goo blog サービス終了のお知らせ 

簡単に読めるインスタントブログ

ガチな内容やプチなネタまで幅広く載せるよ。HP開設前の準備的なブログだと思うよ。

日中韓FTAに加速からのオリンピック3大会連続!

2015-11-02 23:35:12 | 政治
日米同盟の強化における同盟国の義務として日本は米国の提唱する
中国経済の囲い込み政策のTPP参加合意がほぼ決定した10月から
まだ一ヶ月も経とうとしない11月1日に日中韓首脳会議が開かれ
3か国は「包括的で高いレベルのFTA実現」と共同宣言を発表した。

TPP参加のデメリットが徐々に語られるようになりこのままでは農業、
漁業などの第一次産業の衰退が危ぶまれると毎日のように報道され、
多くの国民の不安感を助長している中で、

中韓抜きのブロック化経済としてのメリットを唱える自民党支持者の
声が妄想の大ホラ吹きとして門前払いに処理される日中韓による
3か国共同宣言。

TPPによる戦略性は中国経済の囲い込みは脆くもTPP参加決定とほぼ同時に
崩れ去った、予想外にも狂言的な自民党のTPP参加プランに日中韓のFTAが
加わり、TPPよりも更に広い関税の無い自由化協定を拡大しようとしている。

今になって思えばもともと米国はこのTPPを諸手を挙げて賛同していたのでは
無い、以前から次期大統領候補の2番人気のバーニー・サンダース氏は
過度の自由主義は貧富の格差を生むと指摘して多くの人に支持されていた。

それを真似するかのようにTPP参加合意後の今となってヒラリーや
トランプ氏からもTPPに関して反対の意が表わされるようになった。

そもそも日中韓とASEAN諸国には自由貿易地域にするFTA構想が存在したが
そこにTPPとして割って入ってきたのが米国であったと考えた方が良い。

もしも仮にTPP協定が無くこのASEANと日中韓のFTAが成立したらば、
アジア地域は更に中国の支配力が高まると危険視し始めた米国が中国を
孤立化させるためにも日本を米国寄りにする目的で無理矢理TPPに
捻じ込むように参加させる戦略だった。

TPPは元々米国側に合理性が有った訳では無いが今のAIIBと同じように
日本を中国寄りにしない為の米国からの経済的な日本の米国帰属化
が目的だったと言えよう。

TPPは日本を中国から切り離し米国が取り込んだまでは良かったが、
日本はいとも簡単に米国に対して首脳会談を開き背信的な日中韓
FTA協定を復活させ瞬間的に合意にまで漕ぎ着けた。その上で

当の米国が次期大統領有力候補者の上位3人が揃ってTPPに反対の
立場を取るとなるとTPPの先行き不安は否めたものじゃない。

しかもTPP参加を日米同盟の義務として半ば日本に強請してきたオバマ政権の
前期国務長官を務めたヒラリーまでもが手の平返しでTPP反対を訴えるとなると
果たしてこのTPPの政治的責任は何処にあるのかさえも解らなくなってしまう。

ヒラリーは国務長官時代に米国自動車GMからの要請で米国自動車産業の復活を
託されて政治資金を受けていたがこのTPP参加を決めた頃にこのGMとの関係を
断ち切られている、変わってGMはオバマ大統領にその使命を託して日本への
訪日の際にはGM社の特別仕様車のリムジンで移動するなど宣伝に一役買っていた。

今でも米国の農業団体からTPPに対して批判の声は出ているが、実は日本が
TPP参加合意を決める前からヒラリーは解っていたはずだ。TPPが失敗政策に
なり、日本車が米国でシエアを拡大するという懸念をGMとの関係性から肌で
感じていたはずなのだが、何故かTPPを見直さなかった緩慢さが出てしまった。

それを差し置いて平気で大統領選へ向けてTPP反対を唱える厚顔無恥さには
あきれ返る。全くオバマ大統領の立場や米国の国益を考えない行動だと思う。




このTPPに先立ち米国は同じく中国の孤立化を狙い韓国とのFTA協定(2007年)を
交わし2010年にはFTA枠を更に拡大した。その見返りかどうかは知らないが
韓国は2011年のIOC総会で2018年冬季オリンピックを平昌招致で勝ち取った。

他の候補地はドイツのミュンヘンとフランスのアヌシーであった。

2012年の総選挙時にはTPPへ参加反対を掲げていた自民党も2013年3月には
TPP参加交渉に賛成と自身の選挙公約を覆し、TPP参加へと進んだ。
そして同年の9月に行われた第125次IOC総会において日本はこちらも同じく
TPP参加の見返りかどうかは知らないが、2020年の夏季オリンピック開催を
東京への招致で勝ち取った。

他の候補地はトルコのイスタンブールとスペインのマドリードであった。

更に更に中国はAIIBに米国と日本を参加させなかった。その後2015年の
マレーシアで行われたIOC総会で中国は2022年の冬季オリンピック招致に
北京が選ばれた。

他の候補地はカザフスタンのアルマトイであった。

奇しくも日本がTPP参加交渉に初めて臨んだマレーシアのクワラルンプール
と同じ場所で開催された第128次IOC総会でのことだった。

・2018年平昌冬季オリンピック
・2020年東京夏季オリンピック
・2022年北京冬季オリンピック

同じアジア地域で3大会連続のオリンピック開催は少し異常に感じる。
サッカーのワールドカップなどはこうした同地域での連続した開催を
敬遠するためにヨーロッパ地区とそれ以外の地区で交互にワールドカップを
開催することが望ましいと考えているがIOCにはそうした配慮は無く
もしくは過去にはあったが今は存在しないものと思われる。

これぐらいに今の日中韓の3か国の関係と米国の関係は世界の重要事項と
なっている。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする