![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/cc/00368ced5b1f8c4e9a7b48dfea790aa7.jpg)
出光美術館で仙の作品を見るのはこれで2度目です(11月3日まで開催中)。以前その作品を見たときホッとするような感覚になりました。そして今回もその印象は同じ。癒されるというか、肩の力が抜けるのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/39/341f118da894753b96b8b3e5481c101d.jpg)
「自画像」
その癒しという言葉、それが世間的に使われはじめてから随分とたっているのですが、仙の描く絵こそ、その癒しを与え感じさせてくれるのです。なぜなら、仙は我々の変わりに人生の修業を積んでくれる禅僧という身分(臨済宗妙心寺派)。その仙は、仏教をプロとして学びながら、上から目線で人生について説教を垂れるのではなく、片意地張らずにやさしさとユーモアに溢れ機微に富んだ形で、「無理することはないよ、これでいいんだよ」と納得させてくれるようなのです。あるがままを受け入れてくれそうな姿勢に癒されるのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/b1/ebd9327a6841d717a74f5f3a3006de4d.jpg)
「坐禅蛙」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/d9/4ddf18a3eb08f39c65d6ed72515e132b.jpg)
「指月布袋」
仙の絵は一筆書きの漫画のようでそれはやさしいタッチ、いまでいう<ゆるキャラ>が描かれていて、彼の姿勢がそこに結実しているような気がします。大体、仙が京都や江戸の寺ではなく、博多の聖福寺の和尚さんであったこともいいですね。権威付けされていないというか市井の僧侶であったわけです。当時としては80過ぎまで長生きした仙、その底流にある《笑い》の精神。笑いは癌をも飛ばすという説もあるようなので、それがいかに大切か絵を見ていると教えられるかのようでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/0c/e9e2399bff657d2f0f8ab234483e2cd4.jpg)
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