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飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

永遠の妖女#64・・・METライヴビューイング「サロメ」(東劇)

2008-11-03 | サロメ
METライヴビューイング「サロメ」

■2008年10月ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場上演
■出演:カリタ・マッティラ(サロメ)、J・ウーシタロ(ヨカナーン)、K・べグリー(ヘロデ)、他
■指揮:P・サマーズ
■演出:J・フリム

映画館でオペラを観る。ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場で上演された「サロメ」を収録したものを、銀座の東劇で観賞しました。

サロメを演じたカリタ・マッティラがどうにも気になりました。以前、サロメをテーマにブログを書き続けていた時↓↓

にも書いたのですが、歌や音楽性については、ボクは音痴も音痴で全くわかりません。おそらくサロメという主役を張っていし、わからないものの彼女の歌に何か惹き付けられ訴えかけてくるものがあったのですごいのだとおもいます。ただ音楽的な部分が正直ボクにはわからないため、別の視点、歌い手の個性や演出、舞台装置といった、から観ていくしかないのです。そこから観たカリタ・マッティラはどうしょうもなく気になったのであります。

サロメという処女性と悪魔的な魅力を持った女を演じるには、ちょっと雰囲気やルックスがおばさんすぎないか、ということ。もう顔から滲み出てくるものが、年齢を重ねた女性そのものであったこと。これにはまいりました。娘というよりは母なのでありましから。彼女の母役として登場しているヘロディアスと同年代に見えてしまう。もしかしたら若々しさはヘロディアスの方がそのように見えるかもしません。

見せ場であるサロメの踊りについては、振り付けはとても面白いと感じました。義父のヘロデ王の欲望をイメージの世界で実現させるかのような性的な行為を連想させるような刺激的部分もありました。それはボクが今まで観たサロメでも非常にユニークな所と思います。踊りの最後は黒い下着姿となり王の欲望の視線に止めを打つかのようでもあります。しかし、肝心のサロメ自身が母親的な雰囲気が強すぎて、むしろ観ているボクはヘロデ王の視線と同化することができず、近親相姦的な感覚に陥らされてしまうのです。そうなるとこの場面も居心地が悪いというか、官能性が半減してしまいます。

オペラだから、君が思っている部分はしょうがないんだよ。見方が邪道だよ。と通の方から言われてしまうかも知れません。でも正直な感想だからしょうがありません。

ラスト、ヘロデ王は悪魔のようなサロメを殺せと命じますが。兵隊に圧殺されるのではなく、ヨカナーンを殺した門番が剣をかかげ、一方のサロメは胸元をグッと開きその首を剥き出しにします。つまりサロメは死を覚悟してヨカナーンの首を要求したということにんるのでしょうか?あるいは、ヨカナーンに口づけするという目的を成就し恍惚に包まれている中で彼が旅立ったその世界へ彼女も追いかけて行きたいと思ったのでしょうか?観客に問いかけるような終わりかたでした。
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