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集団的自衛権も消えた安保法案。

2015-09-02 23:10:50 | 政治
集団的自衛権も消えた安保法案

タレントのつるの剛士が安保法案に対して反対派の意見ばかりでなく賛成派の
意見も聴きたかったな。とツイッターでコメントしてからというもの
これまで中国脅威論と抑止力の二大要素で埋め立てて来た安保法案賛成派の
道のりが大分様変わりをしている。

これは7月の安保法案を説明するためにテレビ生出演した安倍総理の集団的自衛権を
火事に見立てて説明した内容が余りにもシドロモドロで見ている人に到底納得がゆくもの
では無かったことに尽きる。

この安保法案が無くとも今の日本には既に日米安保理が存在しており
もしも日本が攻められた場合は米国が協力してくれるとう大前提がある。
しかしこの日米安保理には集団的自衛権としての日米関係が備わっていない。

そこで今回の安保法の成立によって米国は日本を守るばかりでなく、米国の戦争にも
加担することが可能になるようにしたいのだ。これが日米同盟における集団的自衛権だ。
そこにはどこにも中国脅威論は無い。しいて言うなれば、米国にとって中国は脅威であるから
同じアジア地域の日本を利用しようというもの。

この集団的自衛権については賛成派にとって国連でも認められていると主張するが
その実、米国の集団的自衛権の発動は国連憲章の採択を得ていない場合が多い。

1990年代のイラク戦争でも国連憲章の採択は得られずに仕方なしにPKOとして
戦後復興支援策を用いてNATO軍が派兵された。

9.11の後のアフガニスタン進攻でも国連憲章は採択されず、個別的な自衛権の枠内であるとの
米国の主張が半ば済し崩し的に通り強硬的に行われた戦争であった。

このように米国との集団的自衛権には国連憲章の採択が無い場合が多く、賛成派の主張する
国連の認める権利という主張は通らない。

そればかりか最近のアメリカはクリミア情勢でNATO軍には参加しなかった他、リビアの
カダフィー大佐が殺害された一因にNATO軍による空爆が有ったことが問題視され米国の
NATOや国連の軽視が悩みの種となり、名指しこそされなかったが『問題の多い国』と表現された。

今やNATOから距離を置く米国はIS問題においても国連憲章の採択が得られずに
有志連合軍として米国独自の個別的自衛権の拡大を頻用している。

この安保法案その中身は集団的自衛権どころか米国の個別的自衛権の拡大を認めるものである。
しかも国連から問題視される米国との同盟関係である以上は本来の目的であったはずの
集団的自衛権の行使容認からのNATO参加は実質的に難しくなった。

それで安保法案ってなんだっけ? つるの剛士でなくとも賛成派の意見を聞いてみたいものだ。
もう一度聞きたい「戸締りからの~みんなで戸締り。」


コメント (2)
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