まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

カラスは礼儀を知っている

2009-05-16 | 随筆
健康のためにカミさんと近くの河原をウオーキングするのが日課になっている。往復一時間程度だが、丁度昼食と重なる時間帯には近くの小僧寿しに行って、寿司を買って、土手の階段に座り、ふたりで昼食を摂る。その時、必ずエビのしっぽを階段にのっけて置く。その日もふたりがお腹一杯になって、ひょっこらひょっこら帰りの途についていると、エビのシッポを食べたカラスが、ぼくらの歩いている前にわざわざ飛んできて道をふさぐようにとまる。「美味しかったか?」「うん、ありがとね、また頂戴ね」、そんな感じで、わざわざ見送ってくれるのだ。こんなことがたびたびある。以前は橋を渡っていると欄干まで飛んできて見送ってくれた。そうして大きくクビを振って別れの挨拶をするのである。カラスは逞しいし、頭もいい。歩くときはひょうきんで、遊び心も持っている。なんだかカラスで心が和む二人でした。