明智小五郎 対 怪人二十面相
放送:2002年TBS
演出:福澤克雄
出演:田村正和、ビートたけし、宮沢りえ
明智小五郎役に田村正和、怪人二十面相役にビートたけし、そしてその2人に絡むヒロインに宮沢りえと豪華キャストの競演です。放送当時は全く知りませんでした。何かの記念特番なのでしょうか、
テレビ作品としては、映画的なタッチ、CGも多様されておりスペくタルな力強い作品となっています。今から4年前の作品として観ても古さは全く感じません。
この現代に二十面相の物語を映像化するならば、多かれ少なかれこのようなテイストの作品となるのだろうな、と思います。元来が荒唐無稽な原作であるからして、二十面相という特異なキャラクターを生かすには、CGもうまく使いエンタテイメントな作品に仕上げていくしかないでしょう。
しかし、一方であまりにもハリウッド・テイストのためアメリカ映画に毒されている、乱歩本来の怪しげな世界が表現されていないという批判も恐らくはあるのじゃないかな、と想像されます。
私の解釈では、乱歩の少年小説はとくに大人の“ごっこ”遊びの印象が強烈な分だけ、二十面相の映像化は“ごっこ”を肯定するために、絶対にエンタテイメントであるべきと考えています。その意味ではこの作品はエンタテイメントに徹しているし、なぜ、二十面相が執拗に明智小五郎を付け狙うか、そのなぞを独特の解釈と創作ストーリーで、ある意味問題定義しています。
そこに作り手のただでは転ばない精神が見て取れ、設定はどうであれ一定の評価をしたいと思います。ということで、あっけらかんとして創り上げた装いに好感が持てる作品です。
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■小説(「怪人二十面相所収」)
■DVD
放送:2002年TBS
演出:福澤克雄
出演:田村正和、ビートたけし、宮沢りえ
明智小五郎役に田村正和、怪人二十面相役にビートたけし、そしてその2人に絡むヒロインに宮沢りえと豪華キャストの競演です。放送当時は全く知りませんでした。何かの記念特番なのでしょうか、
テレビ作品としては、映画的なタッチ、CGも多様されておりスペくタルな力強い作品となっています。今から4年前の作品として観ても古さは全く感じません。
この現代に二十面相の物語を映像化するならば、多かれ少なかれこのようなテイストの作品となるのだろうな、と思います。元来が荒唐無稽な原作であるからして、二十面相という特異なキャラクターを生かすには、CGもうまく使いエンタテイメントな作品に仕上げていくしかないでしょう。
しかし、一方であまりにもハリウッド・テイストのためアメリカ映画に毒されている、乱歩本来の怪しげな世界が表現されていないという批判も恐らくはあるのじゃないかな、と想像されます。
私の解釈では、乱歩の少年小説はとくに大人の“ごっこ”遊びの印象が強烈な分だけ、二十面相の映像化は“ごっこ”を肯定するために、絶対にエンタテイメントであるべきと考えています。その意味ではこの作品はエンタテイメントに徹しているし、なぜ、二十面相が執拗に明智小五郎を付け狙うか、そのなぞを独特の解釈と創作ストーリーで、ある意味問題定義しています。
そこに作り手のただでは転ばない精神が見て取れ、設定はどうであれ一定の評価をしたいと思います。ということで、あっけらかんとして創り上げた装いに好感が持てる作品です。
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TBありがとうございました!
いつも乱歩の記事を載せるとTBしてくださっていたみたいなのですが…
ご挨拶が遅れてしまって申し訳ありません。
黒蜥蜴を読んでからずっと乱歩のファンです。
ここのサイトを見てもっと乱歩の事を勉強しようと思います★