
闇の脅迫者~江戸川乱歩「陰獣」より~
放送:2001年・テレビ東京
演出:国本雅弘
出演:川島なお美、佐野史郎
舞台設定が現代となっているため、「陰獣」の一方の主人公・小説家の寒川はパソコンで入力原稿を書いている。小山田夫人への大江春泥からの脅迫文もメールで送られてくる。二人のコミュニケーションも電話が多い。そして、架空の小説家・大江春泥の小説はインターネット上で発表されるのである。その大江の脅迫的行為はストーカー的に描かれている。また、屋根裏の剽窃行為は、もはや現代では屋根裏が存在せず隠し部屋だ。犯人の特定は血液鑑定である。
原作「陰獣」の裏のテーマと言うべきSM趣味は、テレビ放送を意識してか全く触れられない。よって、寒川が惹かれる一因となる夫人のうなじの奥に見える疵はないのである。ドラマはそんなことには一切言及せず、文才に目覚め取り憑かれ虚構と現実が混濁し境界が曖昧になっていく狂気の女性として展開していく。が、狂気に至るには無理があり説得力が今一ない。
ところで、配役の川島なお美と佐野史郎は中々よい。特に知的雰囲気と悪魔的要素が要求される小山田夫人を演じる川島なお美は、他の映像化された作品のどの女優よりも適役に思にえた。しかしエンディング流れる歌が和田アキ子であった、なんか、合わねぇーって感じだ。
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出演:川島なお美、佐野史郎
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原作「陰獣」の裏のテーマと言うべきSM趣味は、テレビ放送を意識してか全く触れられない。よって、寒川が惹かれる一因となる夫人のうなじの奥に見える疵はないのである。ドラマはそんなことには一切言及せず、文才に目覚め取り憑かれ虚構と現実が混濁し境界が曖昧になっていく狂気の女性として展開していく。が、狂気に至るには無理があり説得力が今一ない。
ところで、配役の川島なお美と佐野史郎は中々よい。特に知的雰囲気と悪魔的要素が要求される小山田夫人を演じる川島なお美は、他の映像化された作品のどの女優よりも適役に思にえた。しかしエンディング流れる歌が和田アキ子であった、なんか、合わねぇーって感じだ。
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