宅捜査し、結局、世間を騒がしただけで不起訴にした。当たり前である。午前3時の、しかも入ってはいけない時間帯の公園で裸になっても公然わいせつ罪は起訴しても裁判では無罪になるだろう。こうした強引な見込み捜査の大失態の反省を検察や警視庁は一切せず、小沢や草なぎの責任に転嫁させ、マスコミを通じ世論操作をする。マスコミはそれを鵜呑みにして、連日魔女狩りのように「ワルの小沢」「バカな草なぎ」と鬼のクビを盗ったように報道する。こんなことがまかり通って、日本は本当に民主主義国家と言えるのだろうか。今週の週刊朝日では「マスコミは報道機関として何をしたのか。単に劣化した検察に追従しただけではないのか」と問い、「検察の異常性を大手新聞やテレビは一切批判していない。メディアも政治も司法に対してまったく抑制作用を果すことができていない」と郷原信郎元検事の発言を取り上げている。そして検察批判を少しでもすると今後ネタがもらえなくなるので、まっとうなジャーナリストの感覚というのは検察担当記者になった途端ほとんど消えてしまう、という。ジャーナリストが政府や検察など権力側に無批判で言うがままの報道をしていたら、これは戦争を煽った50年前と同じである。絶対、ジャーナリストは正義の番人、真実を伝える社会の公器でなければならない。そうでなれけば、民主主義国家は崩壊してしまう。検察・警察の横暴な言動の反省と同時に、マスコミの猛省を促したい。